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ベンチマークアプリ「3DMark」に「AMD FSR機能テスト」を追加した新バージョンリリース。「PCMark 10」のバグ修正も配信
FSR機能テストは,AMD独自のゲーム向け超解像技術「FidelityFX Super Resolution」(以下,FSR)の処理性能を検証する機能テストである。FSRの最新版である「FSR 2.2」までの機能を使用して,一般的なTemporal Anti-Aliasingを用いた場合と比べての描画性能と画質を比較できるというものだ。
機能テストの通例どおり,3DMarkの有料版であるAdvanced EditionおよびSteam版とProfessional Edition向けで使用できるテストで,無料版であるBasic Editionでは使用できない。
NVIDIA独自の超解像技術「DLSS」は,NVIDIA製GPUにしかないAI処理向け演算ユニット「RT Core」を使うので,当然ながら同社製GPUでしか動作しない。しかしFSRは,GPUのシェーダコアを使用するので,原理的にはAMD製GPUだけでなく,NVIDIAやIntel製GPUでも動作する。そのためFSR機能テストを使うことで,どのGPUがFSRの処理性能に優れているのかを検証できるというわけだ。
先行するDLSSにはまだ及ばないものの,FSRも採用タイトル数を着実に増やしている。新しいグラフィックスカードを購入するときに,性能の目安を見るのに役立つかもしれない。
また,欧州時間3月29日,UL Solutionsは,PC総合ベンチマークソフト「PCMark 10」のアップデートとなるバージョン2.1.2600もリリースしている。
一部のPCで,「Video conferencing test」の実行に失敗するという稀な問題を修正したマイナーアップデートとのことで,ベンチマークスコアには影響を与えないとのことだ。