「フォートナイト」がリアルタイムレイトレーシングとNVIDIA DLSSに対応へ。システムレイテンシを抑えるNVIDIA Reflexもサポート

　NVIDIAとEpic Gamesは本日（2020年9月2日），PC向けバトルロイヤルゲーム「フォートナイト」が，リアルタイムレイトレーシングとNVIDIA DLSS（Deep Learning Super Sampling。関連記事）に対応することを発表した。また本作が，GeForce RTX 30シリーズ（関連記事）と共に発表されたeスポーツテクノロジースイート「NVIDIA Reflex」（関連リンク）をサポートする最初のゲームの一つになることも明らかにされている。


　フォートナイトはリアルタイムレイトレーシングへの対応によりキャラクターやマップがさらに表現力豊かになり，AIを活用したDLSS対応により画質とパフォーマンスが向上。そしてシステムのレイテンシを測定して削減するNVIDIA Reflexをサポートすることで，プレイヤーの入力に対する応答性の改善（たとえばエイム精度の向上）を期待できるという。フォートナイトなどのゲームでは，NVIDIA Reflex低レイテンシモードは，“GPU依存のシナリオ”でシステムレイテンシをダイナミックに最大42％削減するそうだ。

　フォートナイトの新機能は，PC版のフォートナイト チャプター2 - シーズン4（関連記事）で“まもなく”登場するとのこと。
　また新テクノロジーを際立たせるクリエイティブマップ「RTX Treasure Run」も，やはり“まもなく”登場させるとしている。これはトップクリエイターと協力して制作したもので，プレイヤーを博物館の入り口に落とし，そこでさまざまなレイトレーシング効果が強調されているスカベンジャーハントに挑戦させるものであるという。

「フォートナイト」公式サイト

『フォートナイト』でRTXオン！
地球上で最も人気のあるゲームのひとつに、
リアルタイム レイトレーシングが登場

NVIDIAとEpic Gamesが数百万のフォートナイターに、素晴らしいビジュアル、NVIDIA DLSS、新しいNVIDIA Reflexテクノロジを提供

2020年9月1日カリフォルニア州サンタクララ− NVIDIAとEpic Gamesは本日、バトルロイヤルゲームの象徴であり、世界中で3億5千万人を超えるプレイヤーを擁する社会現象にもなっている『フォートナイト』が、リアルタイム レイトレーシング、AIを活用したNVIDIA DLSS、その他の画期的なテクノロジを追加することにより、本ゲームをより美しく、より応答性を向上させることを発表しました。

このゲームは、NVIDIAの創業者/CEOであるジェンスン フアン (Jensen Huang)が新しいGeForce RTX 30シリーズGPUを発表したGeForce特別イベントの一部として本日紹介しました。

NVIDIAのグローバルGeForceマーケティング担当副社長、マット ウェブリング(Matt Wuebbling)は次のように述べています。「Epic Games社は、すでにポップカルチャーにセンセーションを巻き起こしている『フォートナイト』を、対戦ゲームがテクノロジによってどれくらい改善できるのかを示すショーケースに変えています。『フォートナイト』プレイヤーは、次のレベルのレイトレーシングが施された驚くべきビジュアル、NVIDIA DLSSによるAIアクセラレーション フレームレート、そしてNVIDIAの新しい低レイテンシのeスポーツテクノロジスイートであるNVIDIA Reflexを体験することになるでしょう」

NVIDIA RTX GPUは、レイトレーシングとAIのハードウェアサポートを備えている点で市場では唯一のものとなっています。ゲーマーは、すべてのフォートナイトモードと、レイトレーシングを強調するように特別に設計されたRTX Treasure Runと呼ばれる特別な新しいクリエイティブ モードマップでこれらの機能を体験できます。

Epic Games社のグラフィックス担当エンジニアリングディレクターであるマーカス ワズマー(Marcus Wassmer) 氏は、次のように述べています。「GeForce RTX 30シリーズは、レイトレーシングと人工知能に対するNVIDIAの献身の証です。第2世代のレイトレーシング、DLSSでのAIの革新的な使用、本来のパフォーマンスの大幅な向上により、GeForce RTX 30シリーズは、ゲームにおけるグラフィックステクノロジにとって真に印象的な原動力になるでしょう」

レイトレーシングが『フォートナイト』に登場
『フォートナイト』は4つのレイトレーシング機能を追加して、より没入度が高いゲーム体験を実現します。これらには以下が含まれます。

●レイトレーシング リフレクション - 窓ガラスのような滑らかな自然の鏡や、研磨された金属のような粗い表面など、光沢がある金属の表面で光が反射する様子を再現します。

●レイトレース シャドウ - 多くの表面のシャドウを正確にモデル化し、サーフェスと接触面の詳細度を向上させ、従来のシャドウテクニックに関連する問題を修正します。

●レイトレーシング グローバル イルミネーション - 精度を大幅に向上させた世界の照明を計算し、『フォートナイト』の環境、プレイヤー、キャラクターをこれまでにないディテール、忠実度、鮮明さで照らします。

●レイトレース アンビエント オクルージョン - 物体またはサーフェスが交わる場所で光が遮られ、サーフェスのほんのわずかなディテールを強調できる微妙なシャドウが作成されます。

レイトレーシングは、『フォートナイト』のバトルロイヤル、クリエイティブ、世界を救えの各モードに新しいレベルのディテールとリアリズムをもたらします。

AIで『フォートナイト』のパフォーマンスと画質を向上させる
AIを使用し、RTX Tensorコアで動作するNVIDIA DLSSは、フレームレートを向上させ、ゲームにおいて美しくシャープな画像を生成するディープラーニング ニューラルネットワークです。品質設定を最大化し、出力解像度を向上させるために、ゲーマーにパフォーマンスの余裕を提供します。

NVIDIA Reflexが『フォートナイト』に登場
『フォートナイト』は、システムのレイテンシを測定して削減するNVIDIA Reflexをサポートする最初のゲームのひとつです。Reflexにより、ゲーマーは応答性を改善し、エイム精度を高め、戦闘のためにシステムを調整できるようになります。

Epic Games社、エンジニアリング担当副社長であるニック ペンワーデン(Nick Penwarden)氏は次のように述べています。「NVIDIA Reflexテクノロジは、ゲームのレイテンシを最小限に抑えるための新機能を開発者に提供します。GeForce RTX 30シリーズ上で実行されている『フォートナイト』では、優れた応答性とプレイヤーコントロールを実現しています」

システムレイテンシは、プレイヤーのアクションがモニター上にピクセルとして表示されるまでの時間のことで、ゲームの感触を数値化したものです。『フォートナイト』などのゲームでは、NVIDIA Reflex低レイテンシモードは、GPU依存のシナリオでシステムレイテンシをダイナミックに最大42％削減します。

新しい『フォートナイト』RTX Treasure Runマップがレイトレーシングを際立たせる
NVIDIAとEpic Games社は、『フォートナイト』が追加する新しいテクノロジを際立たせる新しいRTX Treasure Runマップの作成において、『フォートナイト』のトップクリエイターと協力しました。マップはプレイヤーを博物館の入り口に落とし、そこでさまざまなレイトレーシング効果が強調されているスカベンジャーハントに挑戦させます。

途中プレイヤーは、最短時間で多くの宝物を発見するために鏡のホール、中世の城、ジャングルを探索したり、巨大な像を登ったり、小さくなった科学実験室を探索することができます。RTX Treasure Runは間もなく登場します。

新しい機能は、PCプレイヤー向けの『フォートナイト』 チャプター2 - シーズン4でまもなく登場し、これにより『フォートナイト』は次世代ゲームテクノロジの主力タイトルになります。