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原 由実さんにデビューシングル「HANABI」の話を聞いてきた。「コープスパーティー -THE ANTHOLOGY- サチコの恋愛遊戯♥Hysteric Birthday 2U」EDテーマ&挿入歌の聴きどころは?
「HANABI」/原由実 feat.今井麻美 8月22日発売 1,260円(税込) 発売:5pb. 販売:アニプレックス <トラックリスト(4トラック収録予定)> 1.HANABI 2.天ノ紅 3.HANABI - off vocal - 4.天ノ紅 - off vocal - <初回特典情報> 告知兼用初回特典B2ポスター |
原さんといえば,「アイドルマスター」シリーズの四条貴音役や「黄昏乙女×アムネジア」の庚夕子役などで知られており,これまでに数多くのキャラクターソングをリリースしているが,原さん自身の名義でシングルをリリースするのは,この「HANABI」が初めてとなる。なお今回は,今井麻美さんが「HANABI」にサブボーカルで参加しており,2人が共演している点もポイントだ。
今回は,メディア合同ではあるが原さんにインタビューする機会を得て,「HANABI」や「天ノ紅」について,いろいろと話を聞いてきた。
「コープスパーティー -THE ANTHOLOGY- サチコの恋愛遊戯・Hysteric Birthday 2U」公式サイト
――本日はよろしくお願いします。まず,「原 由実」名義でデビューすることになった経緯をお教えください。
原さん:
本格的に始動したのは今年の1月ですね。初めてお話をいただいたのは2011年の秋頃ですが,自分の中でも「大丈夫かな?」と不安に思う点もあったりして,けっこう長い期間,じっくりと考えさせていただいたんです。
――「HANABI」が「コープスパーティー -THE ANTHOLOGY- サチコの恋愛遊戯・Hysteric Birthday 2U」のエンディングテーマなるというのは,最初から決まっていたんですか?
原さん:
去年の秋にお話をいただいていた段階で,なんとなく「そうなる可能性もあります」という話はうかがっていました。
――これまで,原さんが演じてきた役のキャラクターソングとしては,これまでに何曲も歌われていると思いますが,今回,ご自身の名義で歌われることについてはどう思いましたか?
原さん:
歌うこと自体はもともとすごく好きなのですが,お仕事で歌わせていただく場合,聴いている方にちゃんと届けなきゃいけないし,テクニック的な問題もあって「歌って難しいな」と不安に感じる部分もありました。
キャラクターとして歌わせていただく分には,どういう風に持っていくべきか見えてきやすかったんですけど,今までキャラクターで歌うクセみたいなものがついていたので,今回は「自分自身の歌い方ってどんなんだっけ?」というのを,あらためて考えました。
この歌い方は自分が元々持っていたクセなのか,それともキャラクターソングをたくさん歌わせていただいた中から付いたクセなのか。それがちょっと分からなくなっていたので,本来の「自分の歌い方」を考える作業も大変でした。
――「自分の歌い方」とは,どのようなものだと再確認されたのでしょうか。
原さん:
「誇張しすぎないで歌うこと」が,自分本来の歌い方だったかなと考えました。キャラクターソングでは,自分が持っている声のボリュームをフルに出して歌うことが多かったんですけど,フルに出さずに,ちょっと余裕を持たせて歌うのが,自分の本来の歌い方だったかもしれないなと。それで「誇張しすぎずナチュラルに歌おう」と思いましたね。
――表題曲の「HANABI」について,どのような楽曲なのかを教えてください。
原さん:
タイトルからなんとなく想像つくかもしれませんが,「和」の雰囲気が感じられるミディアムロックな曲です。今回は,フィーチャリングということで今井麻美さんがサブボーカルとして入ってくださっていますので,重なって歌っていく部分からは,すごく勢いの良さが感じられます。
――どのような歌詞の曲なのでしょうか。
原さん:
歌詞からは,夕暮れ時に感じる切なさや懐かしさみたいなものを感じられます。実は今回,レコーディングの前に,人生初の仮歌を歌わせていただいたんです。仮歌録りのときには作詞のRUCCAさんがいらっしゃって,よりナチュラルに伝わるように歌詞を書き換えていただきながら,作り上げていくことができました。
――レコーディングで,印象的だった出来事を聞かせてもらえますか?
原さん:
私は声の立ち上がりがスロースターターなほうなので,録り始める前に何本か歌わせていただいて,「これは充分な声が出ているぞ」という段階から録っていただきました。じっくり時間をかけて録ってくださったので,いい感じの仕上がりになったかなと思っています。
それと,仮歌と本番のレコーディングは同じ収録スタジオだったんですが,近くにすごく美味しい中華料理屋さんがあって,仮歌のときに食べたらすごい美味しくて! だから本番のときには「これが終わったら,またあの美味しい中華が食べられるぞ!」というわくわくした気持ちが,自分の感情をより一層高めてくれました(笑)。
なので,声もテンションも良い感じのコンディションで臨めたかなと思います。
――「HANABI」では,ジャケット写真と一緒にショートPVも撮影したそうですが,どういった内容になっていますか。
原さん:
写真からも分かるとおり,日本の古民家のようなところで撮影させていただいたのですが,有形文化財になっているような,すごいところだったみたいです。
衣装については,浴衣とドレスっぽい白の衣装を用意していただいて,2つのパターンで撮影しました。
声優も一種のお芝居だとは思うんですけど,自分の顔が出てお芝居のようなことをした経験があまりなかったので,歌に合わせて表情を作りながらリップシンクするのはけっこう緊張しちゃいましたね。
でも,歌詞の内容とかを考えつつ歌っているうちに,ごちゃごちゃ余計なことを考えていたのがヒュッとどこかに消えて。曲に合わせて歌えたかな――と勝手に思っています(笑)。
スタッフの皆さんも優しい方ばかりでしたし,麻美さんもいらっしゃったので,すごく和やかな雰囲気で,撮影していただくことができました。
――ちなみに「HANABI」は,今井さんのバースデーライブに原さんがサプライズ出演したときに,一度披露していますよね。観客の反応や手応えはどうでしたか?
原さん:
イベントとかでは緊張しないことが多いんですけど,その日は完全にサプライズ出演だったので,かなり緊張してました。お客さん方はすごく驚いていらっしゃったんですけど,暖かい応援の言葉をいただいたときはすごくホッとしましたし,嬉しかったですね。
原さん:
「HANABI」はデモ音源の段階から聴いていたんですけど,「天ノ紅」は,アレンジもほぼ完成した状態で聴かせていただいたので,「壮大な曲だな」という第一印象でした。曲調としてはミディアムバラードという感じなんですけど,「HANABI」同様,和の雰囲気が感じ取れる曲となっています。
あと,「HANABI」にも言えることなんですけど,今回は,自分に合わせたあまり高くないキーで作っていただいてます。私はあまり高いキーは得意ではなくて,麻美さんが普段歌っているような曲を試しに口ずさんでみると,高すぎて出ないということもあるんです(笑)。
――「天ノ紅」の歌詞には,どのような印象を持ちましたか?
原さん:
「天ノ紅」は,森由里子先生に作詞していただいたのですが,個人的に森先生の歌詞がすごく好きなので嬉しかったですね。
歌詞自体は,切ないんですけど,力強いような内容で,ストーリーについて詳しくうかがってはいないんですが,自分の解釈では,すごい好きだけれどその想いがなかなか届けられない心を表現した歌なのかな,と思っています。……間違ってたらごめんなさい!
――レコーディングでは,どのような出来事が印象に残っていますか?
原さん:
レコーディング当日には,森先生がスタジオにいらっしゃって,歌詞も「ここはもっとこうしたほうがいい」というように,当日にいろいろと変更してくださったんです。歌いながら最終的に作り上げていく,という感じがすごく楽しかったですね。
レコーディングとしては「HANABI」よりも「天ノ紅」のほうがすんなりいったかなって思っています。仮歌の段階である程度作っていったというのもあるんですけど,私が「こうしてみよう」と出したものがそのまま通ったので,収録自体はすんなりと終わったかなと思います。
――今井麻美さんは,今回どういったかたちで参加されていますか?
原さん:
歌を録るときに「ここはもっとこういう雰囲気のほうが素敵かも」というようなアドバイスをくださったり,衣装の候補とか歌以外の部分でも相談に乗っていただいたりしました。付き合いが長い分,私の好みや何が合うかというのも,分かってくださっているんです。スーパーバイザーとしていろいろ相談に乗っていただいたのでので,すごくありがたかったですね。
――「HANABI」と「天ノ紅」で,今井さんの関わり方は違うんですか?
原さん:
「HANABI」では,サブボーカルとして入っていただいているので,追いかけて重なっていく部分があったりするんですが,「天ノ紅」ではコーラスのみを歌っていただいています。
もともとは,「天ノ紅」でも麻美さんにサブボーカルとして入っていただく予定だったんですが,2曲で変化をつけるため,「天ノ紅」ではコーラスとして参加していただくことになりました。
――「原 由実」名義でのファーストシングルのリリースが8月22日と決まりましたが,現在の心境を聞かせてください。
原さん:
すごく不思議な感じですね。発売は8月でまだちょっと先なんですけど,収録は5月だったので,すごく熟成されているような感じといいますか。
でも,まだ実感はあまり湧いていないです。実際にジャケットとかでき上がったものを見たら,「おおっ!」とまた違う気持ちになるのかもしれないですね。
――「HANABI」で,ここを聴いてほしいというパートはどこますか?
原さん:
「HANABI」に関しては,とくにBメロが好きなんですよ。歌詞もメロディも切なくなる感じがあるので,注目して聴いていただきたいですね。
あと,サビの頭,とくにオチサビの部分は入るのがタイミング的に本当に難しいんですよ。麻美さんのバースデーライブのときは,数日前にレコーディングをしたばかりというのもあったんですが,入りやすいようにバンドのほうで調整していただいたんです。これは注目されたら困るんですけど(笑)。
だから,キャンペーンイベントでは,ちゃんと入れているかどうか,成長できているかどうか,そのあたりにも注目していただきたいですね。自分であんまりハードルを上げないほうが良いんですけど,本当に練習しておきますので(笑)。
――では,「天ノ紅」の聴きどころも教えてください。
原さん:
「天ノ紅」は,アレンジも緩急のオン/オフが明確な感じがすごく良いので,曲と歌詞がすごくリンクしている感じに注目してもらいたいです。もちろん私の歌の部分も聴いてほしいんですが,インストでもぜひ楽しんでいただきたい曲だなと思います。
――ファーストシングルは和風の楽曲でしたが,今後歌ってみたいジャンルはありますか?
原さん:
今回もロックな曲ではあるのですが,私はロックの曲を聴くことが多いので,また違ったベクトルのロックな曲が歌いたいですね。ライブで盛り上がりそうなガールズロック的な曲とか,すごく歌ってみたいなと思います。
――いずれは,原さんのソロライブも期待できそうですね。
原さん:
曲がまだ2曲しかないので,ライブはいつか曲が増えたら(笑)。
麻美さんや長谷川明子ちゃんのライブを観に行かせていただくことがあるんですけど,ライブを観ていると,すごすぎて感動してしまいます。
お客さんとして観ていて,最初から最後までほぼ1人で出て,最後までフルパワーで声も変わらずあんなに走り続けられるというのはすごいことだなと。まだまだ修業を積まないとな,と思います。
――ちなみに,原さんはカラオケがお好きと聞いたことがありますが,普段カラオケではどういった曲を歌うことが多いんですか?
原さん:
私は,ファンクラブに入るくらいL'Arc〜en〜Ciel(ラルク・アン・シエル)が好きで,普段はラルクを歌います。
時間が空いたときとかに,休憩がてらカラオケ屋さんに入って,1人で“ラルカラ”をしていることが多いのですが,ラルクのライブを観たあと,気持ちが燃えたぎっているときは,セットリストを最初から最後まで入れて,全部自分で歌いきるようなこともやっています(笑)。
――それでは,今回のシングル発売に合わせて実施されるキャンペーンイベントの意気込みを聞かせてください。
原さん:
キャラクターソングだと,その作品のファンの方が聴いてくださるというのがあると思うんですけど,個人名義で出した曲を聴いてくださった方々と直接お会いできるというのは,不思議な感じがしつつも,すごく楽しみです。
イベントの内容は,握手会なのかお渡し会なのかまだ分かりませんが,直接お会いして,いろんな感想を聞けたらいいなと思います。
あと,常々「大阪に帰省したい」と言っているので,実家に帰れるのもめちゃくちゃ楽しみです。キャンペーンももちろん楽しみつつ,大阪を満喫したいなと(笑)。
――それでは最後に,読者に向けてメッセージをお願いします。
原さん:
キャラクターソングでもなく番組の冠もないという,自分の歌を出させていただくのは初めてで,今からドキドキしています。2曲とも今の自分ができることをすべて出せるようにがんばって収録させていただいたので,自分としても「やりきったな」という気持ちです。たくさんの人に聴いていただけたら嬉しいなと思います。
――ありがとうございました。
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(C)Team GrisGris / 5pb.
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