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ガン・ブラッド・デイズ公式サイトへ
  • ケイブ
  • 発売日:2012/08/02
  • 価格:サービス終了
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“芝村的”ブラウザゲーム「ガン・ブラッド・デイズ」のインプレッションを掲載。行こうか,僕たちの戦場へ
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印刷2012/08/02 15:57

プレイレポート

“芝村的”ブラウザゲーム「ガン・ブラッド・デイズ」のインプレッションを掲載。行こうか,僕たちの戦場へ

画像集#002のサムネイル/“芝村的”ブラウザゲーム「ガン・ブラッド・デイズ」のインプレッションを掲載。行こうか,僕たちの戦場へ
 ケイブは8月2日(木),新作ブラウザゲーム「ガン・ブラッド・デイズ」の正式サービスを開始した。
 7月19日から行われていたオープンβテストでは,アクセス過多によるサーバートラブルなどの影響で,テストが一時中断されてしまったものの,7月26日に不具合修正/サーバーメンテナンスが完了。その後大きなトラブルが発生しなかった流れを受けて,ついに正式サービスがスタートした。

 本記事では,7月26日以降のプレイを元に,ゲームの概要を紹介しつつ,気になるインプレッションをお届けしていこう。

画像集#001のサムネイル/“芝村的”ブラウザゲーム「ガン・ブラッド・デイズ」のインプレッションを掲載。行こうか,僕たちの戦場へ

「ガン・ブラッド・デイズ」公式サイト


ロード画面では,日本が現在の状況に至るまでの年表が表示される
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 「ガン・ブラッド・デイズ」は,架空の“日本内戦”を描いたブラウザゲームである。「高機動幻想ガンパレード・マーチ」を手がけた芝村裕吏氏が制作に参加していることで,大きな注目を集めているタイトルだ。

 芝村氏の作品といえば,やはり緻密に作りこまれた世界観が大きな特徴。具体的に言えば,ミリタリー的,政治的な要素をふんだんに散りばめたストーリー展開が見どころである。
 「ブラウザゲームなら,世界観もストーリーもおまけでしょ?」と思う人もいるかもしれないが,本作においてはその限りではない。「こちら」のインタビュー記事をチェックすれば,本作の世界観やシナリオに,どれほど力が入れられているか理解できるだろう。

 ゲームの舞台となるのは,現在からほんの少しだけ未来の日本。世界恐慌によって財政破綻に陥った日本は,新エネルギー開発に成功した新興財閥「オルトロス」の支配下に置かれたのだが,その支配に対抗すべく,民間武装集団「日本解放戦線」が各地でゲリラ戦を展開。そして“友達”である日本を“救う”べく,アメリカ軍中心の合同部隊「セイバー」までもが上陸し,緑豊かな美しい島国は,瞬く間に戦場と化してしまった。

 ……と,そんな見事な三つ巴状態から「ガン・ブラッド・デイズ」はスタートする。プレイヤーはいずれかの勢力に所属する司令官となり,“都道府県”と“エリア“の単位で土地を奪い合うことになる。

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すべての基本は「基地」にある

効率のいいリソース管理法を見つけ出そう


どの勢力も人員が不足しているようで,これといって試験などはない。日本解放戦線は良いとして,企業としては大丈夫なのかオルトロス……。などという無粋なツッコミは,この際置いておこう
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 ゲームを開始すると,まずは自分の所属する勢力を決定することになる。勢力によってオペレーターが異なるが,能力的な差などはない。ただ,ストーリー展開に関しては大きく異なるので,その点だけは気をつけてほしい。

 ゲームの流れを簡単に説明すると,次のようになる。
 最初に資源(リソース)や兵士を訓練(生産)できる「基地(Base)」を整備。続けて,条件を満たすと報酬が手に入る「任務(Mission)」を確認し,部隊を編成するキャラクターを「購入(Shop)」で入手。さらにキャラクター同士を合体させる「融合(Fusion)」でキャラクターのレベルを上げ,「部隊(Unit)」メニューから戦闘部隊を編成。最後に「情勢(Operation)」で日本の占領状況を確認し,出撃/戦闘を行う……という具合だ。
 人によってプレイスタイルは異なるだろうが,基本的には「任務」の内容を参考に,基地の整備や部隊編成/出撃を行っていけば,すぐにゲームの大枠が理解できるはずである。

ゲームを進行していくと,建てられる施設が増えるほか,基地自体が広くなることも。適当にスペースを使っていると配置変更が面倒なので,建設は計画的に
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 それではまず,本作のゲームプレイにおける基盤となる「基地」について簡単に説明しよう。
 基地では「経済力」「電力」「技術力」「労働力」という4つの資源を生産/貯蓄でき,それらを消費することで,さまざまな効果を発揮する施設を建築できる。また,同じ施設でも,「レベル」を上げることで能力を高めていける。

 いわゆる「リソース管理系」と呼ばれるゲームシステムだが,本作はひとつの画面で基地の操作がほぼ完結しているのが特徴だ。現状,複雑な要素(建造物の配置場所や組み合わせによる複雑なシナジーなど)は盛り込まれておらず,メニュー構造もシンプルなので,プレイしていてストレスがたまることはないだろう。

 なお,ほとんどの建物には建設条件が設定されているが,「◯◯のレベルを◯◯以上にする」など,分かりやすく説明されているので迷うことはない。最初のうちは資源の名前とアイコンを覚えるのが大変かもしれないが,覚えてしまえばあとはスムーズにゲームを進められるはずだ。

ストーリーは,ほんの1分程度でチェックできるものが多数用意されている。ちょっとした空き時間を利用してプレイすることの多いゲームなので,このへんの配慮は非常にありがたい
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 オープンβテストではあまり多くの「任務」を達成できなかったのだが,現段階でもそれなりの数(確認した限り,少なくとも60以上)の任務が用意されていた。ちなみに,ストーリーを楽しめる「ストーリーミッション」も,「任務」の中からスタートできる。各種任務をクリアすれば,報酬として資源や武器、キャラクターなどが入手できるので,積極的に挑戦するようにしたい。


司令官の仕事は戦闘だけにあらず

部隊編成の時点から戦いは始まっている!



効果的に能力を発揮するためには,しっかりと兵士を配置するのが重要。戦闘をすれば兵士は減るので,資源と相談しながら出撃しよう
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 基地の整備がひととおり済んだら,次に行うのは戦闘部隊の編成と強化だ。戦闘部隊を構成するのは,キャラクターが描かれた「カード」と,キャラクター単位で配備できる「兵士」,そして「装備」の3種類。カードにはそれぞれ「遠」「中」「近」の能力値が設定されており,その数値がそのまま,各距離での戦闘能力となる。

 部隊は最大4つまで編成でき,ひとつの部隊にセットできるキャラクターは最大4枚。戦闘時に発揮される能力値は,配置している兵士の能力値+装備品の能力値+キャラクターの能力値となる。「兵士」には3つの種類が用意されており,狙撃兵は「遠」,射撃兵は「中」,突撃兵は「近」の数値を強化してくれる。なので,近距離が得意なキャラクターには突撃兵,中距離が得意なキャラクターには射撃兵,遠距離が得意なキャラクターには狙撃兵,という形で配置するのが望ましい。
 兵士を配置した場合としない場合では,戦闘能力に大きな差が出てしまう。部隊の残存兵数は常に確認し,できるだけ多くの兵士を配置しておきたいところだ。もちろん兵士の訓練には資源と時間が必要なので,常に兵士の数をMAXにしておくのは難しいが,このあたりをうまく調整できるようになると,戦果が目に見えて上がるはずだ。

キャラクターの能力や得意距離の相性などにより,与ダメージ/被ダメージは大きく変化する
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 キャラクターを入手するには,ゲームプレイで手に入るCoinや,課金ポイントのGPを利用して購入する必要がある(任務をクリアすると入手できることもある)。装備はGPで購入するか,任務の報酬として入手できるが,オープンβテストではGPが機能していなかったため,好きなときに入手することはできなかった。
 なお,Coinでキャラクターを購入できるのは「ブロンズコース」と呼ばれる項目のみ。GPを消費すると,よりレアリティの高いキャラクターが出現する「シルバーコース」,および「ゴールドコース」が利用できる。オープンβテストではGPを購入できなかったので,ブロンズコースのみを引くことになった。

 ブロンズコースで手に入るキャラクターは,一部のレアリティに固定されているため,ブロンズコースを引き続けたとしても,とんでもなく強いキャラクターは入手できない。ただし,そんなブロンズコースの中にもレアリティの区分けがあり,ブロンズコースでしか入手できないレアなキャラクターも存在する。

ブロンズコース内では「ブロンズ」「ハイブロンズ」「ロイヤルブロンズ」という3つのレアリティが存在する。確実ではないが,筆者の感覚では20回程度カードを引くと,「ハイブロンズ」以上のキャラクターが1枚入手できるという感じだった
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 オープンβテストでは入手できるキャラクターが限られていたため,レアリティごとの能力差に関して比較するのは難しいのだが,兵士の配置によって戦闘能力は大幅に変化するので,ある程度ならばキャラクター同士の能力差を埋められる。正式サービス以降に実装されるカードによって,既存キャラクターの価値は徐々に変化していくだろうが,愛と工夫があれば末永く使い続けられるはずだ。

 ちなみに,キャラクターにはレベルがあり,キャラクター同士の「融合」で能力を上昇させられる(レベル上限はレアリティによって変化)。レベルが最大まで上った状態でさらに融合を行うと,まったく違うキャラクターに生まれ変わることもある。

 融合を突き詰めていくと,カードのキャラクターが変化することもあるので積極的に挑戦していきたいが,「見た目が好き」という理由でキャラクターを使っている場合は注意してほしい。事前に「変化が起こる可能性がある」という旨のメッセージが出るので,しっかり確認するように。……しなければ,筆者のように取り返しの付かない悲しみを背負うことになるだろう。


数は力なり!

チャットを最大限活用して戦おう


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 ここまで準備ができたら,いよいよ戦場へ出撃だ。「情勢」画面から,編成した部隊を指定地域へと送り込み,戦闘を行おう。この際,直接的なプレイヤー同士の戦闘は発生しないが,プレイヤーが戦闘を行った地域には,その部隊の「ゴースト」が残るので,それを指定して攻撃/撃破することで,経験値や資源を獲得できる。よりレベルの高い部隊に勝利すれば,それだけ報酬も大きくなるので,部隊を強化して強い敵に挑もう。

 戦闘はシンプルな戦闘力の比べ合いだが,「近」は「遠」に強く,「遠」は「中」に強く,「中」は「近」に強いという三すくみの法則が存在するので,強力な敵部隊を見つけたら,部隊の得意距離を調整してみるといいかもしれない。

 ここまでの一連の流れは,この「戦闘に勝利し,地域を奪取する」という一点を達成するためのものとなる。それぞれの要素が,どのように勝利へとつながっているのかを考えつつ,ゲームを進めていくといいだろう。そういった意味では,チャットでほかのプレイヤーとコミュニケーションを取ることが非常に大切になる。常に情報を共有し,最終目標である自陣営の勝利をもぎ取るのだ。そうやって勝ち取った「勝利」は,ほかのゲームではなかなか味わえない,独特の“味”を持っている。本作の公式Twitterアカウント(@gbdonline)とハッシュタグ(#gbd_jp)をチェックしておけば,話題のトピックやほかのプレイヤーの動向が気軽にチェックできるので,Twitterを使っている人はぜひフォローしておこう。

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 オープンβテストでは確認できる項目が限られていたため,ゲームの細部までを理解することはできなかった。しかし,戦略/戦術パートに分かれたシンプルなゲーム性や,豪華イラストレーターが描く魅力的なカードの数々,ほかのプレイヤーとの緩いコミュニケーションといった要素に触れてみて,本作への興味がますます深まったのは事実だ。
 正式サービス以降のアップデートを経て,キャラクターやストーリーミッションのバリエーションも,どんどん増えていくことだろう。本日より正式サービス開始となった「ガン・ブラッド・デイズ」の今後にも,引き続き注目していきたい。

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