プレイレポート
「黒い砂漠」新エリア「ドリガン」プレイレポート。赤竜が住まうドリガンの大地を徒歩で観光してきた
今回,これに先立ってアップデート内容をプレイする機会を得たので,ドリガンの雰囲気や新ワールドボス「ガーモス」についてレポートしよう。
※本稿で紹介している仕様や画像は開発中のものです。
広大な山岳地帯ドリガン。緑は少なめだが,豊富な自然の姿が見られる
最初にドリガンの位置を確認しよう。ドリガンは,ハイデルの南方に位置する新エリアだ。プレイヤーには,ワールドボス“クザカ”が出現する「セレンディア神殿」の南にある「南部山脈」を越えた先,と言えば分かるだろうか。そのあたりから山岳地帯が南に延び,カーマスリビアの東にある「知恵の古木」までが,新エリアとして実装される範囲になる。
山に囲まれたエリアということもあり,馬でここに来るのはなかなか手間がかかる。東から馬に乗ってくるのであれば,「ツングラドの森」を南下し,「ハスラ古代遺跡」の横を抜けて山あいを通過。西からの場合は,「ジャイアント駐留地」を抜けて東進すれば辿り着く。どちらにしても長距離の移動となりそうだ。
ドリガンの雰囲気を肌で味わうため,まずは徒歩で移動することにした。スタート地点は,ワールドマップでいうところの,「セレンディア神殿」の南に表示されているクザカの顔の上あたりだ。この周辺は木々が茂っているものの,森というほどの規模ではない。鷲のような鳥が,常に空を旋回しており,これまでのエリアとの違いを際立たせている。
最初に見えた橋には守衛らしい兵士が両脇に立っており,実質的にここが国境線のような印象だ。服装はこれまでのエリアの住民達とは大きく異なり,アジア系の山岳民族をイメージさせる。ドリガンは,ヒマラヤやネパール地方をモチーフにしているとのことで,この衣装にも納得だ。
橋を通り抜けて少し南下すると,そこはもう本格的な山岳地帯となる。つづら折りとなった街道をひたすら登っていくと,道の脇ではラマやマーモット,アルマジロ,サソリなど,やけに野生生物が豊富で,マイペースで行動する彼らを見ることができる。
山肌に作られたドリガンの首都「ドベンクルン」。そこに湧く温泉の効能は!?
ドリガンの首都「ドベンクルン」は,山の中腹にある山岳都市だ。岩肌に寄り添うように作られた建物は石造が多いが,意外に木材も多く使われている。ただ,やはり建築に向く土地が少ないためか,山の傾斜を利用して地下を堀り込んだ2階建て,3階建ての建物も少なくない。ハウジングエリアにも3階建ての物件があったので,興味のあるプレイヤーは一度訪れて,物件を見てみるといいかもしれない。
そして多くのプレイヤーが期待しているであろう,温泉についても紹介しなければなるまい。
ドベンクルンの入り口からほど近くにある温泉に入ると,「行動力回復+1(行動力の回復速度が通常の2倍に変化するため,3分ごとに行動力2を回復できる)」というバフが付与される。10秒で切れてしまうバフだが,温泉に入り続けると効果が切れてもすぐに付与されるため,永続的にバフ効果を得られる。ベッドで寝るのと同様の効果だ。
だが,この効果を得られるのは,先着10名まで(室内風呂は5名)となっている。入ったもの勝ちになるのは厳しいところだが,温泉での回復を見込んで製作拠点をドベンクルンに移すのはアリかもしれない。
ドリガンの新狩り場を探索。適正はレベル50から60付近
ドベンクルンの次は,新たに増える狩り場のなかから3つのエリアを紹介しよう。
●トシュラ廃墟
トシュラ廃墟は,日の光が入ってこないほど濃い霧に包まれたフィールドだ。一帯の地面は冠水しており,廃墟というよりは広大な湿地帯といった印象を持つ。見通しの悪い中,モンスターが持つ明かりが幻想的な雰囲気を醸し出している。フィールドは,灌木や街か村の廃材が転がるほかは基本的に平地で,出現するモンスターの数も多く,戦いやすい狩り場となっている。
想定レベルは56〜57程度で,必要な攻撃力は140ほど。装備さえ揃っていれば,もっと低いレベルからでも狩りができそうだ。ただし,雑魚モンスターに混ざって,攻撃力220前後を必要とするネームドモンスターが出現することもあるので気を付けたい。
●シェレカンの墓
シェレカンの墓は,観光地と狩り場の特徴を併せ持ったエリアと言える。
観光地というのは,山頂にあるブラジルの「コルコバードのキリスト像」を思い起こすほど大きな石像の存在だ。冒頭の画像にも映っているこの石像は,かなり離れた位置から姿が確認できるほどの巨大さである。ドベンクルンの街にも同様の石像がある。もしかすると,この地域の英雄的な人物なのかもしれない。
狩り場としてのシェレカンの墓は,石像のある山の麓の周辺一帯を指す。この狩り場は,昼間と夜とでガラリと性格が変わるのが特徴だ。
昼間は鎧を着て,大剣や斧,ハンマー二刀流など,武装した人間タイプのモンスターが集まっている。想定されるレベルは60以上とかなり高レベル向けの狩り場だ。
夜になると,昼間のモンスターは姿を消す。その代わり,フィールドに点在する手や剣のモニュメントが青いオーラを発生させる。これらのモニュメントは行動力を消費し,起動させることでバレンシア砂漠のライテン級のモンスターが出現するようだ。
●レッドウルフの村
レッドウルフの村は攻撃力190前後の狩り場で,想定レベルは58から60前後。
村に出現するレッドウルフは,獣タイプと獣人タイプに分かれる。どちらもアクティブモンスターで,近くに寄ると積極的に攻撃を仕掛けてくる。モンスターの数はシェレカンの墓よりも多く,数を狩るタイプの狩り場として活用できそうだ。
また,監獄オブジェクトを複数破壊すると特殊なモンスターが現れることもあるようだ。その見た目と相まって,メイン族に近い印象を受けた。
新たなワールドボス「ガーモス」の大きさはいかに!?
最後に,このアップデートの象徴的存在とも言える紅き竜「ガーモス」を紹介しよう。
ガーモスはワールドボスの1体として実装され,特定の時間に出現する。ほかのワールドボスとは違い,出現のアナウンスとともに現れるのは,竜の像のようなものらしい。これを破壊することで,本物のガーモスが現れるという。その姿が,これだ!
……あれ,思ったより小さい? と感じたプレイヤーもいるのではないだろうか。通常のモンスターに比べれば十分に大きいが,5月の3rd Anniversary Partyで公開されたスライドほど大きくはない。
スライドではプレイヤーキャラクターは,ガーモスの前足の半分ほどの大きさでしかない。このスライドを見ていると,上のガーモスは小さいと感じてしまう。……ネタばらしをすると,この小さなガーモスはメインクエストで召喚する「年老いたガーモス」なのだそうだ。
ということで,改めてワールドボスとしてのガーモスを紹介だ。
大きさはヌーベルよりも一回り大きく,強さはオピンと同等ぐらいとのこと。実のところ,ワールドボスとしてのガーモスも,5月の3rd Anniversary Partyで公開されたイラストよりも少し小さい。あのイラストは,あくまでイメージイラストとして捉えておくべきだったようだ。
ガーモスを倒してもらえるアイテムはいくつかあるが,注目すべきはワールドボスドロップの補助武器改良素材と,新ペット「レッドドラゴンパピー」と交換できるアイテムだ。
ワールドボスドロップの補助武器改良素材は,「クツムの封印された補助武器箱」と「ヌーベルの封印された補助武器箱」から出現する補助武器を改良するアイテムで,最大HP+150,最大持久力+100,特殊攻撃回避率+10%というパラメータがアップする効果がプラスされる。確定で成功なのか,確率なのかは分からないが,大幅な強化となるのでぜひとも欲しい素材だ。
新ペットのレッドドラゴンパピーは,ガーモス撃破後に得られるアイテムとの交換でのみ入手できる。トークンアイテムの入手確率は非常に低いが,交換に必要な数はそれほど多くないだろうとのことだ。なお,前述のメインシナリオに登場する「年老いたガーモス」は,補助武器改良素材やレッドドラゴンパピーと交換できるアイテムをドロップしない。
レッドドラゴンパピーは,砂漠病抵抗,すなわち熱中症と低体温症への抵抗力が付く。砂漠に出現するヌーベル討伐を日課にしているプレイヤーは,ぜひ手に入れたいペットだろう。
このほか,フィールド上に発生するミニゲームも後日実装されるという。その内容は,ある植物の根を傷つけないように掘り進め,傷が少ないほど高額のシルバー(ゲーム内マネー)が得られるというもの。ゲーム的にはマインスイーパーのようなものらしいが,正直,自然薯堀りにしか聞こえない。ドリガン地域限定のミニゲームとのことなので,運良くめぐり会えたら,ぜひともチャレンジしてみたいものだ。
今回のドリガンテストプレイは以上となるが,紹介できたのは広大な地域のごく一部。ドベンクルンを守るようにそびえる山々をはじめ,その麓の森,思いのほか豊かな水資源に史跡の数々など,見どころはかなり多い。
黒い砂漠は,先の見えない地域を手探りで進むのも楽しさの1つだ。ガーモスの討伐や新しい狩り場に心躍らせているプレイヤーも多いと思うが,ドリガン実装時は,ぜひ未知の領域に足を踏み入れて冒険を楽しもう。
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