「FFXIV：暁月のフィナーレ」の既存17ジョブの変化を確認。大胆に変わった召喚士に要注目

　スクウェア・エニックスが2021年9月19〜22日に行った，「FFXIV」の最新拡張パッケージ「暁月のフィナーレ」（PC / PS5 / PS4 / Mac）メディアツアーでは，新ジョブ「リーパー」「賢者」と既存ジョブにそれぞれLv90のキャラクターが用意され，追加された新アクションやさまざまな変更もこまかに確認できた。本稿では，既存17ジョブが実際にどのように変わったのかを詳しく見ていこう。

　なお，今回プレイできたバージョンは最終調整前のものであり，リリース時には大きく変更される可能性があるので，その点はあらかじめ留意しておいていただければ幸いだ。



■タンク

　タンクは防御力が引き上げられるとともに，パーティメンバーや自身を対象とする回復手段が追加されており，攻守ともにバランスがよくなった印象だ。また，近接攻撃を行うジョブはダメージ計算式の基本値が引き上げられたため，既存のウェポンスキルの威力は比較的抑えめとなっているが，タンク職各ジョブには全体的に新たなコンボルートが追加され，火力が確保されている。



●ナイト


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■特性


　ナイトは，「レクイエスカット」から始まる新たなコンボルートが特筆すべきポイントだ。レクイエスカット中に威力450の「コンフィテオル」が使用できるのはこれまでと変わらないが，そこから「ブレード・オブ・フェイス」→「ブレード・オブ・トゥルース」→「ブレード・オブ・ヴァラー」とコンボがつながっていく。それぞれの威力は，順に250，350，420と高く，最後の「ブレード・オブ・ヴァラー」では威力80の継続ダメージ（DoT）が21秒間付与されるなど，ナイトの大きなダメージソースになりそうだ。これらにはMP回復の効果がある点も見逃せない。

　「クレメンシー」は，回復力が1200から1000へと下がったものの，「ホーリースピリット」「ホーリーサークル」に自身のHPを回復する効果が追加され，「ディヴァインヴェール」にも対象のHPが回復する効果が加わっている。

　さらに，「インターベンション」の効果が6秒から8秒に延長され，“ナイトの堅守”と“ナイトの加護”という新たなバフが対象者に付与されるように。前者は対象の被ダメージを10％軽減し，後者は対象のHPを12秒間継続回復するというものだ。インターベンション自体の“対象の被ダメージ10％軽減”に加えて，自身に“ランパート”または“センチネル”が付与されている場合は，効果量がさらに10％上昇するので，かなり強力な味方へのバフになるだろう。

　そのほか，Lv82で「シェルトロン」が「ホーリー・シェルトロン」，Lv86で「スピリッツウィズイン」が「エクスピアシオン」と，それぞれ強力なアクションに変化する。



●戦士


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■特性


　戦士は，与ダメージが上昇するバフ“シュトルムブレハ”の名称が“戦嵐”へと変更された。これまではアクション名がそのまま使われていた。戦嵐は「シュトルムブレハ」や「ミスリルテンペスト」で30秒の付与もしくは延長ができるほか，「原初の解放」で戦嵐の効果が10秒延長できる。
　“原初の解放”の効果は，3スタックのバフとなり，ウェポンスキルを3つ実行した時点でバフが切れるようになった。そのため，原初の解放の効果が乗った「フェルクリーヴ」は3回が限度となる。しかし，「原初の解放」のリキャストが90秒から60秒になったうえ，実行するとバフのスタックとは別に威力700の範囲物理攻撃である新アクション「プライマルレンド」を撃つことができるので，結果として与ダメージ向上につながっている。

　さらに，「オンスロート」が最大3のチャージアクションとなったことで，“インナービースト”のゲージ量に関係なく，戦闘時の開幕でいきなり使えるようになった点は非常にありがたい。単体物理攻撃の「アップヒーバル」もインナービーストの消費がなくなった上，Lv86で範囲攻撃の「オロジェネシス」が新たに追加されたことで戦闘の幅もかなり広がっている。

　「原初の猛り」は効果が大きく変わった。自身を除くパーティメンバー1人を対象者として使用すると，自分に“原初の猛り”，対象者に“原初の猛り［被］”が付与され，さらに対象者に“原初の血潮”と“原初の血煙”という新しいバフが付与される。
　前者が対象者の被ダメージを10％軽減し，後者が回復力400相当のバリアを付与するというものだ。また，原初の猛りの効果が，攻撃命中時に，HPを吸収ではなく，回復力400の回復を行うよう変更されたのも注目点だろう。

　Lv82で覚える「原初の血気」という新アビリティは，ウェポンスキル命中時のHP回復効果に加えて，“原初の血潮”と“原初の血煙”が“自身に”付与されるというものだ。原初の猛りと原初の血気はリキャストタイマーが共有なので，サブタンクなどパーティメンバーには原初の猛りを，自身に使うときは原初の血気をと，使い分けることになるのだろう。

　そして，「ホルムギャング」の効果時間が8秒から10秒に延長されている点がありがたいと感じる人も多いのではないだろうか。



●暗黒騎士


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■特性


　暗黒騎士は，設置型の「ソルトアース」からつながる新アビリティ「ソルト・アンド・ダーク」がLv86に追加された。ソルト・アンド・ダークは，ソルトアースの効果範囲内にいる敵に威力500の無属性範囲魔法攻撃を行うというもので，かなり強力だ。

　さらにLv90で威力600の“無属性 前方直線範囲 魔法攻撃”の「シャドウブリンガー」が追加されている。シャドウブリンガーは，最大チャージ数が2のチャージアクションで，「漆黒の波動」「漆黒の剣」で付与される“暗黒”効果中のみ使用可能となる。最大の特徴は，シャドウブリンガーを実行すると，「影身具現」で呼び出した英雄の影身もシャドウブリンガーを使用する点だ。影身具現とシャドウブリンガーをうまく組み合わせて，与ダメージ向上につなげたいところだ。

　そのほか，Lv82で「オブレーション」というアビリティを覚える。オブレーションは，自身またはパーティメンバー1人を対象に10秒間被ダメージを10％軽減するというもの。最大チャージ数2のチャージアクションとなっていることもあり，使い勝手はかなり良い。



●ガンブレイカー


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■特性


　ガンブレイカーには，「ハート・オブ・コランダム」という新アビリティがLv82に追加された。ハート・オブ・コランダムは，自身またはパーティメンバー1人に8秒間被ダメージを15％軽減する効果を与えるものだが，追加効果が強力だ。
　その内容は，自身に“ブルータルシェル”が付与されていれば，対象にもブルータルシェルの効果が付与されるほか，“グラリティー・オブ・コランダム”と“カタルシス・オブ・コランダム”というバフも付与されるというもの。前者は4秒間被ダメージを15％軽減し，後者はHPが50％を下回るか10秒を経過すると回復力900の回復効果が発動する。
　強攻撃に対してハート・オブ・コランダムを予め実行しておき，カタルシス・オブ・コランダムを発動させてHPを回復させるという使い方も可能だろう。

　さらに，「ブラッドソイル」でソイルが3つ溜まるようになり，「バーストストライク」からつながる，威力200の単体攻撃「ハイパーヴェロシティ」という新しいコンボも用意された。また，ソイルを2つ使用するが，威力1200の範囲物理攻撃「ダブルダウン」が追加され，火力向上につながっている。