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[E3 2013]自分が殺された事件を捜査するという「Murdered: Soul Suspect」とはどんなゲームなのか。実機デモによるプレゼンテーションの模様をレポート
「Murdered: Soul Suspect」公式サイト(※英語)
まずは,E3 2013開催前に公開された予告ムービーを見てほしい。
本作の主人公であるRonan O'Connor(ローナン・オコーナー)は,殺人事件の被害者なのだが,犯人に殺害される直前に幽体離脱したことで,現世に留まることができた。ローナンは,自分を殺した犯人を捕まえて正義の裁きを受けさせるため,事件の真相に迫っていくことになる――というのが,本作のあらすじだ。
なお開発は,「クウォンタム コナンドラム 超次元量子学の問題とその解法」(PC / PS3 / Xbox 360)などで知られるAirtight Gamesが手がけている。
Murdered: Soul Suspectでポイントになるのは,霊体になってしまったローナンは,タバコや銃といった物体を手に取ることも,人と会話することも,直接はできないという点にある。これらの要素が,実はゲームのシステムに生かされているのだ。
実際のデモは,ローナンの殺害現場に警察が到着したあとのシーンから始まる。ローナンは,どうやら殺される直前の記憶を失っているようで,そのため,自分がなぜ,どのように殺されたのかを思い出すために,捜査を始めることになる。
ローナンが自分の死体を見下ろすと,その視界にさまざまなキーワードが浮かんできた。スタッフの解説によると,このキーワードの中から,事件と関係あるものを選ぶと,状況が進展するとのこと。
ここで「Fell」(落ちた)と「Shot」(撃たれた)を選ぶと,ローナンは「建物の4階から落ちたあとに撃たれた」ということを理解する,というシーンが披露された。
ローナンは霊体らしく,ほかの人間に憑依することで,その人の視界をジャックしたり,記憶を覗いたりすることができる。たとえば,捜査メモを読んでいる警官の視界をジャックすると,そのメモから自分の銃が凶器であることを確認できる。また,目撃者の女性に憑依すれば,彼女の記憶からさらなる情報を集められる,といった感じだ。
先述したように,ローナンは自分の手で証拠を集めたり,生きている人間と会話して情報を収集したりできないので,その代わり,このような手段で捜査を進めていくのである。
普通(?)に考えると,霊体ならどこであろうと自由自在に出入りできて,捜査も簡単にいきそうに思えるが,本作では,そうそう都合よくはいかないとのこと。
解説によれば,建物の外壁には基本的に超自然的な障壁があり,霊体はその切れ目からしか出入りできないという。デモでも,警官が建物の扉を開けるまで,建物に入ることはできなかった。
その代わり,建物の中に入れば壁をすり抜けて自由自在に移動できるようになる。ちなみに,建物のなかには霊になった女性がいて,その願いを叶えるというサブクエストが存在した。
なお,ゲーム中にはDemonという悪霊のようなモンスターが登場する。Demonは普通に戦っても勝てないほど強力な存在のため,霊体になったローナンの能力をうまく使う必要があるとのことだ。デモでは,Demonがいる場所から壁をすり抜けて移動し,背後に回り込んで取り憑くことで,Demonを倒していた。
そして,事件現場にたどり着いたローナンは,霊体の能力の一つである「残留思念の読み取り」で捜査を進める。
先ほどの捜査で,ローナンが建物の4階から落ちたあとに撃たれたことが分かったが,ここでは,さらに新たな事実が判明する。
生前のローナンは,フードの男に金属バットで殴りかかるが,フードの男はそれをものともせず,ローナンから金属バットを奪いへし折ってしまう。さらに,ローナンを軽々と窓の外に投げ出すというように,人間とは思えないような力の持ち主だったのだ。
また,このもみ合いを隠れて見ていた少女がいたこともローナンは発見する。フードの男は,この少女を狙って事件現場にやって来て,ローナンはそれを阻止しようとして殺された,という経緯だったのである。
その後,現場に残されていた写真などから,その少女は教会に行ったことを突き止め,ローナンがそのあとを追う――というところで,残念ながらデモは終了となった。
「Murdered: Soul Suspect」は,殺されて霊になった主人公が自分を殺した犯人を探すという,オカルティックなテーマの作品ではあるが,情報や証拠を集めるといった部分はしっかりとしたアドベンチャーゲームという印象。その独特な雰囲気と相まって,早く実際にプレイしたくなってしまった。
そして何より,物語の先の展開が気になって仕方がない。自分が殺されてしまっているという状況では,たとえ真相を突き止めても,ハッピーエンドになりそうもないのだが,果たしてどのような結末を迎えるのだろうか。
今のところ,日本語版のリリースは予定されていないが,今後も注目したいタイトルである。
4Gamer E3 2013特設ページ
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(C) 2014 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. Co-Developed by SQUARE ENIX CO., LTD. and Airtight Games, Inc
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