攻略
「Hearthstone」マーロックシナジーを活用して盤面を圧倒する「ミッドレンジパラディン」を紹介
しかし,新スタンダードが始まり,「ミッドレンジパラディン」は再び往年の輝きを取り戻すことになる。TempostormのMeta snapshot(2017年4月23日版)でも,Tier1のデッキとして取り上げられ,現環境のトップメタのデッキとして活躍しているのだ。昔からミッドレンジパラディンを使っていた人も,そうでない人も,ぜひ一度触れてもらいたいデッキである。
デッキ内容と基本戦術
カード名 | 枚数 | マナ | 魔素 | セット | |
---|---|---|---|---|---|
グリムスケイルのダチ公 | 2 | 1 | 40 | 仁義なきガジェッツァン | |
バイルフィンの異端審問官 | 2 | 1 | 400 | 旧神のささやき | |
水文学者 | 2 | 2 | 40 | 大魔境ウンゴロ | |
神聖なる恩寵 | 1 | 3 | 100 | クラシック | |
トゥルーシルバー・チャンピオン | 2 | 4 | - | ベーシック | |
王の祝福 | 2 | 4 | - | ベーシック | |
聖別 | 2 | 4 | - | ベーシック | |
剣竜騎乗 | 1 | 6 | 100 | 大魔境ウンゴロ | |
太陽の番人タリム | 1 | 6 | 1600 | 大魔境ウンゴロ | |
ティリオン・フォードリング | 1 | 8 | 1600 | クラシック | |
マーロックのタイドコーラー | 2 | 1 | 100 | クラシック | |
ブルーギル・ウォリアー | 2 | 2 | - | ベーシック | |
ロックプール・ハンター | 2 | 2 | 40 | 大魔境ウンゴロ | |
コールドライトの予言者 | 2 | 3 | 100 | クラシック | |
マーロックの戦隊長 | 2 | 3 | 400 | クラシック | |
温厚なメガサウルス | 2 | 4 | 400 | 大魔境ウンゴロ | |
暴走コドー | 1 | 5 | 100 | クラシック | |
飛刀手流忍者・六丸 | 1 | 5 | 1600 | 仁義なきガジェッツァン | |
デッキコスト:8140魔素 |
このデッキの大きな特徴は,マーロックが主役という部分にある。そのため,マーロックとシナジーを持つカードが多く採用されている。また,低コスト帯のカードを多めに採用しているため,序盤から積極的に攻めることも可能だ。
とくに軽量のマーロックを並べつつ,それらをバフしていく動きが強力。マーロックの戦隊長はもちろん,コールドライトの予言者で体力を上げるといったコンボも強い。さらに,温厚なメガサウルスによる適応がハマれば,一気に盤面を強化できるのも魅力的だ。飛刀手流忍者・六丸を召喚し,次のターンに王の祝福や剣竜騎乗で強化して一気に盤面をとっていくのも面白い。
また,対コントロールデッキで輝くのが,1枚だけ採用している神聖なる恩寵だ。軽量のマーロックたちを出して減った手札を一気に補充できるので,一度盤面を除去された後でも再プッシュできる。後半も太陽の番人タリムやティリオン・フォードリングといった強力なカードがあるので,それらを用いて最後のひと押しを決めていきたい。
採用カードの解説
グリムスケイルのダチ公
雄叫び効果で手札のランダムなマーロック1体を,+1/+1できる。1マナで2/1という最低限のスペックを持ちつつバフをしてくれるので,いぶし銀の活躍を見せてくれるだろう。
バイルフィンの異端審問官
1マナで1/3という優秀なスタッツに加え,ヒーローパワーで1/1マーロックを呼べるようになる。1/1というスタッツ自体はシルバーハンド新兵と変わらないが,このデッキはマーロックシナジーが非常に多いので,よりシナジーを有効に活かせるようになる。
ちなみに,一度通常のヒーローパワーを使った後に,このカードでヒーローパワーを変更すると再び使えるようになるので,小技として覚えておこう。
水文学者
2マナで2/2というスタッツに加えて秘策を1つ発見できる。パラディンの秘策は1コストと軽量なのが魅力的で,状況次第ではすぐにでもセットできるのが嬉しい。加えてこのカード自体がマーロックでもあるため,ほかのカードとのシナジーを活かすことも可能だ。
神聖なる恩寵
対コントロールデッキ用の1枚。アグロデッキ相手だとあまり役に立たないことが多いが,相手が手札を溜め込むコントロール相手なら一気にドローできる。このデッキも比較的軽量ミニオンが多く手札を消耗しやすいので,うまいタイミングで使っていきたい。
トゥルーシルバー・チャンピオン
パラディン伝統の4コスト武器。その強さは変わらずで,場面を選ばず活躍してくれる優良カードである。攻撃時に発動する2回復も地味に嬉しい効果だ。
王の祝福
ここ最近の環境ではやや息を潜めていたカードではあるが,このカードで飛刀手流忍者・六丸を強化する動きが強い。もちろん,それ以外のミニオンに用いても仕事をしてくれるので,状況に応じて使っていこう。
聖別
黎明期から活躍し続けている伝統の全体2点除去。もちろん現環境でも大きく働いてくれるカードで,ミニオンの並べ合いになった時はこのカードで優位に立とう。ヒーロー本体にも2点ダメージが入るので,いざとなれば止めにも使える。
剣竜騎乗
ウンゴロで新たに登場したバフスペル。+2/+6挑発の付与に加え,断末魔効果で2/6のステゴドンを召喚するので,相手の動きを大きく阻害できる。普通に使っても強いが,王の祝福と同じく飛刀手流忍者・六丸を強化する動きも狙っていきたい。
太陽の番人タリム
ウンゴロで新しく登場したパラディンのレジェンドミニオン。場にいるすべてのミニオンを3/3にするという,バフにもなり,デバフにもなる効果を持っているのが特徴だ。このデッキの場合は,大量のマーロックを並べた後のフィニッシャー的な役割を果たしてくれるだろう。
ティリオン・フォードリング
リリース当時から現在まで活躍し続けているパラディンのレジェンドミニオン。その強力スペックは現環境でも見劣りしない。ミニオン本体はもちろん,断末魔効果で装備できるアッシュ・ブリンガーもフィニッシャーとして活躍してくれるはずだ。
マーロックのタイドコーラー
1マナ1/2と素の能力は平凡であるが,マーロックを出すたびに攻撃力が育っていく。一度でも育てれば2/2以上のスペックになるため,実際にはコストパフォーマンスが良いマーロックミニオンだ。また,このカードを出した次のターンにロックプール・ハンターを召喚すれば3/3まで育つため,うまいこと狙っていきたい。
ブルーギル・ウォリアー
2/1突撃を持つマーロック。単体だとそれほど強いカードではないので,やはりマーロックシナジーをうまく活かしていきたい。マーロックの戦隊長と共に出すと4/2突撃になるので,共に用いるのが良いだろう。
ロックプール・ハンター
ウンゴロ環境で新登場したマーロック。2マナ2/3という能力に加え,味方マーロックに+1/+1を与える強力なカードだ。1ターン目にバイルフィンの異端審問官やマーロックのタイドコーラー,2ターン目にこのカードを出すなどの動きは,盤面の優位を取るのに大きく貢献してくれる。
コールドライトの予言者
場にあるすべての味方のマーロックミニオンの体力を+2するカード。普通の構築だとややパワー不足なので,本デッキのようにマーロックに寄せた構築ならではの採用カードだ。とくに,このデッキの場合は4マナで温厚なメガサウルスを出す動きがあるため,場のマーロックのカードをそれまで生き残らせるという点でも,大いに活躍してくれる。。
マーロックの戦隊長
マーロックシナジーに寄ったこのデッキの核のひとつと言えるカード。マーロックを並べた状態でこのカードを出せば,一気に打点を稼げる。とくにバイルフィンの異端審問官でヒーローパワーを変えたあとはこのカードによる恩恵も大きいので,マーロックを多く並べたタイミングでの召喚を狙っていきたい。
温厚なメガサウルス
ウンゴロで新しく登場したマーロックシナジーカード。適応は盤面に合わせて都合の良い効果を選べるのが強力で,とくに攻撃力+3の適応効果は,血の渇きと同等の効果であり,それがフィニッシュブローになることも少なくない。
暴走コドー
黎明期から活躍し続けている除去持ちのミニオン。ミニオンを並べる動きを妨害してくる終末予言者や,クエストウォリアーの横丁の鎧職人を除去できるので,それらのカウンターとして使おう。
飛刀手流忍者・六丸
マーロックといえばやはりこのカード。しかし,このデッキの場合は入っているマーロックが多い分,ハズレのカードもいくらかいるため,アグロドルイドほどの効果は期待できない。その代わり,このデッキには王の祝福や剣竜騎乗などの強力なバフが搭載されているので,六丸本体を強化できるのが強みとなる。
マリガンについて
◯VSアグロデッキ
基本的には盤面を並べる勝負になるので,マーロックのタイドコーラー,バイルフィンの異端審問官といった1コストのミニオンを積極的にキープしていきたい。ただし,2マナのミニオンもしっかりと出していきたいため,水文学者やロックプール・ハンターといったミニオンを切ってまで1コストの引きを狙わなくていい。最低でも2ターン目にしっかり動けるかが勝負の鍵となるので,それがしっかりできるハンドを狙っていこう。
◯VSミッドレンジ,コントロールデッキ
1マナや2マナのミニオンを狙う動きは対アグロの時と変わらない。マーロックの戦隊長やコールドライトの予言者などと絡められればなお良く,盤面にマーロックを並べてバフをしていく動きを狙っていきたいところ。
また,神聖なる恩寵は対コントロールに刺さるカードではあるが,キープはしなくても良い。また,低コストのミニオンが充分に手札に揃っており,かつ相手がメイジであれば終末予言者へのカウンターとなる暴走コドーをキープしておくのもありだ。
著者紹介:ルネ
カードゲームやボードゲームの攻略・レビュー記事をメインに担当するフリーライター。第1回ドミニオン世界選手権優勝,第4回ドミニオン日本選手権優勝,その他複数のアーケードカードゲームで全国ランキング入りなどの経歴を持つ。Hearthstoneでは,AmericaサーバのLegendランク2位まで到達,およびGAMERS LEAGUE Season#1でSemifinal進出経験あり。主にアナログのカードゲーム/ボードゲームが大好物だが、コンシューマ,アーケードからソーシャルゲームまで,ゲームと名がつけば何でも食いつく雑食系。
「Hearthstone: Heroes of Warcraft」公式サイト
「Hearthstone: Heroes of Warcraft」ダウンロードページ
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(C)2017 BLIZZARD ENTERTAINMENT, INC.
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