プレイレポート
[E3 2015]いきなりプレイアブル展示が行われた「Mirror's Edge Catalyst」で,ビルの屋上を飛び回ってきた
画面は一人称視点で,ごくたまに銃も撃つから,ジャンルとしてはFPSが順当なのかもしれないが,パルクールをフィーチャーしたプレイは,一人称の3Dプラットフォームアクションという感じ。昔,「3Dの一人称視点でスーパーマリオを作ったらどうなるだろう」と妄想したことがあるが,DICEが作ってくれたのは,まさにそんなゲームだったと無責任に言ってしまおう。おいおい。
舞台となるガラスの街(City of Glass)は,いたるところに高層ビルが建ち,地下にはトンネルが張り巡らされた複雑な立体構造をしているという。政府はなく,企業に支配された街の人々には自由もプライバシーもない。
Faithの目的は,ランナーとして生きることでKrugerの野望を阻止し,街に自由を取り戻すことだ。こうした,反政府(企業だけど)的なグループには,ランナーのほかに黒ずくめのテロリストがいる。また,敵となるKrugerセキュリティのガードマンも,エンフォーサーやプロテクター,センチネルなど,いくつかの種類が用意されている。
今さら言うまでもないが,本作は,2008年にリリースされた「Mirror's Edge」の続編だ。とはいえ,上記の設定やストーリーは前作とよく似ており,また主人公も前作と同じFaith。そのうえゲームのコンセプトも似ているという,続編というよりは,最近流行の「リブート作品」だ。あ,知ってましたか。
状況説明を受けた後は,試遊台へ移動して体験プレイが始まった。ディスプレイの前に置かれていたのはXbox Oneのゲームパッドだったが,マシン本体は台の下で見えない。そばにはキーボードもあったので,PCにゲームパッドをつないだ環境のようだ。
バージョンはプレαと表示されており,E3 2015に合わせて作ったデモ版とのこと。プレイできたのは2つのモードで,ひとつはゲーム序盤のチュートリアル的なパートになっていた。基本的な動作はここで覚えられる。
操作方法は左スティックで移動,左アナログトリガーでしゃがみ,左バンパー([LB]ボタン)でジャンプというもの。これさえ覚えておけばプレイできると筆者は言われたので,やってみたらなんとかできた。もちろんこれだけでなく,[X]ボタンだの[A]ボタンだのも押したりすることはある。
時間は夜,街には雨が降りしきり,雰囲気は良好だ。さあ,走ろう。
相変わらずFaithの手足が大胆に飛び込んでくるゲーム画面は,初めて前作をプレイしたときほどではないかもしれないが,印象的で,自分が走っているような感覚をちょっと覚える。
書き忘れたけど,仕事をやめて街へ出たFaithにランナーのIcarusという若者が接近して,コンタクトレンズを渡す。これをはめることで,ゲーム画面にインタフェースが出現するという演出だ。Icarusはこのパートにおける指南役も務めることになる。
もうひとつのモードは,ミニゲーム3種類の詰め合わせで,ミッションの間に自由に楽しめるものになるようだ。
まず,「ダッシュ」は,決められた場所から場所までの移動時間を競うタイムトライアル。「ビルボード ハック」は,ビルの屋上にある大型デジタルサイネージまでなんとか移動して,ハッキングするというものだ。ハッキングすると,表示されていた支配者のプロパガンダが自由を求めるものに変わる……のだが,デジタルサイネージがでかすぎて,近くにいると何が表示されているのかよく分からなかった。
最後のミニゲームは,近接戦闘で敵を倒しつつ進んでいくという「デリバリー」だ。細かい話をすると,説明ではデリバリーだったが,ゲーム画面には「コンバットラン」とか書かれていたような気がするのだが,勘違いかしら。まあ,プレαではよくあることか。
以上のミニゲーム3種類をプレイすれば,Mirror's Edge Catalystの持つ,自由な移動,一見すると行けなさそうな場所への到達,そして銃を使わない戦闘,という3つの要素を体験できるというアンバイなのだ。
グラフィックスについては,前作より若干カラフルになったような気がするものの,白い壁が続く中で,移動可能なパイプや壁が真紅に表示されるというシステムは継承している。壁とパイプが同時に赤く表示される場所もあったので,マップによっては分岐も可能のようだ。
当たり前のことだが,ジャンプのタイミングに失敗したりすれば,Faithは無言で落下して,ゲームはセーブポイントからやり直し。ビルの縁から下を見下ろすと,やっぱり背中がゾクゾクしてくる。どうやって突破すればいいのか,分からないところもあり,高いところが苦手という人は大変かもしれない。
短い試遊時間とミニゲームだけでは,正直,前作との違いがよく分からなかったが,ほかのゲームにはない,独特なプレイフィールが楽しめるゲームに仕上がっているのは確実だ。「完全に自由な移動」というコピーが謳い文句どおりかどうか。今後,さまざまなイベントで開発の進んだバージョンが公開されていくだろうから,機会があればまた試してみたい。
「Mirror's Edge Catalyst」公式サイト
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(C) 2016 Electronic Arts Inc. EA, the EA logo, Mirror’s Edge, and the DICE logo are trademarks of Electronic Arts Inc. or its subsidiaries.
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