プレイレポート
Xbox Oneのローンチタイトル「Dead Rising 3」「Kinect スポーツ ライバルズ」「Ryse: Son of Rome」のメディア向け体験会レポート
いよいよ国内発売日まで1か月を切ったXbox Oneの注目タイトルについて最新情報をお伝えしよう。
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「Dead Rising 3」
Capcom Vancouverが開発を手がけた「Dead Rising 3」は,ゾンビパラダイスアクションのシリーズ最新作となる。Xbox Oneのマシンパワーによって実現された広大なオープンワールドが特徴で,本作の舞台となるLos Perdidos(ロス ペルディドス)の街は,シリーズ作に登場したすべてのフィールドを足したものより,はるかに広いという。
主人公ニックの首に彫られた「12」というタトゥー。これは彼の出生に深く関わっており,ストーリーが進むにつれて,徐々に明らかになるようだ |
ゲームシステムのベースとなる部分は,従来作から大きく変更されてはおらず,オープンワールドの各地で発生するミッションをクリアしながらチャプターを進めていくことになる。フィールドに落ちているさまざまな日用品や食料,乗り物などを手に入れ,武器にしたり体力を回復したりといった要素も健在だ。
キャラクターカスタマイズの面では,獲得した経験値を使ってニックを強化できるほか,豊富なコスチュームにより外見を変更することも可能になっている。今回は試遊の時間が限られていたため,それらの要素をチェックすることができなかったが,本作には海外で追加コンテンツとして配信されたコスチュームが同梱されることが発表になっており,多彩な衣装のバリエーションを楽しめるはずだ。
なお,今回プレイしたのは,これが初公開となるという日本版で,仕様としては字幕は日本語,音声は英語だった。また,日本国内で発売される際には,前述のコスチュームに加えて,20以上の追加武器や4種類の乗り物,プレイヤーキャラクター,そして4本の新エピソードといった追加コンテンツも同梱される(関連記事)。
気になるローカライズの仕様は,以下の3点で海外版との差異があることが発表されている。
・一部カットシーンでの内臓表現および人体切断面の修正
・ゲーム内アダルト グッズの削除
・Xbox One Kinect センサー接続時の日本語音声コマンド非対応(ゼスチャーには対応)
とはいえ,今回のプレイ中にゾンビをチェーンソウで攻撃したところ,上半身と下半身が真っ二つに切断され,断面には骨らしき白い物が見えるというショッキングなシーンに遭遇した。Dead Risingらしさは健在のようで,シリーズファンには安心してほしいとともに,グロテスクな表現が苦手な人には注意が必要かもしれない。
「Kinect スポーツ ライバルズ」
さまざまなスポーツをカジュアルにアレンジした「Kinect スポーツ」シリーズ。最新作となる「Kinect スポーツ ライバルズ」では,サッカー,クライミング,ウェイク レース,射撃,テニス,ボウリングの6種目が収録されている。
今回の体験会では,まず日本マイクロソフトの南雲 聡氏によるデモプレイが行われた。本作では,Kinect センサーでプレイヤー自身のデータを読み取り,プレイヤーキャラクター(アバター)を作成することが必須となっている。その手順は至ってシンプルで,画面の指示に合わせて顔を正面や横から認識させれば,コミカルにデフォルメされたプレイヤーの分身が簡単に作れてしまうというわけだ。もちろん,生成されたキャラクターを細かく調整することも可能になっている。
ちなみにプレイヤーのゲームデータはクラウドに保存され,プレイしていないときでもキャラクターだけがほかのプレイヤーのゲーム内に登場して対戦できるとのことだ。
筆者がプレイしたクライミングは,高層ビルのような人工クライミングウォールをいかに速く登り切るかを競う種目だ。建物の壁に設置されているホールドに手を伸ばしてつかんだら,逆の手でさらに上のホールドをつかんで……という手順を繰り返してひたすら登っていく。
しかし,ギリギリ手が届きそうで届かない場所にホールドが設置されていたり,一定の間隔で電流が流れるエリアが存在したりと,緻密に作戦を練る必要もある。さらに同じホールドをつかみ続けていると,徐々に握力が落ちていくため,あまりゆっくりもしていられない。
もちろんゲームらしい仕掛けもあり,プレイヤーがしゃがんでからジャンプするとキャラクターも同様にジャンプする。このアクションを活用して,はるか上空に見えるホールドに飛びつくことも必要で,現実ではありえないダイナミックなクライミングが楽しめるようになっている。オールドゲーマー(筆者を含む)には,往年の名作「クレイジークライマー」の主人公気分が味わえるかも……といった点でも注目してほしいところだ。
「Ryse: Son of Rome」
最後に紹介するのは,「Crysis」シリーズで知られるCrytekが開発を手がけたアクションアドベンチャー「Ryse: Son of Rome」。古代ローマを舞台に,プレイヤーは若き戦士 マリウス・タイタスとなって蛮族との戦いに挑むことになる。ロマン溢れる世界観や壮大なストーリー,ダイナミックなアクションが魅力のタイトルだ。今回の体験会では,日本語音声によるローカライズを確認することができた。
本作の特徴的なシステムが「処刑」だろう。敵に一定のダメージを与えたところで右トリガーを引くと,「処刑モード」へ移行して,キャラクターがクローズアップされてスローモーションになる。やがて敵の身体が黄色や青色に光るので,対応するボタンを押すと処刑に成功。敵の腕を切り落とす,背後から剣を突き刺すなど,残虐かつ爽快なトドメを刺せる。処刑には武器で攻撃するほかにも,橋から突き落したり,炎の中に投げ込んだりといったバリエーションもあるため,狙ってみたくなるはずだ。
なお,処刑に成功すると演出面で迫力があるだけでなく,体力の回復や獲得できる経験値が増加するといったメリットが発生する。その内容はプレイヤーが設定できるので,戦闘の局面に合わせて選択するという戦略的な要素も楽しめるわけだ。
今回プレイした序盤のステージでは,多数の敵集団を主人公一人で迎え撃つ乱戦となり,敵を攻撃しているときに背後から別の敵に斬られることが多かった。このような場面で活躍するのが,盾による“弾き返し”だ。背後からの攻撃に対しても,カウンターの要領でAボタンを押せば盾で弾き返し,そのままスムーズに反撃へと移行できる。
また,ある局面では巨大なバリスタを操ることになり,押し寄せる敵の集団をシューターのように迎撃することも。味方に弓や投石機で攻撃するように指示を出すことができ,司令官の視点で戦略的に戦う必要もあるのだ。
プレイ時間は短かったため,あまり堪能できなかったが,ドラマパートでは登場人物の細かい表情や感情の変化まで緻密に表現されており,まるで大河ドラマや映画のような臨場感だった。Crytekの高い技術力で描かれる“古代ローマの雰囲気”は没入感があり,それこそが本作最大の魅力ではないかと感じられた。
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