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最新技術で魔法師の適性が試される。AnimeJapan 2017のソニーブース「魔法師開発研究所」とは
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印刷2017/03/28 17:28

イベント

最新技術で魔法師の適性が試される。AnimeJapan 2017のソニーブース「魔法師開発研究所」とは

画像集 No.013のサムネイル画像 / 最新技術で魔法師の適性が試される。AnimeJapan 2017のソニーブース「魔法師開発研究所」とは
 ソニーは2017年3月25日と26日,東京ビッグサイトで開催されたAnimeJapan 2017にて,アニメ「魔法科高校の劣等生」とコラボレーションしたブース「魔法師開発研究所」を出展した。

 「魔法科高校の劣等生」は,魔法が実用化された2090年代の日本を舞台に,魔法科高校の生徒・司波達也とその妹・深雪の兄妹が活躍する,佐島 勤氏原作のライトノベル。2014年にTVアニメとして放送され,6月17日に「劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女」が公開される。
 このブースでは,2090年代に向けて,魔法師の発掘を目的とする試験や実験を行うという設定で,参加者に最新のデバイス技術を使ったアトラクションを体験してもらうことが主旨となる。
 本稿では,当日体験できたアトラクションの内容をお伝えする。



魔法師気分になれる「サイオン量測定」


 ブースに用意されたアトラクションは「サイオン量測定」と「知覚魔法師適性試験」,そして「魔法師適性試験」の3種類。参加者は魔法師の候補者という設定で,この3つの試験でその適性を試される。
 まずは「サイオン量測定」に挑戦した。サイオンとは,人体から発生する非物質粒子のことで,魔法の源泉となるものだ。もちろん架空のものだが,ここではサイオンを可視化して,その存在を体感できるという。
 壁に向かって手をかざすと光の波のようなものが映し出され,手を動かすとそれに追従するように光が移動。音も変化し,まるで魔法の力が宿ったかのような感覚を味わえる。これは,4K超短焦点プロジェクターと赤外線センサーを併用した技術が用いられているのだとか。壁側のセンサーで人の手を感知し,その位置にあわせてプロジェクターが映像を表示する仕組みだ。
 視覚と音の変化で,分かりやすく魔法体験ができる,単純に楽しいアトラクションだった。

研究所を模したブース。「サイオン量測定」は暗室の中で行われる
画像集 No.001のサムネイル画像 / 最新技術で魔法師の適性が試される。AnimeJapan 2017のソニーブース「魔法師開発研究所」とは


ピンポイントで音を認識する「知覚魔法師適性試験」


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指示してくるのはスターズのアンジーだ
 2つ目は「知覚魔法師適性試験」だ。これは魔法師として必要な知覚能力を測定する試験で,適性がある者だけがメッセージを受信でき,その指示に従うことで合格となる。指示に従ってエリアを移動し,そのエリアだけで聴ける音声が流れるようになっている。
 これは指向性の高いスピーカーを使用し,ピンポイントで音を届けるという技術が活用されている。しかし,この技術の最大のポイントは遮蔽されているわけでもないのに,隣の音が聞こえないということ。エリアの境界部分に,隣の音を遮断するギミックが使用されているのだ。
 将来的には,家庭で周囲を気にせずに音楽を楽しめる,特殊なスピーカーへの転用なども考えられるという。ほんの数10センチ前の音も聞こえない,この技術のすごさに驚かされた。

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細長い通路を使用したアトラクション
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下に表示されたエリアにのみ音声が届く仕組みになっている


拳銃型のCADで敵を捕らえる「魔法師適性試験」


 そして,3つ目となるのが「魔法師適性試験」。ここでは,拳銃型のCADを使用し,魔法で敵を捕捉するという試験だ。CADとは,「魔法科高校の劣等生」で魔法師達が使うサポートデバイスのこと。壁にCADを向けると照準が現われ,敵を発見したらトリガーを引いて捕獲。そのまま指定のエリアに移動させれば成功だ。制限時間内に3体の敵をエリアに入れれば試験に合格となる。

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 一見,シューティングゲームのように見えるが,索敵して捕獲するというのが思いのほか難しく,いっこうに敵を補足できない。暗闇のなかで懐中電灯を振り回して,相手を見つけるといえば分かりやすいだろうか。筆者は残念ながら1人しか捕らえられず,不合格となった。無念。
 ちなみに,成功すれば達也か深雪のお褒めの言葉と,“優等生”ということでステッカーがもらえたのだとか。

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敵を捕捉するとCADから振動が伝わってくる

 このアトラクションでは,ソニー独自の動的空間プロジェクション技術を使った「Moving Projector」や,CADに仕込まれた振動デバイスによる,触感を再現する触覚提示技術が活用されているのだとか。CADで敵を捕捉したときの振動や,手の中で魔法がチャージされているような感覚などを,その技術で擬似的に表現している。
 また,照準したときの映像は,CADから出ているのではなく,映像を別途プロジェクターから照射しているという。
 現在のVRでは,視覚と聴覚を擬似的に再現できるが,触感の部分を再現する技術はそれほど進んではいない。このアトラクションは,その触感を擬似体験できるよう,実験的に作り出されたものなのだとか。今後のソニー製品に,この技術を応用したものが誕生する可能性があるわけだ。

画像集 No.005のサムネイル画像 / 最新技術で魔法師の適性が試される。AnimeJapan 2017のソニーブース「魔法師開発研究所」とは 画像集 No.006のサムネイル画像 / 最新技術で魔法師の適性が試される。AnimeJapan 2017のソニーブース「魔法師開発研究所」とは
原作に登場した達也のCAD“シルバーホーンモデル”を再現


 ソニーは,2016年のAnimeJapanで「加藤恵Project」という,独自の技術を活用したブースを出展していた。今回の「魔法師開発研究所」もそれと同じコンセプトで,アニメの世界を最新技術で再現するという試みに挑戦している。
 「加藤恵Project」は,ボイスコントロール機能を使ったアプリ「一択彼女 加藤恵」として,配信されている。この「魔法師開発研究所」のアトラクションも,製品として世の送り出されるかもしれない。どの技術が楽しめるようになるか,今後の展開が楽しみだ。

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昨年出展されたプトタイプの「めざましマネージャー加藤恵」

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ブースには達也と深雪がソニー商品を紹介するコーナーも
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深雪のスマホ型CADにひっかけてエクスペリアなどが紹介されている
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ライブ2Dで製作された動画。はにかむ深雪が可愛らしい

「魔法師開発研究所」公式サイト

「劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女」公式サイト

  • 関連タイトル:

    魔法科高校の劣等生 Out of Order

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