イベント
これからもカッコいい大人達を描いていきたい――名越稔洋氏と横山昌義氏が登場した「龍が如く0 誓いの場所」発売記念サイン会の模様をレポート
会場には「龍が如く」シリーズ総合監督を務める名越稔洋氏と,「龍が如く0」チーフプロデューサーの横山昌義氏が登場し,詰めかけた熱心なファンと交流を図っていた。
本稿では,取材陣向けに行われた合同インタビューを中心にイベントの模様をレポートする。
「龍が如く0 誓いの場所」公式サイト
「龍が如く」シリーズ総合監督の名越稔洋氏(左)と,「龍が如く0」チーフプロデューサーの横山昌義氏 |
――「龍が如く0 誓いの場所」が本日発売されましたが,現在の率直な感想を聞かせてください。
名越稔洋氏(以下,名越氏):
無事に発売日を迎えられたことが嬉しいです。「龍が如く OF THE END」のときは,震災の影響で発売日がずれましたが,龍が如くシリーズは,基本的に告知してきた発売日を遅らせたことはありません。今回も無事,守ることができました。
横山昌義氏(以下,横山氏):
発売日が近づくにつれて,「龍が如く0」というキーワードがトレンドワードに入っていたりすると,ちゃんと盛り上がっているんだなと感じれらましたね。
昨日は深夜4時くらいに寝たので,ちゃんと起きられるか心配だったんですけど,すごく早く起きてしまって,身体は正直だなと(笑)。
――「龍が如く0」の出来栄えはいかがですか。
名越氏:
シリーズで一番いい作品だと思っているので,胸を張って最高傑作と言いたいです。ぜひたくさんの人に触れてほしいと思います。
横山氏:
僕も同意見です。ストーリーや街並みなど,個人的に一番好きなタイトルに仕上がりました。実際,そう思って開発している人間もかなり多く,堂々と胸を張って出せるということが,すごく嬉しいです。
――「龍が如く0」では,初めてPS4で歓楽街を表現しています。開発時に苦労した点やこだわった点を教えてください。
名越氏:
PS4版は単純にパフォーマンスが高いぶん,グラフィックスもリッチになっています。PS3版がノーマルだとすれば,より快適になったものがPS4版だと思ってもらえればいいのかなと。ただ,どちらの機種で遊んでもストレスなくプレイできるので,お好きなほうを選んでもらえればと思います。
横山氏:
PS3では「龍が如く」シリーズを何本も作ってきましたが,「龍が如く0」はテクスチャレベルや解像度を含む,全体的なクオリティを向上させています。PS3版であっても,これまでの「龍が如く」シリーズより高性能になっているので,十分にハイスペックであることを体験していただけます。
――以前,「ある意味,『龍が如く』の主人公は“街”である」という発言をされていましたが,「龍が如く0」の街で最も注目してほしい部分はどこですか。
横山氏:
やはり外観ですね。「龍が如く0」の街にはネオン看板が登場しますが,ただ光ってればいいというわけではないんです。電球が流れるように動いたりといった,電球1つ1つにちゃんと処理を施しています。いかにネオン看板らしく映るか,こだわって作っているので,総合的に見たときに,ものすごい歓楽街が目の前に広がっているはずです。
さらに,扉を開けると1988年らしい遊びがたくさん入っているので,外側も内側も含めて街を楽しんでほしいと思います。
名越氏:
「龍が如く0」を作る際には,1988年当時の資料を調べるなど,徹底的に取材を行い,それをアウトプットしています。ただ,「龍が如く」のテーマとして掲げている「人間ドラマ」はわりと普遍的なものだと思います。もちろん,今回も人間ドラマをちゃんと表現しているので,そのあたりもぜひ見てほしいですね。
――「龍が如く」シリーズは今年で10年めに入ります。IPの成長について考えていることはありますか。
名越氏:
「龍が如く」に関しては,成長というより継続がテーマで,発売しては反応をもらってを繰り返し,さまざまな試行錯誤を重ねてきました。それを乗り越えたからこそ,10年めがある。これから先があるとしても,しんどいサイクルに耐えながら,やっていくことになるだろうなとは思います。
――横山さんは全国各地でサイン会を行ってきましたが,ファンの皆さんの反応はいかがでしたか。
横山氏:
すごく熱狂的な人が多かったですね。桐生一馬や真島吾朗をカッコ良く描いてきたからこそ,ファンの皆さんが付いてきてくれたんだなと。これからもゲームのキャラクターではありますが,カッコいい大人達の背中を見せられたらいいと思います。
――それでは最後にファンへのメッセージをお願いします。
横山氏:
シリーズを楽しんでもらっている方には,最高の1本になったと思います。シリーズを10年続けていると,新規のプレイヤーはどの作品から入っていいのか分からないかもしれませんが,「龍が如く0」は最初の1本として選んでいただきやすい作品です。興味を持ってもらえたらぜひプレイしてほしいですし,楽しめたら友達にもすすめてください。
名越氏:
「龍が如く0」は,どこかのタイミングでずっとやりたかったタイトルなので,発売できてとても嬉しいです。プレイして素直に感じたことを,意見としてみんなに届けていただきたいですね。ぜひよろしくお願いします。
合同インタビュー終了後,両氏のサイン会がスタート。会場に集まった多数のファンは,それぞれが持ち寄ったグッズにサインしてもらったり,コミュニケーションを楽しんでいたりしていた。
豪華賞品が当たる抽選会も実施されていた |
「龍が如く0 誓いの場所」公式サイト
- 関連タイトル:
龍が如く0 誓いの場所
- 関連タイトル:
龍が如く0 誓いの場所
- 関連タイトル:
龍が如く0 基本無料アプリ for PlayStation Vita
- この記事のURL:
キーワード
(C)SEGA
(C)SEGA
(C)SEGA