インタビュー
パッチリリースに時間がかかった理由とは?「FFXIV:蒼天のイシュガルド」のパッチ3.1実装直前,吉田直樹氏インタビュー
飛空艇がないなら,700ギル貢げばいいじゃない。雲海探索 ディアデム諸島
4Gamer:
新しく実装される「雲海探索 ディアデム諸島」は,いよいよフリーカンパニー(以下,FC)で作った飛空艇で雲海に行けるとあって,楽しみにしているプレイヤーも多いと思います。FCに所属していないプレイヤーも行けるとのことですね。
吉田氏:
ええ,FCに所属していなくても雲海探索には行けるので,そこは安心してください。雲海探索に行く方法は2つあり,そのうちの1つがFCのエアシップクラフトで作った飛空艇に乗っていく方法です。飛空艇を操縦できる権利を持っているメンバーを含む2人以上で雲海探索に行くことができます。
4Gamer:
つまりソロでは行けないということでしょうか。
吉田氏:
FCからはパーティであることが必須なので2名以上になります。雲海探索はモンスターが強力で,ソロではほとんど何もできません。ですので,間違えてソロで飛空艇を使ってしまうことがないように,パーティにしてあるという意図もあります。必ずパーティを組む必要はありますが,同じFCのメンバーでなくても大丈夫です。
4Gamer:
なるほど。ということは,飛空艇は誰かが利用している間は使うことができないということなんですか?
吉田氏:
FCで作った飛空艇は3隻まで同時に使えますし,利用した飛空艇も20分待てばほかのメンバーが使えます。
4Gamer:
ああ,雲海までの送迎バスのようなイメージなんですね(笑)。20分くらいであれば,大人数のFCだと少し待ちつつ,順番に出発といった感じになりそうですね。ではもう1つの,FCに所属していないプレイヤーが雲海探索に行く方法ですが。
吉田氏:
イシュガルドの「アインハルト家」の飛空艇に乗っていきます。
4Gamer:
おお,さすがアインハルト家ですね。機工士でお世話になりました。
吉田氏:
アインハルト家は今,雲海探索で一山当てて“イシュガルドにアインハルト家あり!”という栄光を取り戻そうとしています。そこで,雲海探索に参加してくれる冒険者を募集しているので,イシュガルド・ランディングにいるアインハルト家のNPCに700ギル払えば飛空艇探索に参加させてもらえるという形です。
4Gamer:
あ,お金(ギル)は取るんですね。
吉田氏:
はい。アインハルト家は没落貴族なので……貧乏ですから,飛空艇を用意するのが精いっぱいで,燃料代だけは払ってくれ,と(笑)
4Gamer:
アインハルト家も苦労してますね……。ちなみに,先ほどソロでは無理とおうかがいしましたが,こちらの方法の場合は,CFのようにオートマッチングするということでしょうか。
吉田氏:
はい。タンク1,DPS5,ヒーラー2のフルパーティで必ずマッチングするようになっています。8人パーティを組んだ状態で申請することも可能で,その際はロール制限がかかりません。
4Gamer:
なるほど。そうやって,雲海のディアデム諸島に降り立つわけですが,これまでの情報では,多数のパーティが1つの島に入ることになるのだとか。実際のところ,島の広さやその島に入れる人数はどのくらいなのでしょうか。
吉田氏:
広さはアバラシア雲海よりも大きいくらいです。人数の上限は,9パーティの72人です。
4Gamer:
かなり広いですね。ですが,72人もいるとモンスターの取り合いにはならないでしょうか。
FFXIVの基礎仕様は,ファーストアタックのプレイヤー,もしくはパーティには報酬権利確定。さらにその後に参加したほかパーティも一定以上のダメージを出せば,報酬が分配されます。このルールは雲海探索でも同じですので,協力してどんどん戦ってください。1パーティではなかなか倒せないモンスターもいるので,そのときは助けを呼んで,わいわいと遊んでもらいたいと考えています。
4Gamer:
ボスF.A.T.E.のように,与えたダメージやヘイトの量を見ているわけではないと。
吉田氏:
ヘイトを見ているのはF.A.T.E.の仕様ですので,今回は純粋にダメージ量です。とりあえず全員ナイトでフラッシュしてればいいよね!とはなりませんので,その点はご注意ください。
4Gamer:
ちなみに,ディアデム諸島のフィールドは,インスタンスゾーンになるのでしょうか。
吉田氏:
ええ,インスタンス化されています。
4Gamer:
ということは,制限時間もある?
吉田氏:
コンテンツの制限時間は90分ですね。なかなかイメージしづらいと思いますが,PvPコンテンツのシールロックのようなエリアだと考えていただければ良いと思います。コンテンツ全体が4時間維持されており,各パーティの突入タイミングはバラバラですので,72人揃うのを待つということはないですが。
4Gamer:
突入したらもう残り時間が少ない……なんてことも?
吉田氏:
いえ,残り時間90分以下のインスタンスには突入しませんので,各パーティに90分の攻略時間は保障されています。
4Gamer:
雲海探索が実装されたら,周回するプレイヤーもいると思いますが,1度探索に行ってから,またすぐに申請はできるのでしょうか。
吉田氏:
雲海探索の申請は120分に1度です。つまり,コンテンツ時間90分をフルで遊んだ場合,次に雲海探索ができるのは30分後になります。これは制限をかけるつもりではなく,この30分を休憩やパーティメンバーの補充をかけるインターバルにしてもらいたいと考えているからです。このインターバルは,短くしても問題ないと思っているので,遊んでみてフィードバックをいただきたいと思っています。
待ち焦がれたバヌバヌ族の舞が入手できる。バヌバヌ族の蛮族クエストが追加
4Gamer:
プレイヤーの間で人気となっているあのバヌバヌ族の舞。吉田さんがどこかで実装するとおっしゃっていたと思います。パッチ3.1のPVですごく気になるシーンがあったのですが……ここで実装されるのでしょうか?
吉田氏:
実装されます(笑)。パッチ3.1でバヌバヌ族の蛮族クエストが登場しますので,そこで親交を深めていただくと……。
4Gamer:
各種族へのモーションの追加が必要でしょうから,開発が間に合うのだろうかと思っていたのですが,それは嬉しいです。今からもうエーテライト付近で,バヌバヌ族の舞をする光の戦士一行の光景が容易に思い浮かびます(笑)。
吉田氏:
ぜひ,楽しみにしていてください。ちなみに今回の蛮族クエストは,レベルアジャストに対応しているので,レベリングにも使えると思います。
4Gamer:
レベルアジャストですか?
吉田氏:
はい。決まったレベル以上でクエストが受けられるのではなく,そのときのレベルに合わせて,クエストの難度が変化するというものです。デイリークエストはレベル50以上であれば,いつでもクエストが受けられます。
4Gamer:
ということは,レベルに合わせた適正の経験値を得られるというわけですか。バヌバヌとの仲を深めながら,レベリングもできるというのは,まさに一石二鳥です(笑)。
レアなミニオンを持っていなくても勝てる。ゴールドソーサーに新ゲーム ロードオブヴァーミニオンが登場
4Gamer:
エイプリルフールネタだと思っていた「ロードオブヴァーミニオン」が,ゴールドソーサーにまさかの登場です。これまで発表された内容を見ていると,かなり作り込まれているみたいですが,それぞれのミニオンに例えば攻撃の専用モーションが付いていたりしますか。
吉田氏:
いえ,さすがにそこまでやっていません。そのあたりのモーションは既存のものを使っています(笑)。
4Gamer:
そうなんですか。それはそれで,どんな攻撃をするのか楽しみですが(笑)。ミニオンと言えば,サウンドトラックやぬいぐるみなど,グッズの特典になっているものも多いですよね。そういったレアなミニオンは,やはり強かったりするんですか?
吉田氏:
特典ミニオンだからといって強くはしていませんし,ゲームの中で手に入るレアなミニオンも特別に強いわけではありません。Aというミニオンがいたら,その代替となる同等の能力を持ったミニオンがいくつかいますから,レアがないと勝てないというわけではありません。
4Gamer:
それを聞いて安心しました。ちなみに,私自身はRTSを全然やったことがないのですが,何かコツはあるんでしょうか。
吉田氏:
やはりミニオンのタイプによる相性ですね。ドール/モンスター/アニマルという三すくみの相性と,それに含まれない,有利も不利もないガジェットという全部で4つの種類に分かれています。いくらコストが高いミニオンでも,相性の悪いミニオン複数に囲まれたら,性能に関係なく一瞬で沈んでしまいます。
4Gamer:
なるほど。ではミニオンの性能よりも,プレイヤーの判断力が勝負を左右するわけですね。
吉田氏:
そのとおりです。今回は新しいレーティングシステムも用意したので,楽しんでいただけると思います。
4Gamer:
わかりました。今回のパッチは毛色が違うコンテンツが多く,プレイヤーとしても非常に楽しみです。最後に,パッチ3.1に期待している4Gamer読者に向けてメッセージをお願いします。
吉田氏:
通常のパッチよりリリースまで3,4週期間が空いたため,首を長くして待っていてくれた方も多くいると思います。3.1では,24人でわいわい遊べる「魔航船ヴォイドアーク」や,今までのFFXIVのパターンにはない,9パーティで遊べる雲海探索を実装します。雲海探索はかなり自由度が高いコンテンツで,新しいチャレンジとなりました。いろいろなプレイスタイルや,モチベーションに合わせたコンテンツを揃えられたと思うので,既存のコンテンツと織り交ぜて遊んでいただければ嬉しいです。
今回のパッチはリリースまで少し間が空きましたが,ワークフローを見直したり,今後の計画を煮詰めたりしたことで,今後の糧とさせていただきました。また,パッチ3.2はいつもどおりのスケジュールでお届けできる予定ですので,それまでパッチ3.1をお楽しみいただければと思います。
4Gamer:
本日は,ありがとうございました。
「ファイナルファンタジーXIV」公式サイト
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