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お姫様気分が味わえる,舞台「夢王国と眠れる100人の王子様 On Stage」ゲネプロ公演をレポート
全世界1000万ダウンロードを超えるジークレストの女性向けパズルRPG「夢王国と眠れる100人の王子様」(iOS / Android)。その舞台化第2弾となる「夢王国と眠れる100人の王子様 On Stage」が2019年1月31日,都内のシアター1010にて幕を開けた。本公演は2018年7月〜10月に放送されたTVアニメ「夢王国と眠れる100人の王子様」が原作で,アニメから登場した新キャラクター“キエル”も登場。また,公演期間と場所が2つに分かれており,シアター1010では2019年1月31日〜2月3日まで「Side キエル」,品川プリンス ステラボールでは2019年2月7日〜11日まで騎士の国アルストリアの王子“アヴィ”をメインとした「Side アヴィ」が上演される。
本稿では公演に先駆けて行われた囲み取材ならびに,関係者・マスコミ向けのゲネプロ公演をレポートしていく。
舞台「夢王国と眠れる100人の王子様 On Stage」
■Sideキエル
【公演期間】2019年1月31日(木)〜2月3日(日)全7公演
【会場】シアター1010
■Sideアヴィ
【公演期間】2019年2月7日(木)〜11日(月・祝)全8公演
【会場】品川プリンス ステラボール
■キャスト(敬称略)
榊原徹士(アヴィ役)
竹中凌平(キエル役)
小沼将太(ダグラス役)
古谷大和(ロッソ役)
吉澤 翼(マッドハッター役)
鷹松宏一(キャピタ役)
小林竜之(ハーツ役)
白石康介(チェシャ猫役)
上杉 輝(マーチア役)
菊池修司(クロノ役)
佐藤友咲(ドーマウス役)
吉岡 佑(フロスト役)
高橋里央(グレイシア役)
山中健太(シュニー役)
アンサンブル
飯塚大夢/掛川僚太/今野優季/桜木さつき/長岡仁也
■スタッフ
脚本:高橋ナツコ,成田 順
演出・振付:TETSUHARU
音楽:高田雅史
作詞・歌唱指導:うえのけいこ
本公演の意気込みが語られた囲み会見
囲み会見には,アヴィ役の榊原徹士さん,キエル役の竹中凌平さん,ダグラス役の小沼将太さん,ロッソ役の古谷大和さん,マッドハッター役の吉澤 翼さん,フロスト役の吉岡 佑さんが登壇した。
――初日を迎えられたお気持ちを教えてください。
アヴィ役・榊原徹士さん(以下,榊原さん):
いろいろなトラブルがありましたが,我々もプロフェッショナルの精神をもってこの舞台に立つことができました。その精神を忘れず,誰一人ケガなく千秋楽を迎えられるように頑張ります。
キエル役・竹中凌平さん(以下,竹中さん):
稽古期間はあっという間でしたが,自分のやるべきことは全部やり尽くしました。あとはお客様が会場に入ることで,キャストの気持ちもどんどん上がっていくと思うので,楽しみたいと思います。
ダグラス役・小沼将太さん(以下,小沼さん):
来場する姫たちの感情を揺り動かせるように,僕ら王子もしっかりやっていきますのでよろしくお願いします。
ロッソ役・古谷大和さん(以下,古谷さん):
本公演では,観客のみなさんが姫様として登場するので,我々がお客様を姫様として迎えることでようやく作品が完成するんじゃないかなと思っています。そういった気持ちも込めて今からワクワクしています。
マッドハッター役の吉澤 翼さん(以下,吉澤さん):
最後までマッドハッターらしく振り切っていきたいと思います! お客様に最高のものをお届けできるように頑張りたいです。
フロスト役・吉岡 佑さん(以下,吉岡さん):
新キャストを迎えて,一からみんなで作り上げたカンパニーです。個性もありつつ,稽古場でもやるときはやる,遊ぶときは遊ぶという感じで仲良くやらせてもらいました。お客様にも楽しさが伝わったらなと思います。
――役柄を演じる上で気をつけたことは?
榊原さん:
アヴィとキエルは対照的な性格をしているので,演じるうえでそこは意識しました。また,ゲームやアニメでの彼の立ち振る舞いを出していけたらと思っています。
竹中さん:
キエルは底抜けに明るい役なんですが,反対に繊細な部分もあるので,それが不自然にならないようにバランスよく感情の流れにそって演じようと心がけました。
小沼さん:
ダグラスは海賊であり,王子でもあるので,海賊の荒々しさと王子の高貴さというミスマッチさをどう絡めていこうか,稽古中は考えながら演じていました。そのあたりを見ていただけたらと思います。
古谷さん:
今回はロッソが主軸になる物語が含まれていたので,そこはドラマ性をすごく大事にしようと意識していました。
吉澤さん:
マッドハッターは自分と正反対というか,独特の雰囲気を持っているので演じるのが難しかったです。年齢不詳ですが落ち着いているのできっと僕より年上なのかなあと。でも自分なりに指先一つ一つの動きに美しさを出して,色気を出せたらなと思っています。
吉岡さん:
演じるうえで気をつけることはたくさんありますが,今の時期に1番気を付けるのはインフルエンザです! 客席の姫様たちがインフルエンザにならないように,僕たちが守ってあげますのでぜひ劇場に足を運んでください。
――最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします。
竹中さん:
今日から「キエルSide」の幕が開け,そのあとは「アヴィSide」も控えています。劇中では殺陣ありライブありで盛りだくさんです。14人も王子様が出るので目が足りない現象が起こると思います。お時間がある方は,何度でも劇場に足を運んでいただけると嬉しいです。また,そう思ってもらえる舞台を作れるように最後まで頑張ります。
榊原さん:
舞台はお客様が会場に入って初めて完成します。来てくださるお姫様たちが主人公で,みなさんにも参加していただける舞台になっているので,ライブ感をぜひ体感していただきたいです。寒いなかお越しくださると思いますが,体を温めてから来るとより声が出ます。この声が出るというのがキーワードになっていますので,そちらを意識して劇場に足を運んでいただけたら,我々もさらに素晴らしいものをお届けできると思いますので楽しみにしていてください。
ときおりコメントにツッコミを入れたり,笑いあったり,和やかな空気からもキャスト陣の仲のよさが伝わってくる囲み取材となった。
姫気分が味わえた「キエルSide」ゲネプロ公演をレポート
ゲネプロでは,「キエルSide」の公演が行われた。以降の内容には,物語の導入部分が含まれるので予習なしに公演を楽しみたい人は観劇後に読んでほしい。
“夢世界の姫”として異世界へと導かれた姫(筆者含む観客)は,そこで騎士の国・アルストリアの王子“アヴィ”と,記憶を失った王子“キエル”と出会い,一緒に旅をすることになる。そこに,海賊の国・アンキュラの王子であるロッソから船上パーティの招待状が届く。
ロッソがなぜ3人(姫,アヴィ,キエル)が一緒にいることを知っているのか疑問に思いつつも,ひとまずパーティに向かうことに。その頃,同じく招待を受けた不思議の国・ワンダーメアや雪の国・スノウフィリアの王子たちも会場に向かっていた。
王子たちはステージ上から姫に語りかけるだけでなく,実際に客席に降りてコミュニケーションを取ってくれるので,観客=姫が実感できる演出になっている。ステージに近い前列はもちろんだが,それ以外のエリアでも王子たちが間近で見られるのは嬉しい。
姫と王子たちの交流が楽しめる以外にも,物語ではアヴィとキエルの絆,フロスト&グレイシア&シュニー王子の兄弟であるがゆえの葛藤,ダグラスとロッソの友情など,王子たちの関係性も深く描かれている。ゲームファンもキュンとするポイントがたっぷりだ。
また,劇中ではユメクイとのバトルシーンも。勇ましく戦うアヴィや,戦いのときでも優雅さを失わないマッドハッターなど,王子たちの個性がよく出るアクションは必見だ。なお,公演の最後には,王子たちによるライブコーナーも用意されている。物語中とはまた違った魅力を見せる彼らの歌やダンスに,姫たちも見惚れてしまうだろう。
囲み取材で竹中さんが言ったとおり,誰を見ようか,どこを追おうか悩んで目が足りなくなるほど盛りだくさんの本公演。何度も劇場に通って,じっくりと王子たちの活躍が見たくなった。またゲネプロでは「Sideキエル」だったので,「Sideアヴィ」ではどんな物語が展開するのかも気になるところだ。各種プレイガイドにて公演のチケットが一部販売されているので,気になる人はぜひゲットして,夢王国のお姫様気分を存分に味わってほしい。
舞台「夢王国と眠れる100人の王子様 On Stage」公式サイト
「夢王国と眠れる100人の王子様」公式サイト
「夢王国と眠れる100人の王子様」ダウンロードページ
「夢王国と眠れる100人の王子様」ダウンロードページ
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