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「オーバーウォッチ」のジェフ・キャプラン氏がBlizzard Entertainmentを退社。WoWシリーズ以来のベテランゲームディレクター
New Leadership for Overwatch
2015年11月9日に掲載したインタビュー記事でお伝えしたように,キャプラン氏は高校生だった1990年代に三重県に短期留学した際,ホストファミリーが持っていたファミコンを遊んだことでゲームに関心を持つようになった人物で,ニューヨーク大学文学部を卒業後,就職せずに文筆家を目指していたが,そのときプレイしていたのが「EverQuest」だった。「EverQuest」では,多くのBlizzard Entertainmentの開発者達が参加するギルドのリーダーを務めていたが,それが縁となり,「World of Warcraft」の開発が進んでいた2002年春にBlizzard Entertainmentに雇われることになったという(関連記事)。
「World of Warcraft」ではクエストやレイドなどを作る「ワールドデザイン」担当のデザイナーと務め,やがて「Project Titan」として知られる新作MMOの開発責任者になる。しかし,このプロジェクトは結局キャンセルされ,方向性を変えて作り直したのがオンライン専用アクション「オーバーウォッチ」だった。
2016年にリリースされた「オーバーウォッチ」は人気を集め,eスポーツタイトルとしても大成功したため,ゲームディレクターとしてイベントや動画に顔を出す,Blizzard Entertainmentきってのフロントマンとして多忙な日々を送っていた。
キャプラン氏の後任は,「オーバーウォッチ」のリードレベルデザイナーだったアーロン・ケリー(Aaron Kelly)氏が務めることになる。ケリー氏はコメントで,「ジェフの後任は重責ですが,ゲームディレクターとして全身全霊を捧げ,『オーバーウォッチ2』を開発中のチームを率いていくことに興奮を感じています」と述べている。今後は,「オーバーウォッチ 2」の開発とローンチに向けてさらに慌ただしくなるが,良いペースで開発が続いており,2021年内に新しい発表を行うという。
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(C)2015 BLIZZARD ENTERTAINMENT, INC.
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