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ハロー!Steam広場 第50回:「シリアスサム」のデベロッパが手掛ける至極まじめなパズルゲーム「The Talos Principle」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー Steam 広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者の独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,数日後にセールが来ると分かっているのに,早く遊びたい欲求に負けて定価で即買いしてしまう上級Steamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第50回は,「シリアスサム」シリーズでおなじみのデベロッパCroteamが手掛ける「The Talos Principle」をメインに紹介しよう。プレイヤーは,文明が崩壊した世界で目を覚ました1体のロボットを操作して,数々の難題に挑むのだ。このほか,ごっこ遊びをテーマにした協力プレイ型アクションゲーム「GOCCO OF WAR」もあるので,お見逃しなく。
文明が崩壊した世界でさまざまな難題に挑む一人称視点のパズルゲーム「The Talos Principle」
今回は,「シリアスサム」シリーズでおなじみのデベロッパCroteamが手掛ける「The Talos Principle」を紹介しよう。本作は,文明が崩壊した世界で目を覚ました1体のロボットを操作して進む一人称視点のパズルゲームだ。
プレイヤーは,天の声(創造主)の指示に従いながら100を超えるステージに挑戦し,文明が崩壊した理由と,今いる世界の秘密を解き明かしていくことになる。
ステージをクリアするためには,「シギル」と呼ばれるパズルピースを回収する必要がある。ただし,シギルの元へとたどり着くまでには,さまざまな仕掛けや障害物が用意されているため,そうやすやすと手に入れられるものでもない。
そこで鍵となるのが,ステージ上に配置された装置だ。機械の動作を停止させる「ヤンマー」や,ジェネレーターから照射されるエネルギービームを別のジェネレーターへとつなぐ「コネクタ」など機能はさまざまで,ステージ攻略には欠かせないものが必ず配置されている。
したがって,プレイヤーはそれらの装置をうまく利用して,シギルを目指すのだ。
ゲームは一人称視点なので,プレイヤーにはステージ全体の構造を立体的に把握する“空間認識能力”が求められる。とくにコネクタを活用するステージでは,上空からステージ全体を見下ろすようなイメージを頭の中で作る必要があり,謎解きの難度はかなり高めだ。
その分,クリアした瞬間の溜まりに溜まったアドレナリンが弾けるような快感は格別であり,プレイヤーの足を次のステージへと向けてくれる。「1ステージだけのつもりがこんな時間に……」なんてことはザラだ。
物語を進めるには,鍵の掛かった扉を開く必要がある。扉には四角い枠が取り付けられており,そこにシギルをはめ込んで枠の内側を埋めると解錠できるという仕組みだ。このパズル自体は難しくないので,物語が進められず詰むといった事態にはならない。
ある程度物語を進めると,この世界には決して登ってはならない塔が存在することが天の声によって明かされる。「登るなよ!絶対だぞ!」という反応からして,頂上に何かが隠されているのは明白だ。登るなと言われると登りたくなるのが人の性(ロボットだけど),ということでさっそく塔に向かってみた。
塔内部のエレベーターを見る限り,この塔は6階建てのようだ。それぞれの階には高難度のステージが用意されており,攻略するには豆腐のように頭を柔らかくする必要があるだろう。塔は後回しでも問題なさそうなので,まずは攻略できるステージを1つずつクリアしていくのがベストな進め方かもしれない。
Croteamが手掛けるということで,初めはてっきり両手に爆弾を抱えた首なし男でも登場するのかと思っていたが,実際にプレイしてみると,いたってまじめに作られた硬派なパズルゲームだということ分かった。
どこかノスタルジックで無機質な雰囲気も素晴らしく,一人称視点のパズルゲームということもあって「Portal」ファンに強くオススメしてみたい作品だ。ちなみに,本作の一部が無料で体験できる「The Talos Principle Public Test」もあるので,興味のある人はぜひ挑戦してみてほしい。
「The Talos Principle」Steamページ(3980円)[税込]
「The Talos Principle Public Test」Steamページ(無料)
ごっこ遊びをテーマにした協力プレイ型アクションゲーム「GOCCO OF WAR」
「こんなゲームをリリースしたい」という開発者に対して,ユーザーが賛成か反対かを投票できるサービスがGREENLIGHTだ。今回は,日本のゲームデベロッパpeakvoxが手掛ける「GOCCO OF WAR」を紹介しよう。なんだか怒り狂ったマッチョを操作して神を殺していくゲームを想像させるタイトルだが,そもそも外国の人はGOCCO(ごっこ)の意味が分かるのだろうか。
そんなことはさておき,本作は,架空のアミューズメント施設にあるゲームスタジオを舞台に,2頭身のコミカルなキャラクター達を操作して,次々と迫り来るモンスターと戦うアクションゲームだ。
ゲーム内には,「戦争ごっこ」や「チャンバラごっこ」といった,ごっこ遊びをテーマにしたクエストが用意されており,プレイヤーはクエストの最後に待ち受けるボスの討伐を目指すことになる。
クエストはタイムリミット制となっており,エリア内の敵を倒してタイムボーナスを稼いでいくサバイバルルールになっている。また,クエストをクリアすると手に入るコスチューム素材は,多種多彩なキャラクターコスチュームを作るのに使用でき,これに特殊な能力などを付与して強化していく成長システムもある。
最大4人で協力プレイができるマルチプレイがメインコンテンツとなりそうだが,AIと協力してシナリオを進めるシングルプレイも用意されており,一人でも楽しめる作品として作られている様子だ。ちなみにオンラインロビーでは,30人以上が集まってチャットをしたり,クエストに行く仲間を募集したりといったコミュニケーションができるとのこと。
もちろん日本語に対応しているので,興味のある人は以下のプレイムービーを見つつ“いいね”を押しておこう。
「GOCCO OF WAR」GREENLIGHTページ
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