ハロー！Steam広場 第233回：ニワトリ100匹を引き連れて村を襲撃。なんてこともできるハック＆スラッシュRPG「Undead Horde」

「すちーむ」ってなぁに？というよい子のみんな集まれー！　「ハロー！ Steam広場」は，PCゲームのダウンロード販売サイトSteamで公開されている気になるタイトルを，筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する，とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば，花粉対策のためにガスマスクを装着し，パイロのコスプレをして通勤する上級Steamerにジョブチェンジできるかも。

　ハロー！Steam広場 第233回は，ハクスラRPG「Undead Horde」を紹介しよう。プレイヤーはネクロマンサーとなって人間の村を襲撃し，その死体で軍勢を築き上げて王国全土の支配を目指すのだ。死体であれば何でも仲間にできるので，ニワトリ100匹の軍勢で村を襲うなんてことも可能だ。

※来週のハロー！Steam広場は，筆者取材のため休載となります。次回は3月29日に掲載予定です。

4Gamer公式キュレーター

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死者で軍勢を築き上げて王国の支配を目指す。ネクロマンサーが主役のハクスラRPG「Undead Horde」

　アーリーアクセスとは，開発途中のゲームを購入して，デバッガー兼プレイヤーとして参加できる，Steamの販売形態の1つだ。今回はフィンランドのインディーズ系デベロッパ10tonsが手がける「Undead Horde」を紹介しよう。

　本作は，ダークファンタジーものには必ず登場するであろう職業「ネクロマンサー」にスポットライトを当てたハック＆スラッシュRPGだ。プレイヤーは，ネクロマンサーとなって人間の村を襲撃し，死体を蘇えらせて軍勢に加えていく。そうして死者の大軍勢を築き上げて王国全土の支配を目指すのだ。

ゲーム画面は，オーソドックスな見下ろし型のハクスラといった感じ。世界観こそダークファンタジーだが，グラフィックスの雰囲気はポップになっている

　このゲームの面白いところは，死体が生前のクラスのまま蘇えるという点にある。例えば剣兵の死体であれば，骸骨剣兵として復活して前線で戦ってくれる。同じく弓兵であれば，骸骨弓兵として遠距離から前衛のサポートしてくれるといった感じだ。また人間だけでなく，ニワトリやクマといった動物も蘇えらせて軍勢に加えられる。
　アンデッドごとに能力は異なるので，それぞれの長短を考えながら，リアルタイムで軍を作っていくのが楽しい。

［R］キーを長押しすると，周辺にある死体を蘇えらせられる

死者の軍勢への指示は「突撃」と「撤退」のみ。[Space」キーだけで簡単に操作できる

特定のクラスを一定数倒すと，拠点の銅像からそのクラスのアンデッドを補充できる

111匹のニワトリを引き連れて人間の村を襲撃する。戦いは数だよ兄貴！もちろん，このあと返り討ちにされた

　ゲーム序盤はネクロマンサー自身に力が無いので，ちまちまと村人を倒しては蘇えらせを繰り返していく。そのうちレベルが上がってくるので，指揮力を上げて軍のキャパシティを増やしてもいいし，筋力を上げるなどして本体を強化しても良い。
　また，エリアボスを倒したり宝箱を開けたりすると，いろいろな効果の付いた装備がドロップする。装備の効果は，軍に影響があるものから，自身のステータスを強化するものまであり，そうしたドロップ品を取捨選択しながら能力を高めていくのも醍醐味の1つだ。

レベルが上がると3つのカードが提示され，どれを選ぶかによって上昇するステータスが変わる

レア装備を手に入れて，DPSをガンガン上げていこう

　ストーリーを進めていく中で，人間に捕まったアンデッドの指揮官達を救出していくと，マップ上でのワープ機能が開放されたり，拠点にショップが増えたりと，新しい要素が次々と追加されていく。人間から略奪したお金をショップに投資すれば品数を増やせるし，商品のラインナップを更新することも可能だ。
　けっこう良い品が並んだりもするので，強い装備がなかなか拾えなければ，ここで買ってしまうのも1つの手である。なに，お金がなくなったら，また人間の村を襲えばいい。

本作のワールドマップ。ワープ機能が開放されていれば，各エリアにあるポータルへ瞬時に飛べる

ゲームを進めると拠点も少しずつ賑やかに

　操作できるクラスがネクロマンサーしかいない一方で，アンデットにできる敵の種類が豊富であり，ドロップ品を吟味していくトレハン要素や，カードを利用したステータスアップシステムなど，ハクスラのツボはしっかり押さえつつ目新しい要素も満載の本作は，2019年5月にアーリーアクセスが終わる予定となっている。そのときに，ゲームの価格も少し上がるそうなので，興味のある人は今のうちに購入し，遊んでみてほしい。