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ハロー!Steam広場 第267回:現役ヒーラーにこそ挑戦してほしいMMOスタイルのローグライトRPG「Looking for Heals」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamで公開されている気になるタイトルを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,「にぎにぎ」と「ぱふぱふ」はどっちが気持ちいいのか気になってしかたないヤクザな勇者にジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第267回は,「Looking for Heals」を紹介しよう。本作は,4人の仲間を連れてダンジョン攻略に挑むローグライトRPGだ。プレイヤーはパーティの司令塔として,メンバーにいろいろな指示を出していくのだが,その一方でヒーラーも兼任しているので,状況を素早く判断する能力が求められる。
現役ヒーラーにこそ挑戦してほしいMMOスタイルのローグライトRPG「Looking for Heals」
アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回はアメリカのインディーズ系デベロッパ,Blue Bomber Gamesが手掛ける「Looking for Heals」を紹介しよう。
本作は,4人の仲間を連れてダンジョン攻略に挑むローグライトRPGだ。プレイヤーはパーティの司令塔として,メンバーにいろいろな指示を出していくのだが,その一方でヒーラーも兼任しているので,戦況に応じて回復や支援魔法を飛ばさなければならない。MMORPGのレイドダンジョンを参考に制作されているとのことだが,実質,パーティを1人で操作することになるので,リアルタイムストラテジー並の忙しさがある。
ゲームは,プレイヤーの拠点となる酒場からスタートする。酒場では仲間をパーティに加えたり,ダンジョンから持ち帰ったリソースを使って新しい魔法を習得したりできる。序盤で雇える仲間は「ヴァンガード」と「マークスマン」の2クラスで,ほかのクラスはリソースを使ってアンロックしていく仕組みだ。1クラスから雇えるのは2人までなので,序盤はヴァンガード2,マークスマン2という組み合わせで挑戦することになる。
パーティメンバーに出せる指示は「攻撃」「移動」「集合」の3つで,一度攻撃命令を出せば,集合をかけるまで自動で敵を攻撃してくれる。もし敵が範囲攻撃を仕掛けてきたら,着弾するまえに集合をかけるか,範囲シールド魔法でダメージを防ぐといった動きが効果的だ。同じく,単体に対する攻撃の場合は,ターゲットになった味方にシールドを飛ばしてダメージを軽減させるなど,戦闘中の立ち回り自体はMMORPGのヒーラーとほとんど変わらない。ちなみにプレイヤーキャラクターは無敵なので,戦闘中は指示出しと回復に専念できる。
中ボスクラスになると予兆付き範囲攻撃を連発してくるほか,厄介なギミック付きの技も繰り出してくるので,回避の指示や回復魔法などの対応でさらに忙しくなってくる。こうした難度の高い戦闘を,誰1人落とさずに突破できたときのしてやったり感は,ヒーラーならではのもので,シングルプレイゲームでありながらその醍醐味が味わえるのが,本作のポイントと言えるだろう。
より戦術的に戦いたいのであれば,[Shift]キーを押してタクティカルモードに切り替えよう。タクティカルモード中はポーズがかかり,パーティメンバー1人ひとりに指示を出せるようになる。もし「Pillars of Eternity」シリーズのような戦闘が好みなら,このモードは刺さるはずだ。
ダンジョン内ではパーティメンバーが死ぬたびに「墓ゲージ」が減少していき,これが0になるとゲームオーバーとなる。次の周回に引き継げるのは獲得したコインとアンロック用リソースのみで,道中で手に入れた装備品やアイテムはすべて没収となる。とはいえ,本作は周回プレイを重ねていろいろな魔法やクラスをアンロックしていくことを前提とした作りになっているので,いろいろなクラスや魔法の組み合わせを見つけて攻略していこう。
操作自体そのものはそこまで難しくないが,状況の判断が遅れると簡単にパーティが崩れるバランスなので,ヒーラーとしての役割はしっかりとこなさなければならない。万人におすすめできるかと言われると微妙なところだが,少なくとも現役ヒーラーの人,もしくはヒーラー職が好きな人なら相当楽しめる内容になっているので,ぜひ挑戦してみてほしい。
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