連載
ミュージック フロム ゲームワールド:Track 5
GWも終わりましたが,まだまだ休みボケが続いてる人も多いのではないでしょうか? そんな人のために,今週は日常を取り戻すためのゲーム音楽をオススメしてみたいと思います。ゲームは非日常体験なのに,ゲーム音楽で日常を取り戻せるの? なんていう疑問が浮かびそうですが大丈夫です。
さて,私が日常を感じるのは実はボカロ曲だったりします。そこで,今週は「初音ミク Thank you 1826 Days 〜SEGA feat.HATSUNE MIKU Project 5th Anniversary Selection〜」をオススメ! ボカロ曲は普段ゲーセンで音ゲーを遊んだり,動画サイトで日常的に聴いたりしてるからこそ,日常を取り戻せたと実感できるんです。
え? 普段からボカロ曲は聴かないって? それならこのアルバムはボカロ入門用にも最適なので,まずは聴いてみるべし! 個人的にも2014年後半の愛聴版にしていた1枚です。それでは今週も「ミュージック フロム ゲームワールド」へGO!
シリーズの歴史を音で振り返るベストアルバム
「バーチャファイター ベストトラックス + ワン」
タイトル | バーチャファイター ベストトラックス + ワン | |
発売日 | 2015年2月18日 | |
価格 | 2500円(税抜) | |
発売元 | Harmonics Music | |
コピーライト | (C)SEGA |
1993年に第1作が登場してから20年以上が経過した「バーチャファイター」シリーズのベストアルバムが登場! 収録曲は本家ナンバリングタイトルから選曲され,全作のアドバタイズ曲と,各タイトルのキャラクターテーマ曲をピックアップ。そしてアルバム全体で見ると,シリーズに登場する全キャラクターのテーマ曲が網羅されているという構成だ。
シリーズ楽曲をダイジェスト的に聴けるので,リアルタイムでプレイしていた頃を駆け足で振り返れるのが魅力。シリーズ途中で離脱してしまったプレイヤーにとっては,後期はこんなサウンドだったんだな,と新鮮な気持ちで聴くことができる。さらに付け加えたいのは,1つのゲーム作品のBGMアーカイブではなく,音楽アルバムとして楽しむことを最優先に考えて構成されたアルバムだということだ。
1作めの「バーチャファイター」は意外にもテクノ色の濃いサウンドが懐かしい。「BEGINNING -ADVERTIZE- (VF1)」を聴きながら,当時は「バーチャファイター」のクラブイベントも開催されたんだっけな……なんてことを思い出したり,「SARAH (VF1)」のインパクト大な導入から,摩天楼の夜景が美しいステージや対戦でサラに負けまくった記憶が蘇ってきたりも。2作め以降はギターのディストーションサウンドを軸に,キャラクターに合ったバラエティ豊かなサウンドで楽しませてくれる一方,アイリーンの曲「EILEEN -RUINS- (VF5)」は1作めの雰囲気を感じられる耳触りに仕上がっているのもニクイ。
ボーナストラックの「愛がたりないぜ - No Brotherhood without Love! -」は本アルバムのための新アレンジ。ガラッと変わったアレンジに乗った,まったく変わらない光吉氏の力強いボーカルが頼もしい!
「バーチャファイター ベストトラックス + ワン」公式サイト
きくおサウンドの個性が爆発した1枚!
「XBLAZE オリジナルサウンドトラック」
タイトル | XBLAZE オリジナルサウンドトラック | |
発売日 | 2015年4月15日 | |
価格 | 3200円(税抜) | |
発売元 | ティームエンタテインメント | |
コピーライト | (C)ARC SYSTEM WORKS |
対戦格闘ゲームとして人気の「BLAZBLUE」と共通の世界観を持つ「XBLAZ」のサントラ「XBLAZE オリジナルサウンドトラック」がついにリリース! 1作めの「XBLAZE CODE:EMBRYO」(PS3/PS Vita)と,完結編となる2作め「XBLAZE LOST:MEMORIES」(PS3/PS Vita)のBGMを収録した「XBLAZ」シリーズのコンプリートアルバムとなっている。
サウンドを担当したのは,ボカロシーンでの活躍や,東京女子流が歌う映画「5つ数えれば君の夢」の主題歌「月の気まぐれ」の楽曲制作などで知られるきくお氏。きくお氏については,約10年前にさつき が てんこもり氏主宰の同人音楽サークル「studio皐」から発表されたオリジナルCD「Happy Bellol」の頃から知っているだけに,今回のサントラ化は個人的にも嬉しかったと同時に,聴くのを本当に楽しみにしていた。当時からきくお氏はゲーム音楽の作曲家を目指していることを公言していたので,こうしてゲーム音楽の商業サントラを聴いていると,10年前にまだきくお氏が無名だった頃のことを思い出して感慨深い気持ちになるのだ。
サントラは霜月はるかが歌う「XBLAZE LOST:MEMORIES」のオープニング曲「END GAZER」に始まり,きくお氏の作編曲による55曲のBGMが楽しめる。ピアノの伴奏できくお氏の作る美しいメロディを堪能できる「少女の記憶」,明るく軽快なテンポが爽快な「おさんぽ」は,きくお氏が同人時代に発表していたオリジナル曲に通じる部分も。さらに,激しく感情を揺さぶられる「語られる思い」や,きくお氏らしい狂気を感じさせる「殺戮ショータイム」など,彼の個性を曲の中に探してみるのも楽しみ方の一つ。
きくお氏のファンなら,彼ならではのサウンドを十分満喫できること間違いなし。「XBLAZ」をきっかけに初めてきくお氏のことを知ったゲーム音楽ファンは,ぜひともこのサントラで彼のサウンドに触れてみてほしい。若い世代にも素晴らしいゲーム音楽コンポーザーがいることを実感できるだろう。
「XBLAZE オリジナルサウンドトラック」公式サイト
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