テストレポート
HW短評:Sapphire「SAPPHIRE NITRO R7 370」(1)スペックと「DUAL-X」クーラーの実力を確認
SAPPHIRE NITRO R7 370 4G GDDR5 PCI メーカー:Sapphire Technology 問い合わせ先:アスク(販売代理店) info@ask-corp.co.jp 実勢価格:2万6000〜2万9000円程度(※2015年9月28日現在) |
Catalyst Control Centerからスペックを確認したところ |
搭載するGPUは,「Radeon R7 265」のクロックアップ版的なリフレッシュ(≒リネーム)モデルである「Radeon R7 370」(以下,R7 370)。R7 370のリファレンスだと,GPUの最大クロックは975MHz,メモリクロックは5600MHzだが,NITRO R7 370ではGPUコアの最大クロックが10MHz高くなっている。
カード長は実測で約213mm(※突起部含まず)。GPUクーラーがカードをすっぽり覆った箱のような形状となっている |
補助電源コネクタは6ピン×1という構成。マザーボードと水平方向で実装されているため,カード後方に,端子とケーブル分の余裕が必要だ |
そんなNITRO R7 370が搭載するGPUクーラーは,90mm角相当のファンを2基連ねた「DUAL-X Cooling」。冒頭でも紹介したとおり,アイドル時には「Intelligent Fan Control 2」という機能により,ファンの回転が止まる仕様だ。
カードの分解は許可されていないため,製品ボックスの背面にあるイラストと,カード背面の配線を見て判断することになるが,それらを見る限り,ヒートパイプは2本で,電源部は4+1フェーズ構成のようである。
さて,今回はGPUクーラーの動作音からチェックしてみよう。テスト環境は表のとおりだ。
下に示したサウンドファイルは,NITRO R7 370を動かしたときの動作音を録音したときのものだが,聞いてもらうと分かるように,ファンが停止するアイドル時はもちろんのこと,ファンが回転し始めてもその動作音は小さく,ほとんど気にならないレベルにあるといえる。
※再生できない場合は,Waveファイルをダウンロードのうえ,手元のメディアプレイヤーで再生してみてください。
気になる冷却性能はグラフを見てみてほしい。今回は「Radeon R9 270」と「Radeon R7 260X」を搭載するHightech Information Systems製カード(※アイドル時にもファンの回転は停止しない)のスコアも参考として並べてみたが,全体として,NITRO R7 370のDUAL-X Coolingは,3DMarkの実行時でも70℃と,まったく問題のないレベルにR7 370のGPU温度を抑えている。静音性,冷却能力とも,十分に高いと評してよさそうだ。
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SapphireのNITRO R7 370製品情報ページ
※HW短評に関する注意
- HW短評は,各執筆者が,テスト経過時点でのインプレッションをまとめたものです。最終的な評価の掲載を目的とするわけではないため,次回以降のHW短評,もしくは別途掲載されるレビュー記事などとは異なる評価が掲載されることもあります
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