「モンスターハンターフェスタ’16」東京大会が開催。「モンスターハンタークロス」の最新情報が発表されたステージや「狩王決定戦」などの模様をレポート

　2016年1月10日，カプコンは千葉・幕張メッセにおいて「モンスターハンターフェスタ’16」東京大会を開催した。このイベントは，「モンスターハンター」ファンの祭典としてすっかりおなじみとなっており，今回も東京大会を皮切りに全国5都市で順次開催される（関連記事）。


　会場には，シリーズ最新作となるニンテンドー3DS用ソフト「モンスターハンタークロス」（以下，MHX）に登場する4大メインモンスターの巨大造形物やトリックビジョン，開発資料やアートワークが展示され，ステージイベントではMHXの最新情報や豪華ゲスト陣によるトークなどが披露された。


　また，MHXの最速ハンターの座を争う公式大会「狩王決定戦」「親子ハンター日本一決定戦」「女子ハンター日本一決定戦」の東京地区大会も行われている。本稿では，さまざまな楽しさに溢れた会場の模様をレポートしよう。

オープニングステージに登壇した開発スタッフ陣。左から，「モンスターハンター」シリーズ プロデューサー 辻本良三氏，MHX プロデューサー 小嶋慎太郎氏，MHX ディレクター 一瀬泰範氏，MHX プランナー 市原大輔氏，「モンスターハンターストーリーズ」世界観ディレクター 藤岡 要氏

辻本氏，小嶋氏，一瀬氏，市原氏の4名は，「狩王決定戦」の東京地区大会決勝戦に使用されるチャレンジクエスト「イベント：ディノバルド討伐」に挑戦し，8分38秒の記録で見事クリアを果たした

「モンスターハンターフェスタ’16」公式サイト

「モンスターハンタークロス」公式サイト

「モンハンラジオ 良三の部屋 SPECIAL」公開収録

　オープニングに続いて，メインステージでは「モンハンラジオ 良三の部屋」の公開収録が行われた。この番組は，「モンスターハンター」シリーズのプロデューサーを務める辻本良三氏と，タレントの宇佐美友紀さんがパーソナリティとして，ゲストを招いてトークをしたり，一緒にゲームをしたりするという内容だ。
　今回はスペシャルバージョンとして，MHXのプロデューサーである小嶋慎太郎氏，お笑いコンビ・次長課長の井上 聡さん，タレントの椿姫彩菜さん，占い師タレントのゲッターズ飯田さんがゲストに招かれていた。

左から，宇佐美友紀さん，井上 聡さん，椿姫彩菜さん，ゲッターズ飯田さん

　ゲッターズ飯田さんは，もう少しでハンターランクを開放するところまでMHXをプレイしていて，ずっと狩猟笛を使っているという。これまでは少々地味に思えていた狩猟笛だが，MHXではエリアルスタイルや狩技の存在によって，より楽しくプレイできていると話していた。
　また，過去の「モンスターハンターフェスタ」において，多くの人を占ってきた結果，性格と武器に相性があることが分かったそうだ。たとえば，理屈っぽい人はチャージアックスや狩猟笛，おしゃべりだったり口が悪かったりすると手数の多い双剣などが向いているという。

　一方，椿姫さんのハンターランクは50くらいで，現在は上位モンスターや二つ名モンスターを狩猟しやすくするために，装備を揃えているとのこと。武器は太刀を使用し，スタイルはいろいろ試しているそうで，狩技を3種類選べるストライカースタイルが楽しいと話していた。

井上さんと椿姫さんが自分自身の二つ名を考案し，それをゲッターズ飯田さんが占う企画では，椿姫さんの「死遊姫」は勤勉な人に多い画数とコメント。また，井上さんの「自然と健康を科学するイノウエ!!」はリーダーとして成功する画数とのこと

　度を越したやり込み具合で知られている井上さんは，すでにハンターランクが200を超えているという。「モンスターハンター」の新作がリリースされると，まずは1人でやり込み，一とおりクエストをクリアしてから初めてマルチプレイに手を出すとのことである。MHXは非常にボリュームがあるため，最近になってようやくマルチプレイができるようになったそうで，「これからどんどんハンターランクが上がるので，500くらいにはなるんじゃないでしょうか」と語った。

　さらに井上さんは，シリーズの過去作でさまざまな人とマルチプレイをしてきた結果，狩りの内容からプレイヤーの性格などが，ある程度推測できるようになったというエピソードを披露した。
　また，MHXのテレビCM「マルチ篇」の撮影では，現場入りから終了まで20時間近くかかったことや，プレイ中の何気ない会話のやり取りがCM本編に採用されたことなどを明かしていた。

辻本氏，井上さん，椿姫さん，ゲッターズ飯田さんの4名で，MHXの体験版に収録されている「ナルガクルガ討伐」にチャレンジする一幕も

「モンスターハンタークロス」スペシャルステージ

　MHXの最新情報としては，「ロックマン クラシックス コレクション」（PC/PlayStation 4/Xbox One/ニンテンドー3DS）が2月25日にリリースされることを記念したコラボクエストが紹介された。この配信クエストに挑むことで，オトモ武器「ラッシュハンマー」とオトモ防具「ロックニャンシリーズ」を生産できるようになる。

「モンスターハンターフェスタ’16」の各会場では，「ロックマン クラシックス コレクション」の体験コーナーが設置される。試遊すると，オリジナルポストカードがもらえる

　続いて，スクウェア・エニックスとのコラボレーション装備のうち，「ファイナルファンタジー」シリーズのウォーリア・オブ・ライトを模したオトモ武器「ニャイトソード」およびオトモ防具「ニャイトシリーズ」を生産できるクエストの配信日が1月15日に決定したことが発表された。そのほかのコラボ装備に関しては，後日あらためて発表するとのことだ。


　「モンスターハンタースピリッツ」とのコラボでは，オトモ防具「スピリッツネコシリーズ」を生産できるクエストの配信が決定。このクエストは「モンスターハンタースピリッツ」の設置店舗にて，2月29日まで先行配信が行われる。

「モンスターハンターフェスタ’16」の各会場でも，「モンスターハンタースピリッツ」がプレイ可能（1プレイ：100円）で会場限定のカードが提供される

著名人考案のオトモアイルーは，すでに第1弾（DAIGOさん）が発表済みだが，第2弾はテレビCM「マルチ篇」に出演している井上 聡さん，武井 壮さん，松岡茉優さん，染谷将太さんに決定。いずれも1月18日に配信開始となる（関連記事）

ハンターの投票で配信するアイテムパックの中身を決める「配信アイテム決定トーナメント」の結果も発表。このアイテムパックは1月11日より配信されている

「モンスターハンター・ザ・リアル」やリアル集会所，さまざまなコラボの情報もあらためて紹介された

　MHXのディレクターである一瀬泰範氏が登壇した「モンスターハンタークロス 世界観講座」では，ゲームをプレイしているだけではなかなか気づけない世界設定の解説が行われた。

MCの佐藤彩奈さん（写真左）が聞き役を担当

　最初に紹介されたのは，MHXで初めて登場したベルナ村だ。この地には，もともと石灰石でできた巨大な鉱山のようなものがあったのだが，モンスターの歴史や生態を調査している「龍歴院」が「太古のモンスターではないか」と調査し始めたことから，ハンターを含むさまざまな人々が集まるようになり，流通が生まれ，村が形成されていったとのこと。
　それと同時に，険しい山道を乗り越えるべく交通手段が発達していった結果，飛行船によって遠く離れた地にも移動ができるようになったそうだ。


　また，MHXでハンターが最初に装備する武器は，化石や鉱物をイメージさせるデザインとなっている。一方，防具のベルダーシリーズは，ベルナ村のマスコット的な存在であるムーファをモチーフにして，羊飼いをイメージさせるデザインにしているという。


　こちらもMHXで初登場となったフィールド「古代林」は，ベルナ村から離れた島とのこと。海流などの関係からこれまでは誰も近寄らなかった海域にあり，飛行船の技術が発達したことで上陸可能になったという。ちなみに古代林には壊れたキャンプ地があるが，これは先遣隊が拠点としていた場所で，ディノバルドに襲われて破壊されたという設定があることも紹介された。


　そのディノバルドは，刃のような尻尾を使った攻撃が特徴的なモンスターだ。この尻尾は，発火性を持つ鉱物にこすりつけることにより，炎熱状態になるという。また，熱が冷めたあとの尻尾には煤が付くため，それを顎で研いで除去する過程が必要になる。さらに，除去した煤は，マグマ状のブレスとして吐き出し，攻撃に使っているのだそうだ。
　ディノバルドと言えば機動力も高いが，これは強力なブレスを吐いても大丈夫なほどの強靱な足腰に支えられているからであることも明かされた。

こうしたMHXの世界設定は，各会場にて販売されている「モンスターハンターフェスタ’16」のオフィシャルパンフレットに収録されている

「モンスターハンター」シリーズ スペシャルステージ

　「モンスターハンター」シリーズのスペシャルステージでは，ニンテンドー3DS用ソフト「モンスターハンター ストーリーズ」の最新情報が公開された。

　主要キャラクターとして新たに発表されたのは，ハンターの「リヴェルト」。モンスターと共存する民族「ライダー」の1人である主人公は，モンスターを狩るリヴェルトと出会うことにより，お互いの考え方や文化などを知っていくことになるという。

主人公の相棒となるモンスター「オトモン」は，今後順次公開されていくとのこと

　ステージでは，同作のディレクターを務める大黒健二氏により，実機デモプレイが披露された。今回のデモプレイでは，主人公のキャラメイクが公開され，性別や顔の輪郭，肌の色，目や口の形を選択できることが紹介された。また，髪型や髪の色も多数用意されており，そのなかにはモンスターをモチーフにしたものも存在する。

「モンスターハンター ストーリーズ」ディレクター 大黒健二氏（写真右）

デモプレイでは，ウルクススやナルガクルガとともに，「絆ゲージ」を溜めて技を繰り出す場面が紹介された

ゲームに登場するハンターの街もお披露目に

2016年内には「モンスターハンター ストーリーズ」のアニメもスタートする

各会場には，「モンスターハンター ストーリーズ」の体験コーナーが設置され，試遊すると特製ステッカーがもらえる

稼働中の「モンスターハンタースピリッツ」の最新情報としては，「モンスターハンターフェスタ’16」開催日および2月14日にプレイできる「ディノバルド乱入クエスト」と，2月1日より登場する「歴戦のセルレギオス」が発表された

「狩王決定戦」「親子ハンター日本一決定戦」「女子ハンター日本一決定戦」東京地区決勝大会

　ステージイベントの最後に，「モンスターハンターフェスタ’16」のメインイベントである「狩王決定戦」「親子ハンター日本一決定戦」「女子ハンター日本一決定戦」の東京地区決勝大会が開催された。午前中から会場で実施された予選を勝ち抜いた出場チームによる戦いは熾烈を極め，今回もハイレベルな記録が続出している。なお，各大会の結果は以下のとおり。

●親子ハンター日本一決定戦 （チャレンジクエスト「イベント：ロアルドロス討伐」）
優勝：ユー＆ハル チーム
　クリアタイム 5分44秒60（オトモアイルータイプ：ファイト，カリスマ）
準優勝：THE 山下家 チーム
　クリアタイム 6分26秒01（オトモアイルータイプ：カリスマ，カリスマ）

※優勝チームが決勝大会に進出

●女子ハンター日本一決定戦 （チャレンジクエスト「イベント：ゴア・マガラ討伐」）
優勝：KUЯO*Sëi チーム
　クリアタイム 3分53秒20（使用武器：操虫棍，操虫棍）
準優勝：♡チーム ラージャン♡ チーム
　クリアタイム 5分24秒61（使用武器：操虫棍，操虫棍）
※優勝チームが決勝大会に進出

●狩王決定戦 （チャレンジクエスト「イベント：ディノバルド討伐」）
優勝 Unshakable チーム
　クリアタイム 2分33秒51（使用武器：操虫棍，大剣）
準優勝 G.T.R チーム
　クリアタイム 3分16秒46（使用武器：操虫棍，大剣）
第3位 *蒼キング* チーム
　クリアタイム 3分35秒16（使用武器：スラッシュアックス，大剣）
第4位　蒼 チーム
　クリアタイム 3分41秒86（使用武器：操虫棍，大剣）
第5位　指輪と合鍵 チーム
　クリアタイム 3分59秒28（使用武器：操虫棍，大剣）
第6位　善悪一体 チーム
　クリアタイム 4分12秒48（使用武器：弓，ハンマー）
第7位　白だし鍋 チーム
　クリアタイム 4分21秒70（使用武器：操虫棍，大剣）
第8位　ZksiM チーム
　クリアタイム 5分27秒50（使用武器：スラッシュアックス，大剣）
※東京大会は上位4チームが決勝大会に進出

　表彰式のあと，辻本氏が「今回は，各会場で決勝クエストの内容が異なったり，生中継をしたりと新しい試みをしています。そうした中で，出場した選手の皆さんがこれまで積み上げてきた成果を十分に発揮してくださったので，非常にありがたい限りです」と選手達に感謝を述べて，東京地区決勝大会を締めくくった。

　いよいよ開幕したモンスターハンターフェスタ’16は，以下のスケジュールで順次開催される予定だ。本稿で紹介したとおり，さまざまなイベントや企画が用意されている。もちろん，いずれの会場も入場は無料なので，ぜひ会場に足を運んでほしい。

1/31(日) 大阪大会 インテックス大阪1号館・2号館
2/7(日) 福岡大会 西日本総合展示場 新館
2/11(水・祝) 名古屋大会 ポートメッセなごや 3号館
2/21(日) 仙台大会 夢メッセみやぎ 展示ホール

モンスターハンター アートミュージアム

リアル“お助け”集会所

モンスターハンター リアル宝探し

モンハンキッチン

キッズコーナー

「モンハン部×カプコンTV！」配信ステージでは，モンハン部とカプコンTV！による対決や，公式大会の模様をゲスト陣が解説するコーナーなど，さまざまな企画が楽しめた

「モンスターハンター エクスプロア」（iOS/Android）と「逆転裁判6」の体験コーナー

「モンスターハンターフェスタ’16」公式サイト

「モンスターハンタークロス」公式サイト