［gamescom］「Fallout 4」のゲームプレイデモ公開。グールやレイダー，ブラザーフッドも登場する工業都市レキシントンでの戦い

　Bethesda Softworksは，gamescom 2015会場のビジネスブースにて，同社の新作RPG「Fallout 4」（PC/PlayStation 4/Xbox One）のゲームプレイデモを公開した。

　今回公開されたのは，2015年7月下旬にアメリカ・テキサス州ダラスで開催されたQuakeCon 2015で披露された15分程度のデモと同じ内容のものだ。
　まずはキャラクターの成長には欠かせない要素である「S.P.E.C.I.A.L.」が紹介された。シリーズファンであれば，これが7つの基本ステータスの頭文字を並べたネーミングであることをご存じだろう。その中から「Strength」がピックアップされ，キャラクターの物理的な力だけでなく，持ち運べるアイテムの最大重量を左右する極めて重要なステータスであることが解説されていた。
　さらにプレイヤーキャラクターが習得可能な特殊能力「Perks」に焦点が当てられ，「Power Fist」「Gun Nut」「Bloody Mess」といった戦闘向けのものをはじめ，「Lady Killer」「Sneak」「Intimidation」などを確認することができた。


　続いて，かつては工業都市として栄えていたと思われる「レキシントン」を舞台にしたミッションが紹介された。グールに占拠されているこの街に，レイダーがアジトを置いているという噂が広まったため，その真偽を確かめるという流れのようだ。コンパニオンのDogmeatと共に廃墟のような街を進んでいくと，バスケットボールのフープに死体が吊るされている光景に出くわした。まるで，近付く者を寄せ付けまいと警告でもしているかのようである。

　やがて，Corvegaという企業が所有していた発電所に到達し，その内部に巣食うレイダー達と交戦することになった。ちなみにグールの勢力はレイダー達と友好的ではないらしく，両者が戦っている場面に遭遇することもあり，こうした混乱をうまく利用すれば“漁夫の利”を得ることもできる。
　もちろんターゲットの特定の部位を狙い撃ちできる「V.A.T.S.」システムも健在だったが，「Fallout 4」では完全に静止するのではなく，超スローモーションで時間が流れていく。ターゲットがゆっくりと動いているため，プレイヤーには適度な緊張感が保たれる効果を生み出しているようだ。



　最後のシーンは状況が少し分かりにくかったのだが，廃工場に立て籠っているレイダー達を制圧するというもの。頭上からはスナイパーがプレイヤーキャラクターに狙いを定め，地上ではレイダーの集団が襲いかかってきた。そこに，重厚なアーマーを着込んだブラザーフッドの兵士が輸送飛行機から降下。頼もしい援軍の登場かと思いきや，今度はミュータントのBehemothが登場するというところでデモは終わってしまった。


　今回のデモで確認できた武器は，手動装填式のレーザーマスケットやリッパーナイフ，プラズマスナイパーライフル，パワーフィスト，そしてミニ・ニュークを発射できるファットマンなど。Falloutシリーズではおなじみのものばかりで，いまいち新鮮味が感じられなかったのは事実だが，旧来のファンにしっかりとアピールしておくという意味合いがあったものと思われる。


　とはいえ，最新ゲームエンジンとなる「Creation Engine 2.0」で表現されたレキシントンの街並みは美しく，新たなストーリーに期待を抱かせる内容だったことは間違いない。海外では11月10日に発売が予定されているだけに，すでに完成間近であるはず。今後の発表にも期待しておきたいところだ。

「Fallout 4」公式サイト

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