イベント
「MOTHERのことばとおみせ。展」内覧会レポート。MOTHERの“ことば”が飾られた店内で思い出に浸れる,ファンにはたまらないスペース
そんな「MOTHER」シリーズ3作品,「MOTHER」「MOTHER2 ギーグの逆襲」「MOTHER3」のゲーム内に出てくる“ことば”(各種メッセージ)を全て収録した書籍「MOTHERのことば。」が,2020年12月25日に発売される。これを記念したのが,「MOTHERのことばとおみせ。展」だ。
会場には,シリーズ各作品から厳選された,印象深い“ことば”が飾られている。皆の心に残っている名言から,何気ない中に深い意味を含んだものまで実に様々。実際にどんな“ことば”が選ばれているかは会場で見ていただきたいが,“MOTHERのことば”が持つ力を改めて感じられるはずだ。
人によっては,リアルタイムでプレイしていた時とはまた違った印象を受けるだろう。現在の視点で,改めて“ことば”を受け止めるも良し。プレイしていた頃の思い出を甦らせるも良し。“ことば”を自在に操り,決して多くない文字数の中で独特の余韻を持たせる,糸井氏の力に驚嘆するも良し。筆者は美術館で絵を見るように,飾られている“ことば”のひとつひとつを噛みしめてしまった。
ワープロの普及が進み,ゲーム開発でも積極的に使われていた1990年代に,メッセージの原稿を手書きしていたのは興味深い。糸井氏とともに「MOTHER2」を開発した岩田 聡氏(元任天堂代表取締役。故人)は,「ほぼ日刊イトイ新聞」の記事で「糸井さんの手書きの原稿ってものすごく魅力がある」と絶賛していたが,その現物を見られる機会はなかなかないだろう。
書斎風のスペースには,「MOTHER」シリーズのソフトや関連グッズが飾られている。世界観に浸れる伝説の攻略本「マザー百科」や,「MOTHER2」の海外版である「EarthBound」のソフト,トレーディングフィギュア類,当時の限定版に付属した「フランクリンバッジ」など,懐かしい品からお宝までが揃っており,当時の思い出に浸れるだろう。
「MOTHER」のソフトと広告,CD。広告には「エンディングまで,泣くんじゃない」の名コピーが踊る |
伝説の攻略本「マザー百科」やゲームブック,久美沙織氏による小説版など,ファンなら忘れられない品々 |
会場ではグッズ類も販売されている。「MOTHERポストカード3枚セット」495円(税込),「MOTHER A3ポスター」1100円(税込),「アクリルキーホルダー」1320円(税込)など,先行販売のグッズも登場。また,「MOTHER BIG長袖Tシャツ」8580円(税込),「MOTHERぬいぐるみ どせいさんマスコット」2200円(税込)といった新作グッズも並ぶ。
特に見逃せないのが,「MOTHERのことば。」8888円(税込)が「MOTHERのシールブック。 シールの逆襲」付きで先行販売されることだろう。一般販売開始は2020年12月25日なので,会場で買えば10日ほど早く読めることになる。なお,先行販売は「ほぼ日刊イトイ新聞」のストアでも12月14日にスタートするため,会場へ行けない人はこちらを利用するといいだろう。
初代作品の発売から30年を過ぎても語り継がれる「MOTHER」。その“ことば”とグッズで一杯のこの催し,ファンなら必見だ。また「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズで主人公たちの名前と姿を知っているという人でも楽しめるだろう。
繰り返しになるが,「MOTHERのことばとおみせ。展」は,2020年12月14日から2021年1月11日まで開催中。紹介したもの以外にもさまざまなグッズ類が用意されているので,東京近郊の人は訪れてみてはいかがだろうか。
ほぼ日曜日の「MOTHERのことばとおみせ。展」ページ
- 関連タイトル:
MOTHER
- 関連タイトル:
MOTHER2 ギーグの逆襲
- この記事のURL:
(C)1989 SHIGESATO ITOI/Nintendo