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[TGS 2018]僕の考えたゲームが簡単に形になる。「Dreams Universe」プレゼンテーションレポート
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印刷2018/09/23 23:55

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[TGS 2018]僕の考えたゲームが簡単に形になる。「Dreams Universe」プレゼンテーションレポート

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 東京ゲームショウ2018の会期中,ソニー・インタラクティブエンタテインメントが発売を予定しているPS4用ソフト「Dreams Universe」のプレゼンテーションを受けてきた。同作は「リトルビッグプラネット」シリーズや「テラウェイ 〜はがれた世界の大冒険〜」のデベロッパとして知られるMedia Moleculeの最新作である。
 ただ,「想像が形になるゲームクリエイティブプラットフォーム」というキャッチフレーズが示すとおり,本作はいわゆる「ゲーム」の枠組みには当てはまらない。プレイヤーが自由にステージやキャラクターを作成して,オリジナルのゲームを遊んだり,ほかのプレイヤーと共有したりできるという。

「Dreams Universe」公式サイト


Abbie Heppe(アビー・ヘッペ)氏
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 今回のプレゼンテーションを担当する,Media Molecule コミュニケーションズマネージャーのAbbie Heppe(アビー・ヘッペ)氏は,さっそく「ストーリーモード」を紹介してくれた。
 「Dreams Universe」はさまざまゲームを作り出せるツールでもあるわけだが,ストーリーモードでは完成されたゲームが楽しめる。ミュージシャンである主人公・アートの想像から生まれた世界が舞台になっており,SF風のステージや日常の暗い雰囲気を持つステージ,そしておとぎ話の世界が用意されているという。
 しかも,それらのコンテンツは「Dreams Universe」によって制作されている。つまり,PCの開発環境がなくても,プレイヤー自身が同様のステージや世界,オブジェクトなどを再現可能だということだ。

ストーリーモードのSF風ステージ。2段ジャンプやチャージ攻撃が鍵になるアクションゲームといったところで,2人協力プレイに対応する
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 続いて,Media Moleculeのスタッフが1日で作ったというミニゲームを紹介してもらった。同社では,さまざまなスタッフが「Dreams Universe」でのゲーム制作に趣味のように取り組んでいて,そこにはWebデザイナーやアーティスト,サウンドデザイナーといった人も含まれるという。

ハンマーのキャラクターを操作するミニゲーム。相手の風船を割った数を競ったり,地面を叩いて相手を落としたり,サッカーのようにボールをゴールに押し込んだりと,さまざまなバリエーションが用意されていた
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こちらは横スクロールのシューティングゲーム。Webデザイナーが1人で完成させたそうだ。製品版ではこのようなミニゲームをサンプルとして収録する予定とのこと
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 クリエイトモードはその名のとおり,プレイヤーが思い描いたゲームを実際に作り出すためのものだ。もちろん,一からすべてを作ることもできるが,ゲームの制作経験がない初心者も困らないようにチュートリアルやテンプレートを収録する予定だという。

今回は惑星のステージを元に,自由自在にリミックス(加工)していく過程が紹介された。「ゲームを制作するモード」と「キャラクターを操作するモード」は,瞬時に切り替えが可能だ。作ったコンテンツをすぐにテストできる
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 クリエイトモードの操作は,DUALSHOCK 4のジャイロ機能を活用する。DUALSHOCK 4自体を動かして,ポインターをキャラクターやオブジェクトに合わせたら,そのまま好きなところに配置したり,サイズや向きを変えたりできる。

コピー機能を使えば,同じオブジェクトをスピーディに量産可能だ
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ライティングの設定や画面のフィルターなどの項目が豊富。作成できるコンテンツのバリエーションはかなり広い
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オブジェクトやキャラクターを一定のパターンを動かすアニメーションの制作も簡単。その動きを実際に操作して,その内容を録画のように記録するだけだ
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太陽の位置を調整すると,ステージの雰囲気をガラリと変わる。これもアニメーションにように動きを記録すれば,ゲーム中に時間が移り変わっていくように設定可能だ

 サウンドの制作方法はなかなかユニークだ。さまざまな音色やリズムのパターンが用意されており,その中から選択してタイムラインに配置すれば,それなりのBGMが完成する。
 さらにDUAKSHOCK 4を動かしたり,ボタンを押したりすることで,メロディを演奏するツールも用意されている。これがとても楽しいツールで,適当に操作するだけでも,面白いトラックが生み出せる。
 もちろん,まったく楽譜が読めなくても支障はなく,サウンド制作だけで何時間も没頭できそうだ。

さまざまなトラックのパターンが用意されている。それぞれのクオリティが高いので,適当に選ぶだけでもカッコいいサウンドになる
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メロディを演奏するツール。一応,楽器ということになるだろう。コードを鳴らしたり,音の雰囲気を変えたり,エフェクトをかけたりできる
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完成したサウンドが視覚化された状態。グジャグジャの線がメロディの演奏パターンだ
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最後にペイントツールの実演も紹介された。筆で書いた1本の線を加工したり,表示パターンを変えたりするうちに,いつの間にか花火になっていく
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 一からゲームを完成させることは,少々荷が重いタスクに聞こえるだろう。ただ,「Dreams Universe」は操作が直感的で,ゲーム制作の専門知識を必要としない。さらに1つ1つのオブジェクトやキャラクター,ストーリー,サウンドといった小さなコンテンツの制作が楽しく,それらを世界中のユーザーと共有できる。思うがままに「僕の考えたゲーム」を作り込める日が楽しみだ。

「Dreams Universe」公式サイト

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