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[TGS 2016]東プレのアナログ入力対応キーボードは,強烈なカスタマイズ機能を実装して11月に発売
一般的なキーボードとして利用できるだけでなく,マウスやゲームパッド,MIDIキーボード(=鍵盤)としても使えるというインパクトに惹かれた読者も少なくないと思う。何のことか分からないという人は,ぜひ一度,先のテストレポート記事をチェックしてほしい。
ぱっと見は5月の時点で評価した試作機と変わらない印象だが,REALFORCE 108UH-ANLGで東プレは,「試作機に対して4Gamerが『気になる』と言った部分を全部潰した」という。
ゲームパッドとして使うことになるGameDとGameXの両モードでもキー割り当ての変更は一切不可能で,これがゲーム用途での使い勝手をかなり悪くしていたのだが,REALFORCE 108UH-ANLGでは,製品ボックスに付属する設定ツール「RealStation Tool」からフルカスタマイズが可能になったのだ。
また,この「割り当てられるキーをフルカスタマイズできる」ようにした副産物として,今後のソフトウェアアップデートで,Mac用キーボード化したり,あるいはDUALSHOCK化したりすることも,物理的には可能だという。実際,東プレの社内では,GameDモードのカスタムによって,REALFORCE 108UH-ANLGをPlayStation 4のリモートプレイでコントローラとして使うこともできているそうだ。
希望する声が多ければそういったアップデートも真剣に考えるそうなので,発売後に入手したら,その時点で東プレに要望を出すというのも手だろう。
標準的な日本語108キー配列だと,[Space]キーの左には[無変換]キーがあるのに対し,試作機では[Fn]キー的な挙動の[Topre]キーとなっていて,[無変換]キーがなくなっていた。それが,REALFORCE 108UH-ANLGで[Space]キーの左は,基本的に[無変換]キーとして動作し,ファンクションキーと組み合わせたときのみ[Fn]キーとして動作する[REALFORCE]キーに変わっている。これは,日本語キーボードとして普通に使いたい人にとって重要な仕様変更となりそうだ。
というわけで,「アナログ入力対応」の一点突破的なキーボードだったのが,発売前に,使い勝手面で大幅に手が入って,個人的には買うほかない感じになったなあといったところ。先に別記事で紹介した純粋なゲーマー向けキーボード「REALFORCE RGB」も,最終製品はかなりの完成度で出てきそうだが,REALFORCE 108UH-ANLGも,静電容量派なら見逃せない仕上がりになりそうな予感がある。
アナログ入力に対応するREALFORCEキーボードの試作機を,4Gamerライター陣がよってたかってテストしてみた
東プレ公式Webサイト
4GamerのTGS 2016特設ページ
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REALFORCE
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