sako選手のダイナソーが，Justin選手の庵が大暴れ。4人の有名プレイヤーによって争われた「KOF XIV DREAM MATCH」フォトレポート。優勝はGO1選手の手に

　2016年8月19日，SNKプレイモアの新作格闘ゲーム「THE KING OF FIGHTERS XIV」（以下，KOF14）のエキシビションマッチイベント「KOF XIV DREAM MATCH」が，東京・秋葉原の「e-sports SQUARE」にて開催された。


　同イベントは，8月25日に予定されているKOF14の発売を記念したもの。さまざまなタイトルで活躍する格闘ゲームのトッププレイヤー4名が，同作の体験版を用いて激突するという趣向で，総当たりのリーグ戦から上位2名による決勝戦まで，激しいバトルが繰り広げられた。
　招待されたトッププレイヤー達は，以下の4名だ。

sako選手 主にカプコン系タイトルで活躍する，Team HORI所属のプロゲーマー。超高難度コンボを自由自在に操るコマンドテクニックに定評がある。ちなみにKOFシリーズは，KOF'95の頃にCPU戦で遊んでいた程度，とのこと	GO1選手 古くは「MELTYBLOOD」シリーズや「電撃文庫 FIGHTING CLIMAX」シリーズのトッププレイヤーとして知られる。だが「ストリートファイターV」が発売されるや，瞬く間に頭角をあらわし，今や一線級の活躍を見せるマルチゲーマーとなった
小川選手 「ギルティギア」シリーズにおいて，長年トップに君臨し続けているベテランプレイヤー。集中力と膨大なやり込みがトレードマークで，今回は友人のコイチ宅で練習を重ねてきたとのことだが……	Justin Wong選手 北米格闘ゲーム界のカリスマ。主にカプコン系の格闘ゲームでの活躍で知られるが，今回のイベントに向けて，イメージトレーニングは入念に重ねてきたと語っていた

　本稿では，そんなトッププレイヤー達による激戦の模様を，写真を中心にお伝えしていこう。なお，実際の試合の模様は，ストリーム配信が行われたTwitchのSNKofficialチャンネルのアーカイブから確認できるので，合わせてチェックしてみよう。

司会進行は，コーリーこと郡 正夫氏が担当した

実況と解説は，マルチゲーマーのコイチ氏（写真中）と，KOFシリーズのベテランプレイヤー・づね氏（写真右）が担当した。なお，Justin選手の通訳は，ストIII 3rdのトッププレイヤーとして知られる元気氏（写真左）が務めた

「THE KING OF FIGHTERS XIV」公式サイト

4人のトッププレイヤーによって争われたリーグ戦

総当たりの対戦カードは写真のとおり。このリーグを勝ち上がった上位2名の選手によって決勝が争われる

第1試合，イベント最初の対決はGO1選手とsako選手のカードで幕を開けた。シュンエイ/ダイナソー/舞を擁するsako選手に対し，GO1選手は舞/庵/京で応戦。GO1選手の先鋒・舞が活躍し，そのリードを守り切る流れで，庵がフィニッシュ。この戦いはGO1選手が勝利した

続いては小川選手とJustin選手が激突。チーム構成は共に舞/京/庵をチョイスするが，Justin選手の先鋒・舞が小川選手の舞と京を2人抜き。その勢いで最後の庵同キャラ戦を制し，Justin選手の勝利となった

sako選手と小川選手による第3試合。第1ラウンドのシュンエイvs.舞戦こそ小川選手にリードされたものの，その後はクイックMAX発動からのコンボをしっかり決めたsako選手の勝利となった

第4試合はGO1選手vs.Justin選手。舞の空中ふっ飛ばし攻撃を盾に立ち回るJustin選手がペースを握り，GO1選手を追い詰める。GO1選手は，完全無敵のEX屑風で切り返すなどの見せ場を作るも，序盤でリードを取ったJustin選手が勝利した

sako選手とJustin選手による第5試合。これまで無敗だったJustin選手の先鋒・舞を，sako選手のシュンエイが撃破して流れを掴む。最後はsako選手操るダイナソーが，KOFらしからぬ堅実な地上戦を展開し，Justin選手に土を付けた

リーグ最後の第6試合は，GO1選手と小川選手の対決。先鋒戦の舞同キャラ戦は，GO1選手が制してリードを取るも，小川選手の中堅・京がしっかりコンボを決めてイーブンに戻す。しかしGO1選手の京も負けじと大ダメージコンボを決め，この対決はGO1選手の勝利となった

ここまでのリザルトは写真のとおり。3名が2勝1敗で並び，得失点差からGO1選手の1位抜けが確定したものの，2位は差がない結果となった。そこで，sako選手とJustin選手による決定戦が急遽行われることに

sako選手とJustin選手による決定戦となった第7戦。先ほどとは違い，今回の先鋒戦はJustin選手の舞がほぼ無傷で倒し，大きくリードを奪う。sako選手の次鋒・ダイナソーには苦しい展開だが，またしても渋い立ち回りで舞を撃破。しかしダイナソーの快進撃もそこまでで，最後はJustin選手の庵がクイックMAX発動からのコンボを決めて勝利した

Justin選手 vs. GO1選手によって争われた決勝戦

リーグ1位通過のGO1選手と，決定戦を制したJustin選手による決勝戦。先鋒戦の舞同キャラ対決は，昇りA攻撃による崩しが機能し，GO1選手が勝利。続くJustin選手の中堅・庵の体力まで大幅に削る活躍を見せ，大幅なリードを得る。その後も相手の小ジャンプに対空技を合わせるなど対応のうまさが光り，GO1選手が優勝を勝ち取った

表彰式では，SNKプレイモアの取締役・野口 穣氏から優勝トロフィーが，そして副将としてKOF14のバトルデザイナー・渡邉勇仁氏から，KOF14オフィシャルイラストレーターによる色紙がGO1選手に贈呈された

優勝トロフィーを手にしたGO1選手と，今回の招待選手達。GO1選手は「関西のゲームバー・CROSS UPで，KOFプレイヤーのウーさんに教えてもらったので，まずはお礼が言いたい」とコメントしていた

「THE KING OF FIGHTERS XIV」公式サイト