イベント
「討鬼伝2」は,2016年6月30日に発売。体験会「モノノフ出陣式2016年春」の模様をレポート
「討鬼伝2」公式サイト
同社の開発チーム,ω-Forceが手掛ける和風テイストあふれるハンティングアクション「討鬼伝」シリーズの最新作となる「討鬼伝2」。今回のイベントでは,開発陣による本作の解説や体験会が一般およびメディア向けに行われたのだが,本稿では,その模様と本作のプレイレポートをお届けしたい。
「鬼討ちは新たな舞台へ」というキャッチコピーの本作は,強大な「鬼」達を共闘して討伐するというシリーズ通しての内容はそのままに,戦いの舞台となる世界がひと続きのオープンワールドとなった。世界には危険な「瘴気」が満ちており,プレイヤーである「モノノフ」はその瘴気を浄化しつつ世界を広げ,はびこる鬼達を倒していくという設定だ。マップ上を歩いていると,道で出会う人から依頼を受けたり,突如鬼が出現したりなど,さまざまな仕掛けも用意されている。
もう一つの新要素として用意されたのが,「鬼ノ手」だ。これはモノノフのアクションの一つで,体から出現する光る腕を使って鬼を握りつぶしたり,鬼の体を引き倒したりなど,巨大な鬼に対抗する強力な手段となる。また,この鬼ノ手はマップの高い場所へ移動したり,要所にある「地脈」から力を得て自身の攻撃に変換したりなど,アクション以外でも役立つものになっている。
バトルの戦略の一つである,「部位破壊」も進化を遂げた。鬼の一部を切り落として破壊する部位破壊だが,これまでは破壊しても再生する場合があった。しかし,鬼ノ手を使ったアクション「鬼はぶり」を使えば,二度と再生することができない「完全部位破壊」が可能になるのだ。
足を完全破壊することで移動力を奪うなど,鬼の行動を制限することで戦況を優位に導くことができるという。
武器については,前作までに登場したものに加えて,「盾剣」「仕込鞭」の2種類の新武器が登場する。前者は盾と片手持ち剣の組み合わせで,攻守の2つの型を切り替えてバランス良く戦える。後者は,鞭にさまざまな仕掛けが仕込まれたテクニカルなものだ。この2種類が加わり,本作には合計11種類の武器が登場する。
前作などにも登場した武器にも「新技」が追加されたので,新鮮な気分で楽しむことができそうだ。
「討鬼伝2」の発売日については,2016年6月30日に決まったことが発表された。それに先駆けてPlayStation 4向け体験版の配信が4月11日に開始される予定だ。この体験版のフィードバックが製品に反映されるという。
モノノフの拠点となる「マホロバの里」の門を抜けると,広大なオープンワールドが広がっている。ここは「マホロバ丘陵地」という区域で,全体のごく一部に過ぎないのだが,遠くには山々が連なり,そこには砦のようなものも見える。これまでにはなかったような広さで,移動しているだけでも気持ちがいい。この世界を移動するために,「鬼疾風」(おにはやて)([R1]ボタンで走り中に[L3]ボタン)という高速移動技が使えるようになっていた。
フィールドには鬼達が点在していて,遭遇するとそのまま戦闘へ移行する。ガキなどの小型鬼はサクサクと倒せるが,中型以上の鬼は画面の雰囲気も変わり,ハンティングアクションらしい派手な討伐戦が展開する。
ちなみに,新要素である鬼ノ手は移動中にも使用可能で,高い位置にあるオブジェクトに掴まったり,木の上にあるアイテムを取ったりなど,ワイヤーアクションのように使えて面白い。
盾剣はこれまでなかったのが不思議なぐらい使いやすく,「守ノ型」と「攻ノ型」の2つのモードを戦況によって切り替えていく。守ノ型は,盾を使った防御からの崩し技が使え,攻撃を当てると「鬼気ゲージ」が溜まっていく。このゲージが最大のときに[○]ボタンを押すと攻ノ型として盾が剣に変形して双剣状態になり,より強力な攻撃を繰り出せる。
通常は守ノ型で戦ってゲージを溜めつつ,強力な敵が出現したときに攻ノ型に切り替えるというのが基本戦術になりそうだ。
一方の仕込鞭は攻撃範囲が広く,中〜遠距離からの攻撃が有効だ。面白いのは[△]ボタンで投擲する苦無(くない)で,これが当たると鬼の体に一定時間刺さったままになる。そこで,刺さった苦無を爆発させたり,仕込鞭を苦無に引っかけて一気に距離を詰めたりするといった追加効果を発動するのだ。ボタンの長押しで投げる方向を決めるなど,上級者が喜びそうなテクニカルな武器だ。
また鬼ノ手の使い方としては,戦闘時に[R2ボタン]を押すことで鬼を掴み,そのまま上空へ飛び上がって頭上から攻撃するといった使い方が可能だった。専用ゲージが溜まると完全部位破壊ができるのだが,こちらは残念ながらヒットさせることができなかった。
オープンワールドとなったことで,これまでとはかなり違った雰囲気の中で鬼の討伐を堪能できた「討鬼伝2」。これまでのシリーズ作品が持つ爽快なアクションは健在で,シリーズファンはもちろん,本作から入る人でも楽しめるだろう。残念ながらイベントに参加できなかったという人は,体験版でぜひその感覚を味わってほしい。
「討鬼伝2」公式サイト
(C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.
(C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.
(C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.