プレイレポート
シリーズ最新作「野球つく!!」のプレミアムテストに参加してみた。夢の球団とオリジナル選手を育成し,ホームタウンと共に発展を目指す
「野球つく!!」公式サイト
新球団設立。スカウトを活用して戦力アップを図る
「野球つく!!」は,プレイヤーが新球団を立ち上げ,セ・パ12球団に所属する実名選手をスカウトしてドリームチームを結成。このチームを運営・育成しながら,ほかのプレイヤーと「ペナント戦」を競い合ったり,プロ野球チームに挑んだりすることができるオンラインシミュレーションゲームだ。サービス開始は今春予定で,ビジネスモデルは基本プレイ無料(アイテム課金制)となっている。
「野球つく!!」の基本的な流れは,「選手をスカウトで集める」「選手を編成してチームを強くする」というシンプルなものだ。それに加えて「ホームタウン」の発展や「つくろう選手」の育成,「エキサイトマッチ」に挑戦することができる。
チームを強化するうえで,重要になるのがスカウトの活用だ。スカウトと行うと,ランダムに選ばれた実名選手が自分のチームに入団してくれる。初期所属選手を入れ替えて贔屓球団の選手で固めるもよし,ライバル球団同士の選手で“if”を楽しむもよしと,野球ファンなら心躍る瞬間だ。
スカウトには,試合結果やログインボーナスなどでもらえるゲーム内マネー「YP」が必要となる。最初に選べるのは全ポジションの選手が対象の「ランダム」のみだが,ホームタウンの「スカウトセンター」が発展すれば,「野手」「投手」といったポジション固定のスカウトが引けるようになる。また,期間限定ながら特定の選手を獲得できる「スペシャルスカウト」も用意されていた。
スカウトで同じ選手が登場すると,選手のレアリティがC→B→A→S→SSと5段階にアップして能力が全体的に上昇する。ポジション固定のスカウトが選べるようになると,レアリティアップの機会が多くなり,目に見えてどんどん成長していくのが楽しい。
ホームタウンとチームを共に発展に導く
球団の強化には,ホームタウンの育成が欠かせない。やきゅつくシリーズのファンにはお馴染みだろうが,ホームタウンとは本拠地の街のこと。ホームタウンとチームを共に発展に導くのも,オーナーの仕事なのだ。
ホームタウンの育成は,都市経営シミュレーションのようなものと考えればいい。ホームタウンには「生活」「交通」「経済」「娯楽」といったパラメータが存在しており,これらが高いほど栄えているということになる。
それぞれのパラメータには,対応する施設が設定されている。生活なら住宅や小売店,交通ならバス会社や駐車場,経済は工場,娯楽はレジャー系などで,施設を建設すればパラメータが上がる仕組みだ。
また,施設には相性があり,隣り合った施設が好相性のときは効果が上昇する。相性はゲーム内で確認できるので,一度建てた施設であっても移動させてベストな配置を試してみるといいだろう。
ホームタウンの施設では「イベント」が発生することがある。YPを獲得したり,選手のパラメータが上昇したりと,いずれも嬉しい内容ばかりで,ログインしてホームタウンをチェックするのが楽しくなるはずだ。
ホームタウンはチームの本拠地なので,「球場」「スカウトセンター」「スキル合成所」「留学センター」「チーム練習場」などの球団施設が存在する。これらをレベルアップすることで,スカウトの種類が増えたり,高レベルのスキルを作れたり,選手を海外留学させたりといったチーム強化が可能になる。
ただし,球団施設のレベルアップには,ホームタウンの発展が開放条件の一つとなっている。つまり,街とチームは一体となって発展を目指すことになるのだ。
なお,施設の建設やレベルアップにはYPだけでなく,「MP」も必要になる。MPは時間の経過で回復するため,MPが足りなくなったら,街づくりは一休みするといいだろう。
試合に勝つには事前のセッティングが重要
さて,いよいよ肝心の試合について触れていこう。試合はフルオートで進行するため,プレイヤーが選手交代や作戦を指示することはできない。そのため,スタメンの選出から打順やローテーションの設定,試合中の采配方針など,事前のセッティングが重要だ。
なお,チームに「コスト上限」が設定されているため,いくら手元に高コストの一流選手が揃っていたとしても,全員を登録することはできないようになっている。
所属球団が同じ選手やパラメータが一定値以上の選手が揃うと,「チームカラー」と呼ばれる特殊効果が設定できるようになる。該当選手の能力が上昇するので,チームカラーを意識した編成を心がけたいところだ。
前述のとおり,プレイヤーは試合に介入できないため,事前に設定した采配方針に従って選手交代や作戦などが行われる。設定できるのは「打線」「盗塁」「バント」「代打」「先発」といった5項目で,スライダーによって采配方針を調整していく。足が速い選手が多いなら「盗塁」を「積極的」にするなど,チームの特徴に合わせた采配方針を決めておこう。
試合の様子は3Dグラフィックスで描かれており,野球中継のようなアングルで進行していく。もちろん,試合のすべてを観戦できるだけでなく,ハイライトのみのダイジェストや,スコアボードでスピーディに試合結果を確認できる。自宅ではPCの前でビール片手にじっくりと試合観戦,外出中はスマートフォンでスコアだけをチェックといったように楽しみ方が選べる。
プレミアムテストに登場した試合タイプは「ペナント」「エキサイトマッチ」「イベント」の3種類。ペナントは自動的にマッチングされた12人のプレイヤーでリーグ戦を戦うことになる。毎日特定の時間に試合が行われ,その結果によって順位が変動していく仕組みだ。
エキサイトマッチは条件に沿ったチームを編成して,ほかのプレイヤーと対戦する「条件戦」と,セ・パ12球団と戦う「12球団戦」から選べる。とくに条件戦は,選手を強化できる「スキル」の素材が手に入るので,積極的に勝利を目指したいところだ。
新人選手を発掘してプロデビュー!
「つくろう選手」で感情移入が深くなる
プレイヤーの感情移入をより深くしてくれるのが,「つくろう選手」の育成だ。発掘したオリジナル選手にトレーニングを積ませてプロデビューさせるというものだが,トレーニング回数には上限(通常20回)が定められている。そのなかで,いかに能力を上げていくかが,選手の個性を左右するというわけだ。
トレーニングでは伏せられた6枚のカードから3枚をめくって,そこに書かれたパラメータが上昇する。なお,めくった3枚のカードの「カテゴリ」または「数値」が揃うと,4枚目を選べるようになる。
20回のトレーニングを積むと育成は終了だ。いよいよ,つくろう選手をプロデビューさせることになる。ここでボーナスポイントが与えられ,任意の能力に割り振ることが可能だ。長所を伸ばすか,短所を補うか,頭を悩ませることだろう。
ホームタウンの施設の充実ぶりや,これまでに育成した選手が多くなるほどボーナスポイントは多くなるので,ゲームを進めるほど優れた選手を生み出しやすくなる。もちろん,実在選手のみで戦うことは可能だが,自分が育成したオリジナル選手の活躍を見るのは本当に感慨深い。
今回のプレミアムテストは実施期間が短かったものの,ホームタウンの育成,チームの強化,つくろう選手の育成といった要素が絡み合って,じっくりと楽しむことができた。冒頭でも触れたとおり,頻繁にログインしなくても楽しめるため,ディープなプロ野球マニアだけでなく,ライトなファンにも遊びやすいはず。今シーズンのプロ野球の盛り上がりと合わせて,「野球つく!!」でも自分なりのペナントを戦ってみてはいかがだろうか。