プレイレポート
[JAEPO2016]BEMANIシリーズの新作は,大きなアクションでのプレイが楽しい。「おといろは」「ノスタルジア」のプレイレポート
BEMANIシリーズは「リズムに合わせてボタンを押す」という共通点を保ちつつ,作品ごとに異なる世界観やプレイスタイルを提案しているが,この2タイトルは果たしてどんなゲームになっているのか? 気になる操作方法やプレイ感を,ムービーも交えつつ紹介しよう。
「おといろは」 |
「ノスタルジア」 |
スライダー跳ね上げろ! 大きなアクションが爽快な「おといろは」
まずは2016年に稼働予定と発表された「おといろは」だ。
筐体で真っ先に目を引くのは,本作のために開発された左右の「物理スライダー」だ。本作この物理スライダーと4つのボタンで操作する。筐体デザインは「輪」をイメージしたフォルムだ。
物理スライダーは曲線を描くレールに乗った三角形のオブジェクトを上下に滑らせて操作する。触ってみると全く引っかかりのない,滑らかな操作感でスルスル動かせた。レールに傾斜があるため,スライダーから手を離すと自重でストンと落ちてくる。
画面下部と重なるように配置されている透明な4つの大型ボタンは「クリアパネル」という名前が付けられている。画面上部から流れてくるノーツがパネル内に入ったタイミングでパネルを押せばいいという仕組みだ。画面に判定ラインがなく,パネル自体が判定ラインを兼ねていると考えればいいだろう。クリアパネルに流れてくるノーツは,1回押しと,長押しの2種類ある。
画面両端にある柱のような部分に流れてくるノーツは,左右の物理スライダーで拾っていく。ここに流れてくるノーツのひとつ「スライダーノーツ」は,ノーツの高さと同じ位置にスライダーを固定して拾っていく。
もうひとつの物理スライダー用ノーツである「シュートノーツ」には,スライダーを勢いよく上に跳ね飛ばすという操作が必要。ビジュアルが上向きに激しくアニメーションする矢印なので,直感的に対応できるだろう。
プレイを終えて強く印象に残ったのは,スライダー操作に思ったよりも大きなアクションが必要だったことだ。スライダーの位置がパネルから少し離れていることと,弧を描くレールの影響で。予想以上に「体を動かしている」と感じられた。「ボタンから手を離して別のインタフェースを操作する」という要素は,「beatmania」のスクラッチ操作や「SOUND VOLTEX」のアナログデバイスなど,ほかのBEMANI作品にもあったが,「おといろは」のスライダーは手元で完結する操作ではないため,新しい操作感だと感じられた。
ムービー撮影許可を得られたので,プレイの様子を確認してほしい。プレイしているお姉さんの動作をまねてみると「おといろは」の独特な操作感のイメージがつかめると思う。
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大まかなタッチでも見事な演奏が可能。のびのびプレイできる「ノスタルジア」
「ノスタルジア」はピアノをモチーフとした作品だけあって,インタフェースは新開発の鍵盤型デバイスとタッチパネルのみという,シンプルなデザインだ。
鍵盤型デバイスは手前側に白鍵,奥側に黒鍵が配置され,押すと青く光る。鍵盤は1本ずつ押すこともできるが,本作のノード判定は「おおまかな位置で押せればOK」なので,丁寧に押し分ける必要はない。
収録曲は誰もが一度は聞いた事があるクラシックの名曲や,従来のBEMANI楽曲のピアノアレンジといった「ピアノ曲」が中心 |
青ノーツは左手,黄ノーツは右手とあるが,これはあくまで目安で,そうしたほうがスムーズにプレイできる,ぐらいに受け取っておこう |
筆者は「きっちり正確に演奏する必要がない」ということを頭に入れてからプレイしたのだが,それでも実際にプレイすると,判定のゆるさに驚いた。ノートから指2〜3本分ほどズレた位置の鍵盤を弾いても,判定ラインのタイミングさえ合っていれば何事もなかったように正しい音が鳴り,ミスにもならず進んでいくのは,音楽ゲームに慣れていると不思議な感覚だ。もちろん,ノーツから離れすぎた位置で弾いたものはミスとなる仕様だが,今回は初見プレイにもかかわらず,ミスはほとんどなかった。
判定がゆるすぎると音楽ゲームにならなのでは,という心配もあったのだが,そんなことはない。押す鍵盤の位置ある程度ザックリでも平気だが,ノーツ判定ラインの上でタイミングよく押す必要があることは変わらないので,リズムよくボタンを押さないと気持ちのいい音楽にならず,スコアも伸びないのだ。
スコアを伸ばしたいなら,ストイックに正確さを追求することになるかもしれないが,本作の魅力は「なんとなく弾いてもちゃん演奏できてしまう気持ちよさ」にある。一流ピアニストになったかのような気分で,大きなアクションでのびのびプレイすると楽しそうだ。
「ノスタルジア」も特別にムービー撮影が許されたので,その大らかなでプレイ感をぜひ感じ取ってほしい。
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「おといろは」公式サイト
「ノスタルジア」公式サイト
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おといろは
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