PSVR2に対応した「No Man’s Sky」の無料アップデート「Fractal」が配信開始。新マルチプレイヤーモードの開始や様々な改善も行う

　米国時間2023年2月22日，Hello Gamesは，SFアクションADV「No Man’s Sky」（PC / PS5 / PS4 / Xbox Series X / Xbox One / Nintendo Switch）の最新無料アップデートとなるUpdate 4.1「Fractal」（フラクタル）を配信した。


　アップデートの見どころをまとめた公式動画も公開中だ。アップデートの内容は多岐に渡るので，簡単にまとめておこう。

PSVR2に対応

　Fractalにおいて最も大きなポイントは，2月22日に発売となった「PlayStation VR2」（以下，PSVR2）への対応だ。それも，単にPSVR2でVRモードのNo Man’s Skyをプレイできるようになっただけでなく，PSVR2のヘッドセット振動機能や，「PlayStation VR2 Senseコントローラー」のハプティック振動機能も使用して，臨場感のあるゲーム体験を実現しているという。


　さらにFractalでは，PlayStationでAMD独自の超解像技術「FidelityFX Super Resolution 2.0」にも対応したそうで（※PS4も含むのかどうかは不明），PSVR2でのフレームレート向上に貢献しているようだ。
　そのほかにも，テクスチャの高解像度化，地形テッセレーションによる地形表現の改善なども，PSVR2向けのアップデートに含まれている。

　また，VRモードでの表示自体も改善して，より良いプレイ体験を実現したとのことだ。

新しい共同探検「ユートピア」がスタート

　マルチプレイモード「共同探検」の第9シーズン「ユートピア」がスタートした。

ユートピアスピーダー

　ユートピアでプレイヤーは，ユートピア財団を名乗る組織の指示に従って，かつて繁栄していたものの，衰退してしまった星系「バッキン」の再建を進めていく。基本的には，星系内の惑星を回って基地を建設したり，各惑星を探索したりする展開となっている。

　すべての課題をクリアすると，これまでになかった新デザインの宇宙船「ユートピアスピーダー」がもらえるので，宇宙船コレクターなら見逃せないイベントとなりそうだ。

カタログ機能の追加

　新しい「カタログ」機能が導入された。
　カタログには，これまでに発見した惑星や動植物，鉱物，宝の中から，特筆すべきもの，たとえば「最高気温の惑星」や「最大の草食動物」といったものを自動で記録される。カタログを見て，これまでの冒険を振り返えるのも楽しそうだ。

カタログのサンプル

Switch版にモーションコントロールやネクサスミッションを追加

　Switch版には，Switch本体を手で動かすことでカメラを操作するモーションコントロール機能が追加された。


　また，複数人でグループを組んで挑戦できる「ネクサスミッション」を，Switch版でもプレイできるようになった。

そのほかのアップデート内容

　上述した以外にも，Fractalで導入されたアップデート内容はたくさんあるので，いくつか書き留めておく。

• HDR表示を作り直して，明暗を鮮やかにしながら，全体の色相やトーンはSDR映像に近づけた
• オプション項目を整理して分かりやすくしたほか，セーブデータのロード前にオプション項目を変更できるようにした
• 所有できる宇宙船の数が，最大9機から最大12機に増加
• アクセシビリティを改善して，文字を読みやすくしたり，左利き表示にしたりできるようになった
• PS5に「ダイナミックレゾリューションスケーリング」を導入。動的にレンダリング解像度を変更することで，グラフィックス描画が重い場面でもフレームレートを極端に落とさなくなった

ユートピアをプレイすると，新しいヘルメットを入手するチャンスがある

　また，日本時間2月23日22時からは，Twitchで配信されるNo Man's Skyの実況を一定時間視聴することで，さまざまなゲーム内アイテムや報酬を得られる「Twitch Drop」もスタートしている。無料の宇宙船や，ほかでは手に入らないアイテムもあるので，No Man's Skyプレイヤーは公式のTwitch Dropページをチェックしてみよう。

No Man's Sky公式の「Fractal」紹介ページ（英語）

No Man's Sky公式Webサイト（英語）