プレイレポート
コロプラの新作アプリ「ドラゴンプロジェクト」は“多と個”が絶妙に混じり合う良作。2種類の感覚を中心にインプレッションを紹介
その要因として考えられるのは,スマホアプリ市場を牽引している「白猫プロジェクト」(iOS / Android)を開発したコロプラの新作タイトルという点が大きいだろう。実際,ぷにコン,スタミナ制の撤廃,複数人による協力プレイなど,白猫プロジェクトで評判の高かった要素も採用されており,それだけで見ると人気が出そうな要素しかない作品に思える。
今回4Gamerでは,そんな本作を事前にプレイする機会を得たので,インプレッションをまじえつつゲーム概要を紹介していこう。
ベースは王道アクションRPG
“多”の爽快感と,“個”の緊張感が癖になる
本作は,敵を倒して素材を集め,そこから新たな装備を作ってより強い敵を倒しに行く,というプレイサイクルが基本の王道アクションRPGだ。個人的にその手の“狩りゲー”はいつもプレイしているので,最初から何の戸惑いもなくクエストの受注から報告までスムーズに行えた。
プレイの拠点となる「街」では,クエストを受注したり,装備を整えたりできる。
クエストにはストーリーとサブの2種類が用意されており,ストーリーはその名の通り条件を満たすことで物語が進行していくもので,サブは物語に関係なく特定の条件を満たすことで報酬がもらえるというものだ。
今回のプレイでは,「スライムを5体倒せ」「やくそうを5個集めろ」など,序盤ならではの分かりやすい内容のものがいくつも確認できた。また,クエストを受注した際には,受注画面からすぐ現場に飛べたり,現場からすぐに街へ戻ったりできる便利な機能も用意されている。サブクエストはいくつでも受注できるようなので,受けられるだけ受けつつ,ストーリークエストと平行して進めていくといいだろう。
残念ながらすべてのフィールドがシームレスにつながっているというわけではなく,エリアごとに区切られているのだが,同じエリア内でほかのプレイヤーが必死にスライムと戦っている,なんて状況に出くわすこともある。
また,フィールドでボスに遭遇すると近くにいるプレイヤーでパーティが組まれ,最大4人のプレイヤーとボスしかいない特殊なエリアでバトルが開始される。ボスは,フィールドで戦う通常の敵(いわゆるモブ)とは比較にならないほど強力。敵の動きを見極め,隙をついて攻撃を当てていく必要があるため,かなり緊張感のある戦いが楽しめる。もちろん,討伐に成功するとそれに見合った報酬が得られるため,討伐時の達成感はひとしおだ。
かといってフィールドでの戦闘はオマケと言うわけではない。序盤に登場するスライムは,こちらから攻撃をしない限りは襲ってこない“ノンアクティブ”な敵だが,先に進むと近寄っただけで攻撃を仕掛けてくる“アクティブ”な敵も登場し,やりごたえを感じられるようになる。場所によってはたくさんの敵を巻き込みながら戦えるので,次々に迫り来る敵をバタバタと倒していく,いわゆる無双的な爽快感も味わえるのだ。
なお,敵を倒すと宝箱がドロップすることがあるのだが,自動では取得できず,毎回攻撃しないと中身を手に入れられない仕様になっている。それだけ聞くと「めんどくさい」と思うかもしれないが,宝箱を開けた時のちょっとしたドキドキ感が,ちょっとダレやすい“モブ狩り”のアクセントになっているのだ。ただし,宝箱から出るのはクエスト用のアイテムや素材となっており,装備自体が出てくることはない。
5つの職業と“マギ”による個性の演出
先述したように,装備は素材を集めて合成することで入手できる。武器は片手剣,両手剣,双剣,槍,弓矢の5種類があり,キャラクターは武器を3つまで装備して,戦闘中,自由に切り替えて戦えるのだ。防具は頭,体,手,脚と4部位となっている。
また,装備は素材やゲーム内マネーを消費して強化することもでき,強力な装備ほど強化の際に必要な素材の入手難度が高くなる。
また,各装備に“マギ”と呼ばれるプレートを装着させることで,アクティブスキルを使えるようになったり,パッシブスキルを発動したりできるようになる。例えば,武器に「シャインスラッシュ」を装着させると,その武器を使っているときに「シャインスラッシュ」を発動できるようになるのだ。なお,本作にはアクティブスキルの発動に必要なリソースがなく,クールタイム中でなければいつでも撃てるので,出し惜しみせずどんどん使っていくといいだろう。
2つの気持ちよさが生み出すメリハリ
白猫に続く看板タイトルになる予感
今回,ドラゴンプロジェクトを事前にプレイしてみて,“2つの感覚がうまく共存している”という印象を受けた。個人的には大量のモブと戦う場合であれば,派手なスキルで一掃するような“無双的な戦い方”が好きなのだが,それに尾を引かれて,ボス戦でもスキルを乱射して敵の様子すら分からないうちに倒した,なんて戦い方はあまり好きじゃない……というか飽きやすいような気がしている。
ボス戦は相手の動きを観察して隙を衝く,つまりは装備やスキルよりもプレイヤースキルが重視されるような,手に汗握る戦いが楽しみたいのだ。……とは言うものの,モブとの戦いまでそんな緊張感は求めてはいない。そこまでいくとゲームを遊ぶのも億劫になってしまうから。
その点本作は,ボス戦で一瞬のミスが命取りになる手に汗握る緊張感,モブ戦で敵をガンガン倒して宝箱からアイテムをザクザク得る爽快感,この2つがうまくメリハリを生んで飽きさせない作りとなっており,非常に好感を抱いている。
またスマホゲームと言えば,いかに素晴らしい作品でも運営部分が疎かになってしまうと,たちまち廃れてしまうという点も忘れてはならないが,本作はロングヒット作品をいくつも抱えているコロプラの作品ということで,そのあたりは心配しなくていいだろう。
とにもかくにも,アクションRPGが好きな人であれば触っておいて損はしない本作。配信日は2016年春なので,遊べる日はそう遠くないはずだ。公式サイトではPVなども公開されているので,そのあたりでモチベーションを高めつつ,本作の配信を楽しみにしておこう。
「ドラゴンプロジェクト」公式サイト
(C)2016 COLOPL, Inc. ※画像は開発中のものです。- 関連タイトル:
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