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ハローキティやポムポムプリンも参戦! サンリオ男子たちがダンス&コントで会場を盛り上げる「ミラクル☆ステージ『サンリオ男子』」ゲネプロ公演をレポート
2018年11月29日,サンリオキャラクターが大好きな男子高校生たちの日常を描いた,メディアミックス作品「サンリオ男子」を舞台化した「ミラクル☆ステージ『サンリオ男子』」が,東京・天王洲 銀河劇場にて開幕した。本稿では,舞台初日に先駆けて舞台関係者・マスコミ向けに行われたゲネプロ(通し稽古)の模様をお届けしよう。スペシャルゲストには,サンリオライブキャラクターのハローキティ(全公演出演),マイメロディ(日替わり出演),ポムポムプリン(日替わり出演)が出演ということもあり,サンリオファンにとっても,注目の舞台となっているだろう。また,パンフレットやブロマイド,うちわ,缶バッチのほか,サンリオピューロランドで販売されている“ミラクル♡ライト”も用意されているので,一緒に舞台を盛り上げたいファンとしては,こちらもチェックしておきたい。ちなみに「ミラクル♡ライト」は,サンリオピューロランド内で行われるパレードと連動していて,自分で操作しなくても演出にあわせて光り方が変わるのだとか。
ミラクル☆ステージ『サンリオ男子』公式サイト
ステージの幕が上がると早速,主人公の長谷川康太(演:北川尚弥)が登場。康太は,元気で優しく友達も多い普通の男子高校生だ。少しだけ他の男子と違うのは,“ポムポムプリン”が大好きということである。そんな康太は,自分が“とてつもなく女の子にモテない”ことに悩んでいるらしい。仲の良い友人たちはモテるのに,どうして自分だけモテないのだろうかと日々,頭を悩ませている様子だ。
そんな友人たちを見て康太は,「どうしてこんなにモテるんだ!」と,友人たちに心の内を話すが,彼らはモテていることに自覚がないらしく,当たり前のような様子で康太に応える。モテる人たちはみんなそうなのだろうか……。しかし,ここは男同士の熱い友情で,どうやったら康太がモテるのかをみんなで考えていくことに。
一方,本舞台のオリジナルキャラクター“関西サンリオ男子”たちが登場するシーンでは,関西張りのノリとテンションで会場も大いに盛り上がっていた。そんな関西サンリオ男子たちがサンリオピューロランドに遊びに行くことになり,そこで康太たちと出会うことになる。
関西サンリオ男子たちとサンリオ男子たちは,どんな会話をくり広げるのか。そして康太の悩みである“モテ”は解決するのか……気になる人はぜひ劇場に足を運ぼう。
東京と関西の2つの街に存在する,サンリオ男子たちが物語をくり広げる本舞台。「サンリオ男子」という名前から想像できる可愛さはもちろんありつつ,“コメディ要素が強い”のも本舞台の醍醐味である。それぞれのキャラクター性が1人も埋もれることなく際立っていて,まさにキャスト全員が物語のピースを埋めている……そんな感覚を筆者は感じた。
すべての舞台に言えることだが,生だからこそキャストらの芝居やアドリブに対し,観客が笑ったり,泣いたり,リアクションを直に返すことができる。そんな会場の一体感を「ミラクル☆ステージ『サンリオ男子』」でも存分に楽しみながら,ストーリーからダンス,コントなどを楽しんで観劇してほしい。
キャスト陣が舞台の意気込みを語った初日会見
ゲネプロ公演前には,長谷川康太役の北川尚弥さん,吉野俊介役の吉澤 翼さん,豊原夢ノ介役の定本楓馬さん,羽倉虎男役の北乃颯希さん,そして,ハローキティがフォトセッションと初日会見へ参加した。ハローキティの参加に,緊張している様子の出演者もちらほら見受けられたが,終始元気で和気あいあいな囲み取材となった。ここでは,気合い十分な出演者たちに本舞台の意気込みから,稽古場でのエピソードなどのお話を聞けたので,お届けしよう。
――それぞれの好きなサンリオキャラクターの推しポイントを教えてください。
長谷川康太役/北川尚弥さん(以下,北川さん):
僕の推しはポムポムプリンです。プリンはもうね,存在が可愛いから,出て来るだけで笑顔になっちゃう。近くに行くだけで湿度100%みたいな,本当に自然と笑顔になってしまいます。フォルム,歩き方とかチャーミングなポイントがありすぎて,コレ! というのが難しいのですけれど,僕の中では全部が可愛いです。全部が推しです。
吉野俊介役/吉澤 翼さん(以下,吉澤さん):
ハローキティさんは,目の前にするとマジで緊張しちゃうほど……超可愛いんです。原作でも俊介は「キティさんは女の子なんだ」と言っているんですけれど,本当に,まさに,女の子なんですよ。やばいっす。とにかく女の子なんです。目の前にすると語彙力がなくなってしまう……(笑)。
豊原夢ノ介役/定本楓馬さん(以下,定本さん):
関西サンリオ男子が発表されたとき,初めて生キティはんとお会いしたんですけれども,本当に僕そのとき緊張していたんですよ。でも,すごく優しくエスコートしてくださって、「大丈夫だよ!」「一緒にいこう!」という感じで,裏でずっと励ましてくれていて,「なんて優しい女の子なんだ」と思いました。
世界的に有名な方なので,やっぱり相手にされないのかなと思っていたんですよ。でも,こんな僕にでも平等に接してくれるキティはんが素晴らしくて,このキティはんの優しさを前面に皆さんに届けていけたらなと,僕が思います。
羽倉虎男役/北乃颯希さん(以下,北乃さん):
クロミお嬢はですね,あ,僕,お嬢と呼んでいるんですよ。なんでお嬢かというと,完全に僕が崇拝しているので,お嬢がいなければ日々の生活ができないので,もちろん今日,劇場まで履いてきた靴下もお嬢の靴下ですし、本番の合間に着るTシャツもお嬢ですし,僕は毎日がお嬢に彩られています。
お嬢のチャームポイントは,ザ・ツンデレなところですね。大体ツンデレって50:50なんですけれど,お嬢の場合は多分デレが95%くらいなんですよ。実際に会ったときもそうだったんですけれども,ファンミーティングの休憩中とかもボーっと立っていたらスって来て,「なんだこのデレデレなお嬢は!」と思いまして,思わず鼻血が出そうになるくらい……まあそれはちょっと嘘なんですけれど(笑)。それぐらい,デレが最高なお嬢という感じですね。
――稽古場でのエピソードを教えてください。
北川さん:
ここは「高校か!」というくらい仲が良くて,みんなが同級生というか,年の差関係なくあんまり敬語が飛び交わない現場でした(笑)。本当に高校生をもう1回やっている感じで,稽古させていただけたのはよかったですね。それができたのは年上の方の配慮もあり,演出家さんの空気のつくり方もあったと思います。
吉澤さん:
ミラクルアンダーズですかね。アンサンブルの方がミラーズという形で出演していただいているんですけれど,その子たちも一緒に稽古場を盛り上げてくれて,とにかくおもしろいんですよ。
定本さん:
本当に笑いが絶えなかったですね。観ていただけたら分かると思うんですけれども,ストーリー自体すごくコメディ要素が強いので。稽古のシーンで笑ってもらうと,次の稽古でそれを超えるモノを出さないと「あ,またこれね」みたいな感じだったので,常に自分が鍛えられましたね。そういう面では厳しくも笑える稽古場だったなと。
北乃さん:
自分の推しキャラクターのものを何個机に置くか,着るか,履くかみたいな見せびらかすという状態もいっぱいありましたね。意地の張り合いというか(笑)。
――開幕に向けての意気込みを教えてください。
北川さん:
このプロジェクトが始まってから約7,8か月くらい経って今日に至ります。最初,公演が始まるまではすごく長かったなという印象があったんですけれども,稽古が始まってから今日,初日を迎えるまではあっという間でした。
稽古場も本当に高校生らしく,和気あいあいな雰囲気だったので,それを舞台上でもみなさんに感じ取って観ていただきたいです。そして,「サンリオ男子」のテーマである僕たちの“キラキラ”をみなさんにお届けして,たくさん笑顔になっていただけるように精一杯頑張りますので,肩の力を抜いて,笑う準備をして,楽しんで帰っていただけたらなと思います。
吉澤さん:
作品の名前が「ミラクル☆ステージ『サンリオ男子』」ということで,いろんな“ミラクル”が起こると思います。そこに注目して観ていただきたいです。初日ということで緊張していますが,ハローキティさんに毎回,出演していただけるということで,今ダブルの意味で緊張していますが,頑張ります!
定本さん:
今回,初めて関西の「サンリオ男子」が登場いたしました。僕たちの,この紺色の服の方たちが関西サンリオ男子です。関西サンリオ男子は,本当にこの舞台をキラキラ盛り上げつつ,笑いに走るグループでございます。「サンリオ男子」という世界はキラキラしているんですけれども,舞台版は一転して,そこに笑いの要素が多く入っておりますので,そういう部分でその差を感じていただいて,忙しく観てほしいなあなんて思っております。
そして,個人的にはですね,「サンリオ男子」唯一推しが被っているんですよ。僕も“キティはん”が好きで,吉澤さんは“キティさん”が好きなんですよ。そこがどっちのキティになるか……決めてもらおうかなという感じですので,そのためにも全力で頑張りたいなと思います。
北乃さん:
関西チームで唯一本場の関西人・大阪人が僕ということで,全関西弁を指導をさせていただきまして,あらためて関西っていいとこやなと思いました。お笑い集団がコントをやっていると思って観ていただきたいです。お芝居だからといって固く観に来るのではなくて,昼で仕事終わったから夜,「サンリオ男子」観に行こうかなみたいな感じで,1日の疲れを癒してほしいです。
笑って笑顔で帰っていただいて,明日の生きる活力,エナジーになればいいかなと思います。手ぶらで大丈夫なのでチケットだけを握りしめてね。あ! ペンライトやうちわとかもありますので,良かったらそちらの方も振っていただいて(笑)。僕はイメージカラーが赤なので,赤色に染めていただけたらお手を添えますので……そんな感じで関西の挨拶は締めくくります。
――公演概要――
■タイトル:
ミラクル☆ステージ『サンリオ男子』
■公演日程/場所:
2018年11月29日〜12月9日
天王洲 銀河劇場
■CAST(以下,敬称略)
長谷川康太役 北川尚弥
水野 祐役 笹森裕貴
吉野俊介役 吉澤 翼
西宮 諒役 宮崎 湧
源 誠一郎役 和合真一
雨ケ谷 昴役 貴志晃平
豊原夢ノ介役 定本楓馬
羽倉虎男役 北乃颯希
柏木智博役 髙﨑俊吾
若野ゆず役 與座 亘
菅見直樹役 平牧 仁
藤田 潤役 宮城紘大
【アンサンブル】
後藤恭路 / 冨田ヒカル / 長瀬大祐 / 中西智也 / 橋本卓也 / 松井翔司
【スペシャルゲスト】
ハローキティ(全公演)
マイメロディ / ポムポムプリン(日替わり)
舞台公式HP:http://sdan-stage.com/index.html
舞台公式Twitter:@Sdan_Stage
原作:サンリオ
脚本:亀田真二郎(東京パチプロデュース)
演出:伊藤マサミ(進戯団 夢命クラシックス)
振付:TETSUHARU
音楽:Yu(vague)
協力:一般社団法人 日本 2.5 次元ミュージカル協会
主催:ミラクル☆ステージ『サンリオ男子』製作委員会
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