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シャドバの大学生大会「Shadowverse University League 22-23 GRAND FINALS」レポート。京都大学が2連覇を達成
大会のレギュレーションは,各大学5名の選手がそれぞれひとつのデッキを担当し(デッキリストは前もって申請,公開されている),勝利した選手から抜けていくBO9形式で進行する。試合に敗れたあとの選手の変更は自由なので,いかに相手の出してくるデッキを読み,有利なマッチアップに持ち込むかが勝利に近づくカギとなっている。
また,当日の大会の様子はYouTubeやOPENRECで配信されているので,試合の詳細を知りたい人はこちらをあわせてチェックしてほしい。
・YouTube配信URL
https://www.youtube.com/watch?v=RDQJlRgrYoM
・OPENREC配信URL
https://www.openrec.tv/live/olry5pj5xz2
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第1試合:北海道大学vs.千葉工業大学
北海道大学のデッキリスト
千葉工業大学のデッキリスト
オープニングマッチを飾ったのは,北海道大学と千葉工業大学。北海道大学は3年連続でグランドファイナルに進出しているが,惜しくも優勝に手が届かない状況が続いている強豪チームだ。
試合は,緒戦を制した北海道大学が勢いに乗って破竹の4連勝を飾り,グランドファイナル常連校の実力を見せつける。
しかしこのままでは終われない千葉工業大学。崖っぷちからshu-cat選手のウィッチを捕まえ,怒涛の猛追を開始する。ここから4連勝を決め返し,4-4の最終戦にもつれ込む。
踏みとどまりたい北海道大学と勢いのまま勝ち切りたい千葉工業大学の最終戦は,北海道大学のshu-cat選手が意地を見せ,盤石な展開で勝利をつかんだ。3時間を超える激戦を制し,悲願の優勝に向けて北海道大学が決勝戦に駒を進めた。
第2試合:京都大学vs.東京都市大学
京都大学のデッキリスト
東京都市大学のデッキリスト
第2試合は昨年の優勝校である京都大学と東京都市大学のマッチアップ。試合はネクロマンサー,エルフのミラーマッチが続いたが,両試合を制した京都大学が勢いに乗り,第3試合もまお/CxC選手が勝利。3-0の有利状況を作り出すことに成功する。
劣勢を打破すべく登場した東京都市大学のあ選手は連敗を止めると,さらにげんぶ/SSS選手にも勝利し,流れを取り返したかに見えた。しかし,アドバンテージを生かした京都大学は有利に立ち回り,5-3で勝利。連覇に向けて,京都大学が決勝戦に名乗りを上げた。
決勝戦:京都大学vs.北海道大学
決勝戦は京都大学と北海道大学の組み合わせに。連覇を狙う京都大学と,悲願の初優勝を目指す北海道大学のどちらも譲れない一戦となった。
試合は緒戦こそ北海道大学のshu-cat選手が奪うも,その後3連勝でやり返した京都大学が優勢に進める展開に。京都大学3勝,北海道大学2勝の状況で迎えた6戦目。この試合を京都大学のあらとも選手が制したことで,京都大学が優勝にリーチをかけた。
後がなくなった北海道大学は,残る京都大学のえるし選手(ネクロマンサー)にまどか選手(エルフ)をぶつける。
ラストワード(被破壊時効果)を10回以上発動させる,または墓地を20枚溜めることを目指すミッションデッキのネクロマンサーに対し,まどか選手は極力当たり先になるフォロワーを場に残さないことで条件達成を遅延,先に特大打点を叩き込んで勝利を決めた。
負けが許されない追い込まれた状況で,エルフの本筋である「盤面リセット&ライフゲインからほぼ除去不能のフォロワーを立てて圧殺」のプランを捨て,プレイしたターンは選択不能+特大打点を持つフォロワーで殴り切るサブプランに迷いなく舵を切ったまどか選手のクレバーさが光るマッチとなった。
まどか選手の“神の一手”で希望をつないだ北海道大学は,その勢いのまま続くcharl選手(ロイヤル)も勝利をおさめ,4-4の最終戦に持ち込むことに成功する。
最後に残ったデッキは両チームともにネクロマンサー。お互いにラストワードを稼がせないよう自壊を駆使し,盤面を空け続けるジリジリした展開が続くが,6ターン目に転機が訪れる。
えるし選手が,Ancer選手が場に残したフォロワーを利用しつつ,体力を回復&墓地20枚&ラストワード10回達成。続くターンで特大ダメージコンボを決め,京都大学に大会2連覇の栄誉をもたらした。
Shadowverse University League 22-23優勝
京都大学チーム囲みインタビュー
――優勝おめでとうございます。本日の大会,接戦続きで長丁場となりましたが,もっとも苦しいシーンはどこでしたか。
95選手:
やっぱり最終戦ですね。観ているほうも気が気じゃなかったです……。
えるし選手:
去年も決勝戦の最後がぼくだったんですよ。もうこうなると「またか……」って。有利対面のエルフに負けていたので,その時点でかなりメンタルがやられていて……。
実は,まだ卒論が終わっていなくて(えるし選手は現在4回生),練習時間があまり取れなかったんです。途中からずっとまずいなと思っていたんですが,最後の最後に勝てて本当にホッとしました。チームメイトがアドバンテージを作ってくれたことが勝利につながったと思っています。
まお/CxC選手:
えるし君があまり練習できていないのはみんな分かっていたんですが,センスもあるし,地力も高いので決めきってくれましたね。
――選手の出場順は事前に決めていましたか。それとも,その場で臨機応変に変動させていたのでしょうか。
まお/CxC選手:
トップバッターは決めていたんですが,途中からは試合展開や残りの相手クラス,対戦相手のコンディションなども考慮して,都度最適と思われる順番に変更していきました。
えるし選手:
マッチングの相性などを考えてデッキを選択していったんですが,諸々の要因が重なった結果,決勝では最後にぼくが残ってしまいました。
――サークルでは普段どのような活動をされていますか。
まお/CxC選手:
基本的には通話アプリで画面共有をしつつ練習して,意見交換をしています。競技シーンを意識してメンバー同士で切磋琢磨し合い,ここ数日は朝から晩まで毎日練習してきましたね。
――優勝賞金100万円が贈られますが,使い道は考えていますか。
95選手:
皆で折半する予定ですが,とりあえず優勝祝いに高い焼肉とか行きたいです(笑)。
――みなさんにとっての「Shadowverse」とは?
まお/CxC選手:
「Shadowverse」を始めたことでこうしてチームメンバーと巡り合えたので,“縁”なのかなと思います。
げんぶ/SSS選手:
ぼくは今年1回生なので,去年の先輩たちが優勝したあとに入学した形になるんですけど,このサークルの存在も京大に進学したいモチベーションのひとつでした。
京大に入学後,このサークルに入っていなかったら,これほどの熱量で「Shadowverse」を続けていなかったと思いますし,やっぱり“縁”なのかなって。「Shadowverse」のおかげでいい1年になったと感じています。
95選手:
このサークルにしか入っていないし,友達もそんなに多いほうじゃないので,「Shadowverse」とこのサークルがなかったらつまらない大学生活を送っていたかもしれません。だから,「Shadowverse」はぼくにとっても“縁”です。
あらとも選手:
普通に過ごしていたらこんな大舞台に立つことも,それこそこんなインタビューを受けることや,カメラを向けられながらゲームをする経験なんて絶対にできないことだと思います。そういった場に個人ではなくチームで出られるということは,すごく価値のあるものだと思うので,やっぱり“縁”なんじゃないでしょうか。
ゲームとしての面白さだけではなく,つながりを作れるのもいいところだと思うし,この大学生リーグも仕組みとしてよくできているのではないかと思います。
えるし選手:
このサークルに入って大学生リーグに出ていなかったら,平凡な大学生活を送っていたと思います。予選で1位になれなかったので悔しい気持ちもあるんですけど,グランドファイナルではこうして2年連続で優勝できました。それはチームの皆のおかげだし,いい経験をさせてもらいました。これってやっぱり“縁”ですよね。
――あらためて優勝おめでとうございます。本日はありがとうございました。
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