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[TGS 2018]ファンシーに見えてノリは「エクセル♥サーガ」。「マジッ犬64」はナンセンスジョークまみれのアクションRPGだ
本作は,イタリアのデベロッパStudio Evilが手がける,最大4人のマルチプレイが可能なアクションRPGだ。プレイヤーは,魔法犬あああ!(本当にこういう名前)の暴走により,アイスキャンディーで火山が凍りついたり,スイーツの落下で街が破壊されたり,チョコレートで月が覆われてしまったりした不思議な世界WOTFを救うため,いろいろなエリアを冒険していく。
東京ゲームショウ2016のプレイレポートでも同じことを書いているが,基本的なゲームシステムは「フィールド上のオブジェクトを持ち上げて,投げたり食べたりできる」というものだ。まともな食べ物を食べれば回復などの効果が得られるが,爆弾や石などを食べるとダメージを受ける。なお,食べ物の中にはプレイヤーキャラクターを一定時間強化してくれるものも存在する。
キャンペーンモードはけっこうなボリュームがあり,初回プレイなら25時間ほどでエンディングにたどり着けるという。ストーリーは一本道だが,キャラクターは育成方針によって大きく変化する。キャラクター育成には,プレイヤーが特定の質問に答えることで,それに沿って方針が決定づけられるという要素が存在する。
つまり,プレイヤーキャラクターはプレイヤーの趣味嗜好に沿った「分身」として育ってくれるというわけだ。こういったゲームなので,質問が真面目なものでないことは確実なのだが。
装備アイテムの収集も醍醐味の1つで,ダンジョンに潜ってレアな武器や防具を探し,それを装備してさらなるダンジョンへ向かうという,ハック&スラッシュ的な要素もある。最高難度は「ひどく難しいというほどではないが,なかなか手応えはある」というレベルだそうだ。
上記のとおり,本作を開発しているのはイタリアの会社だ。しかし,ジョークはイギリス的なナンセンスユーモアを踏襲しているという。「Mr.ビーン」や「モンティ・パイソン」,あるいは「トップ・ギア」が好きな人なら,“あんな感じ”のジョークだと分かるだろう。
ジョークは他言語への翻訳が難しいものだが,本作の翻訳はUbisoft Entertainmentの大作タイトルのローカライズなどを手がけるスタジオに依頼しており,イントラゲームスはクオリティに自信を持っているとのこと。確かに,日本におけるジョークを理解していないと書けない「おめでとうございまんもす」といったネタも入っているので,筆者としてもハッピー・やっピー・マンモスうれピーといった感じだ。
なお,これも一昨年のプレイレポートにも書いたことだが,日本列島がブーメランになったりと,日本をフィーチャーした要素が少なからず搭載されている。聞いたところでは,ほかにも日本の食べ物や有名コンシューマ機をモチーフにしたオブジェクトなどが出現するらしい。ゲームデザインを担当したSimone Albrigi氏は札幌で教師として働いていた時期があり,日本の文化をしっかり理解しているそうだ。
本作はPCおよびPlayStation 4,Nintendo Switch向けに,12月の全世界同時リリースが予定されている。Mrchetti氏はNintendo Switchをメインプラットフォームと考えており,「おすそわけプレイ」を利用して家族や友達と一緒にワイワイ遊んでもらえることを期待しているとのこと。
4Gamer「東京ゲームショウ2018」特設サイト
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© 2014-2018 Studio Evil S.r.l. and Simone "Sio" Albrigi. All Rights Reserved. Licensed to and published by Intragames Co., Ltd.
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