プレイレポート
[E3 2017]「STAR WARS バトルフロント II」のマルチプレイを体験。「ヒーローを奪い合うバトルフロント」は過去のものに
今回体験できたのは,40人のプレイヤーが攻撃側と守備側に分かれて,それぞれの勝利条件の達成を目指す「GALACTIC ASSAULT」モードだ。惑星ナブーの首都であるシードが舞台となっており,攻撃側が分離主義勢力,守備側が銀河共和国の兵士となって戦うことになる。
バトル・ドロイドで構成された分離主義勢力は,MTT(Multi-Troop Transport)を敵の本拠地前までエスコートし,正面門を突破して本拠地内部を制圧すれば勝利。対する銀河共和国側は,クローン・トルーパーを操作して,本拠地に詰め寄られる前にMTTの破壊を目指すといった感じだ。
まず,前作では見られなかった要素として,本作ではバトルフィールドシリーズのように,出撃前に兵科が選べるようになっていたことが挙げられる。
今回のデモで確認できたのは,標準的な火力を持つ突撃兵「ASSAULT」,重火器と高い耐久力を持つシールドで前線を支える「HEAVY」,タレットの設置や仲間のサポートができる「OFFICER」,遠距離攻撃や特殊工作に長けた「SPECIALIST」の4種類だ。
この兵科システムが採用されたことで,戦場におけるそれぞれの役割が明確になり,前作よりも共闘感が増したのが,本作におけるポイントの1つだろう。前作にあった,カードでアビリティをカスタマイズする要素はそのままなので,より個性的な兵士を作ることもできそうだ。
そしてもう1つ,本作で大きく変化した部分がピックアップシステムである。STAR WARSのゲームということで,やはり一般兵士以外にも,ダース・ベイダーやボバ・フェットといったヒーローユニットを操作したり,TIEファイターといったビークルに乗ったりしたいと思うものだろう。
前作では,そういった特殊ユニットを操作するために,ピックアップと呼ばれるオブジェクトを戦場で探さなければならず,仮に見つけたとしても味方と奪い合いになることが多かった。要するに早い者勝ちだったのだ。
そこで本作では,ピックアップの代わりとしてバトルポイントと呼ばれるシステムが導入された。これは,戦場での活躍に応じてもらえる,そのマッチ限りの資金のようなもので,特殊ユニットとして出撃するときに消費することになる。
特殊ユニットが強力であればあるほどポイントも高くなり,それがヒーローユニットともなれば,一般兵でたくさん活躍してポイントを稼ぐ必要があるわけだ。
このポイントは倒されても減らないうえ,出撃するだけでも100ポイントほどもらえるので,FPSが苦手なプレイヤーにも1度は特殊なユニットを操作する機会が巡ってくる。また,出撃画面から選択できるということもあって,いちいちマップ内を探しまわる手間が省け,ゲームのテンポが向上しているように感じられた。
今回の体験イベントを通してみると,STAR WARS バトルフロント IIは,前作で不評だった部分を削り,より遊びやすくしている印象を受けた。兵科システムの導入より個々の役割がはっきりとし,バトルポイントを稼ぐために皆が積極的に動くので,ファン向け作品の域を出なかった前作と比べて,チーム対戦そのものをしっかりと楽しめるゲームになったといえるだろう。
「STAR WARS バトルフロント II」公式サイト
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(C)2017 Electronic Arts Inc.
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