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バロック調のファンタジー世界をモチーフにしたアクションRPG「GreedFall」の制作が発表に
「GreedFall」は,発見されたばかりの新大陸をモチーフにしているが,アメリカ大陸ではなく,まったく別のファンタジーワールドが描かれているという。アートスタイルは,どこか鈍ったようなオレンジ色の太陽光を基調にした,17世紀のオランダを中心に大成したバロック調の絵画を意識したものになっている。
この新しい土地には何らかの魔力を利用している先住民族がおり,この魔力が旧大陸で蔓延している疫病の妙薬になると信じられているのだという。
「GreedFall」公式サイト
プレイヤーは,王命を受けてこの地に入植したばかりのトレジャーハンターとなり,その入植地の町を発展させていくと共に,魔力の源を探すのが大きな目的だ。ただし,旧大陸からはいくつかの異なる勢力が進出して,魔力の源泉を見つけ出そうと躍起になっている。プレイヤーは外交や会話システムを最大限に駆使して,ある時は協力したり,またある時は反目しながらゲームを進めていくことになる。
「GreedFall」はマルチエンディング方式が採用されているが,SpidersのCEOでありプロデューサーとしても活躍するJehanne Rousseau(ジャンヌ・ルーソー)氏によると,こうした旧大陸からの勢力はプレイヤーの出身国を含めて6つ存在しており,すべてと反目してしまうと最悪のバッドエンディングを迎えるとのことだ。
各勢力の出身者である5人のコンパニオンキャラクターがプレイヤーと共に行動するのだが,それぞれの思惑が異なるために,プレイヤーの行動や判断によっては反目してしまい兼ねないという。
そうなると,やがてはプレイヤーから離れてしまうこともあり得るとルーソー氏が語るように,プレイヤーの外交判断力を問われるゲームになっている。仲間の信頼を得るためにクエストを遂行したり,カリスマ値を上げて相手との交渉を有利に進めたり,さらには特殊なアイテムをクラフティングして交易したりと,お互いをうまく協力させてゲームを進めていくゲームシステムになっているというわけだ。
今回のイベントで公開されたムービーデモでは,ドルイドのような風体の先住民を追って森の中を抜け出た主人公に対して,先住民が森の精霊かトロールを連想させる巨大なクリーチャー“ガーディアン”を召喚するというシーンが紹介された。どこか「ウィッチャー 3: ワイルドハント」を強く意識させるアクションが盛り込まれている様子だ。
このガーディアン達は,森や湿地帯など,各地域の環境に合わせた風貌を持っており,同じ環境下においても異なるルックスのものも存在しているとルーソー氏は解説する。いくつかのガーディアンは倒すことも可能だが,プレイヤーが太刀打ちできないガーディアンも少なくないとのこと。やはりコンバットで押していくようなゲームではなく,前述したようにプレイヤーの外交力によってゲームのストーリーとエンディングが変化していくというのが,この「GreedFall」の大きな特徴になっているようだ。
「GreedFall」の発売はしばらく先のことになりそうだが,これまで割と地味なアクションRPGを作ってきた印象のSpidersが,ゲーム開発においてはかなり成熟してきたことを物語るような内容となっていた。RPGファンなら満足できる内容に仕上がることに期待したいところだ。
通常のファンタジーRPGとは異なる,独創的な世界観が持ち味の開発チームによる新作だけに,本作ではどんな世界が描かれるのかを楽しみにしておこう。
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(C)2019 Spiders and Focus Home Interactive.
Greedfall. A game developed by Spiders, published by Game Source Entertainment in Japan under licence from Focus Home Interactive and Spiders. Greedfall is a registered trademark of Focus Home Interactive. All rights reserved.
(C)2019 Spiders and Focus Home Interactive.