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  • 発売日:2017/08/31
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歌もシナリオも本気! スマホ向けリズムゲームのニューウェーブ「レジェンヌ」の魅力に歌姫とともに迫る
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印刷2017/08/24 18:00

プレイレポート

歌もシナリオも本気! スマホ向けリズムゲームのニューウェーブ「レジェンヌ」の魅力に歌姫とともに迫る

 2017年8月31日にDMM.com POWERCHORD STUDIOより配信される「レジェンヌ」iOS / Android)は,“ビースター”と呼ばれる女性たちが集う歌劇団「シルク・ド・レスパス」を舞台としたスマホ向けリズムアクションゲームだ。
 本作は8人のヒロインが歌劇団での公演を通じて,それぞれが輝く星に成長していく物語が描かれていくのだが,ヒロインのうち「本科生」と呼ばれる上級生の声を百千 糸さん,藤咲えりさん,七瀬りりこさんら元宝塚歌劇団のアーティストが担当し,さらにヒロインたちを支える講師陣として大空ゆうひさん,水 夏希さん,RiRiKAさんが参加している。加えて,楽曲は音楽グループ「サイキックラバー」でボーカルを務めるYOFFYさんが手掛けていることもあり,ゲーム好きのみならず多方面から話題を集めている。

今回の先行プレイは,プロデューサーの平田裕介氏,シナリオ担当の梅田 京氏,キャストの百千 糸さん,門山葉子さん,小嶋紗里さんの豪華メンバーにレクチャーしていただいた
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 そんな本作を配信に先駆けてプレイする機会を得たので,そのレポートと,楽曲の歌唱とキャラクターボイスを担当したキャストへのインタビューをお届けしよう。

「レジェンヌ」公式サイト



「靴に画鋲を入れるような子はいらない!」

直球でいてヘンテコな物語


 まず「レジェンヌ」の内容をザックリと説明すると,サーカスをモチーフにしたステージを舞台とする横スクロールのリズムゲームだ。動物の耳と尻尾を持つ“ビースター”と呼ばれる少女たちが歌い,パフォーマンスを披露するという一風変わった設定になっている。

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 このビースターという名称は,「スターになる」という意味合いの英語“Be a Star!”と,ビースト,つまりサーカスの動物が掛けられている。物語を作るにあたってプロデューサーの平田裕介氏は,ありがちなお話にはしたくなかったそうで,シナリオを担当する梅田 京氏にさまざまなオーダーをしていたそう。その内容がコチラ。

【シナリオに対するオーダー】

・性格の悪い子は入れないでほしい。靴に画鋲を入れるような子はいらない
・プレイヤーを含めた相手との恋愛はナシ
・体育祭のような季節感のあるイベントも入れない
・ビースターそれぞれのシナリオを成立させること

 上記のオーダーからは,“清く,正しく,美しく”というストーリーラインをイメージできるが,一方で予想の斜め上を行くシナリオも用意されているそうだ。どういったシナリオが用意されているか聞いてみたが,正直なところまったく想像がつかなかった。奇をてらったシナリオも,読み進めることでその意図を読み解けるらしいのだが……?

【謎のシナリオ情報】

・何の説明もなく,ただ犬と猫が吠えている話がある
・第1話はキャラクター紹介の要素を担うが,肝心のメインキャラクターが登場せず,代わりに別の人物がひたすら喋るものも
・8人それぞれの視点で同じエピソードを描くシナリオもある

 という具合に聞けば聞くほど謎が深まるばかりだ……。
 これまで公開された情報にもあるとおり,そんなビースターのボイスを担当するのは,元宝塚歌劇団娘役を始めとする歌唱力のずば抜けたアーティストたちだ。キャラとキャストのシンクロ率を高めるために,キャラクターの台詞や設定はキャストのイメージやプロフィールを基に作られている点にも注目したい。

 余談だが,本作のプロデューサーを務める平田裕介氏は大の宝塚ファンなのだとか。キャスティングの理由を尋ねると,歌にこだわったタイトルにしたいという想いがあって,アーティストにオファーをしたのだという。


リズムゲームというよりもアクションゲーム?

歌姫の歌唱をバックにプレイする至福のとき


 メインコンテンツであるリズムパートは,「定期公演」「公開リハーサル」「イベント」の中からプレイする演目の種類を選び,曲とシンガー,コースを走るパフォーマーを選択すると,公演がスタートする。このとき,時間経過で回復する“公演チケット”が消費される。

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 こういったリズムゲームでは,キャラごとに用意された専用の曲を選択するイメージが強いかもしれないが,本作では1つの楽曲をビースター全員のバージョンで遊べる仕様になっている。これは歌にこだわったタイトルでありたいというプロデューサーの想いから実現したそうだ。

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オートでステージを進むパフォーマーに,★と音符マークが触れるタイミングで画面左のリズムボタンか,右の3色の★型ボタンを押そう。成功すればパフォーマーが軽やかなアクションを見せてくれる
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 ステージには,綱渡りや玉乗り,火の輪くぐりなどのギミックが用意されている。もしタイミングをミスしてしまっても,公演は最後までプレイが可能だが,場合によっては進むルートが分岐することも。
 公演を終えるとゲーム内通過の“エンヌ”や衣装の素材を入手でき,公演を重ねることでキャラクターの個別ストーリーが開放される。

 キャラクターには個別のパラメータがあり,トレーニングによって基本値を上げられる。公演では,キャラクターの基本パラメータ+衣装の属性の合算値がスコアに反映されるので,ハイスコアを狙うなら衣装のコーディネートも重要となるだろう。平田氏いわく,衣装にはそれぞれ特性があるが,最強衣装というのは存在しないという。

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 体験プレイさせていただく前に,黒憧ましろ役の門山葉子さんにお手本プレイを見せていただいた。門山さんは実際に「レジェンヌ」をやり込んでいるだけあって,危なげないパフォーマンス。しかも,曲に合わせて歌いながらプレイする上級テクニックも見せてくれた。

 筆者が実際に体験する段になり,キャストのみなさんに見守られながら公演をスタート。公演中にキャラクターがかわいらしく動くさまは,リズムゲームというよりもアクションゲームに近い印象を受けた。綱渡りのパートでミスして落ちてしまうと,上空に浮かぶ★が取れずにひたすら地面を走ることになるのが何だか悔しくて,「もう1度挑戦したい」という気持ちにさせられた。

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 ゲームを体験している最中,ゲームの楽曲に合わせて建神 百役の百千 糸さんに生で歌っていただくという幸せなサプライズもあり,プレイする手が思わず震えてしまった。発声,声の響きから,何から何まで圧倒的なレベルで,百千さんの力強くも柔らかな歌声に鳥肌が立ちっぱなしだった(貴重な体験をありがとうございます)。
 「レジェンヌ」を立ち上げれば,このエトワールの歌をいつでもどこでも好きなときに聴けるということか……これはクセになりそうだ。


キャラクター=ご本人!?

キャスト&制作陣にインタビュー


 ここからは,建神 百役の百千 糸さん,黒憧ましろ役の門山葉子さん,蜜目凪緒役の小嶋紗里さんと,プロデューサーの平田裕介氏,そしてシナリオ担当の梅田 京氏へのインタビューをお届けしよう。

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門山葉子さん
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百千 糸さん
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小嶋紗里さん

4Gamer:
 本日はよろしくお願いします。キャストのお三方,そして平田プロデューサーとシナリオを担当された梅田さんは,とても仲がいいとお見受けしましたが,お付き合いとしてはいつごろからなんでしょうか。

平田裕介氏(以下,平田氏):
 私とシナリオ担当の梅田さんはよく仕事でお会いしています。百千さんは最初の収録が去年の6月だったので,ちょうど1年前にお会いした形です。
 オーディションでもキャストのみなさんに直接お会いしていなくて,とにかく音域を教えてください,歌った音源をくださいという2点だけを伝えていました。言ってしまえば,歌声だけでキャスティングを決めていたんです。

4Gamer:
 それだけ歌を重視されていたわけですね。先ほど生で歌っていただいたときは,思わず鳥肌が立ちました。

平田氏:
 こういうところでも咄嗟にアカペラで歌える,エフェクトをかけなくても存分に聴かせてくれる方々に集まっていただいたので。

4Gamer:
 オファーのきっかけはどのようなものだったのでしょうか。

平田氏:
 取っ掛かりは,私の趣味と実益を兼ねたようなものですね(笑)。

4Gamer:
 宝塚歌劇団ですね。平田さんの宝塚ファン歴はどれくらいなんですか。

平田氏:
 まだ全然浅いですよ,2009年の2月からですから,まだ8年くらいです。これくらいで「大ファンです」なんて,口が裂けても言えないですよ(笑)。ちょうど,百千さんが現役でいらっしゃったところに観始めたんです。

4Gamer:
 なるほど。百千さんは「レジェンヌ」のお話が来たときは,いかがでしたか? 声優のお仕事は初挑戦ですよね。

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百千 糸さん(以下,百千さん):
 まず「キャラ声を今までやったことがないんですが,私にできるでしょうか」とお尋ねしてしまいました。そうしたら「百千さんのイメージでこれからキャラクターを作っていく段階なので,百千さんの素の声をいただきたいです」とお返事いただいて。不安もありましたが,収録にはすんなり入っていけました。

4Gamer:
 キャラクターをキャストさんに寄せるからこそ,素の声でというオファーだったと。キャストに寄せていくのは作り方として珍しいですよね。

梅田 京氏(以下,梅田氏):
 書き手としては,しゃべり方や声から伝わってくる雰囲気に合わせて作るほうがイメージが固まりやすかったりします。大まかなキャラクター設定を私のほうで作って,要所にキャストさんに関連する要素を盛り込んでいくんです。
 例えばですが,この蜜目凪緒のイラストを見てどういったキャラクターに見えますか?

4Gamer:
 クールな女の子という印象です。

小嶋紗里さん(以下,小嶋さん):
 やっぱりそうですよね! 私も最初はクールで,ツンデレなのかなと思っていました。いざレコーディングで歌ってみると,スタッフさんから「男前だね」とコメントをいただいて,そうしたら梅田先生が……。

梅田氏:
 江戸っ子設定を追加したのよね。

小嶋さん:
 その出来事がきっかけで,イラストからはちょっと想像できない義理人情に厚い凪緒ちゃんが生まれました。

梅田氏:
 キャストから受けたイメージをそのまま反映させるというよりも,本人らしさを消さないヒネり方で盛り込むようにしているので,そのまま男前な一面を加えるのではなく,べらんめえ調の江戸っ子訛りでしゃべる設定にしています。


似すぎちゃって怖いかも?

キャラクターとのシンクロ率


4Gamer:
 個々のキャラクターについてもお聞きしたいのですが,演じたキャラクターとご自身が似ていると思うところ,あるいはちょっと違うけれども好きだなと思うところがあれば教えてください。

門山葉子さん(以下,門山さん):
 私はパンダちゃんこと黒憧ましろ役なんですが,性格や好きなものは,私自身のプロフィールに近い設定になっています。事務所から簡単なプロフィールを梅田先生にお送りしただけなのに,そこに書いていない部分でも重なるところが多かったのには驚きました。マネージャーに「私のこと説明しました?」って聞いたくらいなんです。だから最初から親近感がありましたね。

梅田氏:
 確かに,キャストのプロフィールを参考にしたところ以外でも,そういう偶然がすごく多かったです。

門山さん:
 ましろちゃんとの違いを挙げるとすれば,お嬢様口調なところですね。演じ方によって高飛車な印象を与えてしまうと思うんですけど,ましろちゃんがイジられキャラというか,どこか放っておけないかわいらしい要素があったので,お嬢様っぽさとイジられキャラっぽさのバランスをとれるよう演じました。

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4Gamer:
 蜜目凪緒役の小嶋さんはいかがですか。

小嶋さん:
 凪緒ちゃんの気分屋さんなところと白黒ハッキリさせたくなるところは似ていると思います。私も気分の高低差が激しくて(笑)。あとは男勝りなところもですね。自分で言うのもなんですが,困っている後輩がいたら手を差し伸べてあげられるような義理人情に厚いところもあるなって。

門山さん:
 そういうところが,江戸っ子なキャラクターにつながってくるんじゃないかな。

梅田氏:
 江戸っ子に関しては,最初は否定していたよね。「もうちょっとカワイイのがいいんだけどなあ」って(笑)。

小嶋さん:
 あと違いで言うと,運動神経のいいところでしょうか。私は運動がまったくダメなので,凜々しくて運動が得意で,女子高で言う憧れの存在のような凪緒ちゃんが,本当にカッコイイなって思います。

4Gamer:
 では,建神 百を演じる百千さんは,いかがでしょうか。

百千さん:
 全キャラクターが並んだイラストをいただいたとき,家族に「私,どの役だと思う?」って見せたんです。キャラ名が書いてあったこともあるんですが,家族全員が「あなたコレでしょ」って指さしたのが,百ちゃんだったんです。それくらい雰囲気もリンクしていたようで,私自身もパッと見た瞬間に「これは私だろうな」っていう感覚がありました。
 百ちゃんのように大食いではないですけど,パッションに燃えたぎっているところは似ているなって思います。おかげで私も違和感なく,そのまま役に入れました。

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4Gamer:
 そういえば,名前もリンクしていますね。百千さんの百の字が使われていたり。

平田氏:
 ストーリーもそうですが,名前には苦労しました。

梅田氏:
 苦労したというのはまだキレイな言い方ですよね(笑)。平田さんの名前への執着がすごくて,一番揉めたところだったりします。

門山さん:
 でも,名前だけでビースターをイメージできますよね。ましろちゃんは,パンダなので黒と白,ですし。

梅田氏:
 10個も20個も漢字を挙げたんですが,平田さんが「この漢字はダメ,これもダメ」って消していって,最後に何も残らないこともありました(笑)。
 不思議なことに,百ちゃんは,イラストもだんだんと百千さんに見えてくるんですよ。

平田氏:
 一方で,紗曲なな瀬役の七瀬りりこさんは,なな瀬に見えなくなってきたり(笑)。

百千さん:
 りりこさんといえば,北咲彪凛役の藤咲えりさんは宝塚音楽学校で私の1つ上の学年だったんですが,ゲームの中では私とりりこさん,えりさんの3人が同期生のキャラを演じています。同じ組のスターだった大空ゆうひさんが理事長の祐天洗 宙役だったり,水 夏希さんがダンス講師の映月 水役,そしてRiRiKAさんが歌唱講師の立歌 響役を演じられていて,レジェンヌの世界で宝塚出身の人たちが集結するという,なんとも不思議な状態になっているのも注目のポイントです。

平田氏:
 ファンとしてはある意味理想郷かと思います(笑)。ただ,ここまで揃うと宝塚が好きな方をターゲットにしていると思われがちなんですが,ゲーム好きな方はもちろん,キャラクターや曲から入る方など,多方面に向けた作品です。もちろん,宝塚が好きな方にもゲームに興味を持っていただくフックになればと思っています。


ボイス収録の戸惑いを乗り越えて


4Gamer:
 続いては,ボイスについて。お三方は今回が初めてのボイス収録だったそうですね。

門山さん:
 そうですね。舞台やレッスンで歌を録音して自分で聞き直すことはあっても,ボイス単体では経験がありませんでした。1度収録したボイスを次の収録時に参考として聞かせていただくんですが,自分のボイスを客観的に聞くことに慣れていなくて,ちょっと恥ずかしかったです。
 それに,舞台では顔の表情や身振り手振りでセリフを表現するので,声だけで表現するのは難しく感じました。驚いたことといえば,ため息だけで何通りも言い方があることですね。でも,何通りも収録したことで,ゲームに実装されたときに「ピッタリ合ってる」音声に仕上がっているんだなって。なんだか嬉しくなっちゃいました。

百千さん:
 舞台なら相手がいるので相手の目を見て喜怒哀楽を表現しますが,収録では相手がマイクなので,私もなかなか慣れませんでした。ひたすら自分との格闘でしたね。
 何種類もの「おはよう」を録っているうちにどれが正しいのか分からなくなって,ふと何も考えずに言った「おはよう」が,「今のいいね!」と言われることもあったので,個人的には驚きました。

門山さん:
 それ,めっちゃ分かります(笑)。

百千さん:
 やっぱり(笑)。自分の視界に相手がいて,衣装とセットがある中で成り立つ「おはよう」と,耳だけで聞いて成り立つ「おはよう」は違うんだなというのは,とても勉強になりました。表現する現場によって捉え方も変わってくるんだなって。

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4Gamer:
 では,凪緒ちゃんの収録はどうでしたか?

小嶋さん:
 江戸っ子設定なので,べらんめえ調が難しかったです。もちろん各シチュエーションの言葉も難しかったんですけど,江戸訛りはやったことがなかったですし,自分の身近ではなかなか聞く機会もなくて。ですから,音響監督さんのアドバイスをいただきながら,何とか戦いました。

平田氏:
 でも出来上がりを聞いてみると,江戸っ子らしいでしょ? ちゃんと女の子らしさもあるし。

小嶋さん:
 女の子らしさ,残ってました……?

百千さん:
 あるある,大丈夫。

小嶋さん:
 自分では思ったよりも男っぽく仕上がったなと感じていたんですが,キャラクターに吹き込まれてちょうどよくなったんですかね。キャラクターのかわいさに助けられてるのかもしれません。

門山さん:
 私も収録中は,半信半疑で「これでいいのかな?」って思いながらやっていたけど,ゲームの中でキャラクターが口をパクパク動かしながら喋っているのを見ると……。

百千さん:
 不思議と成り立っているのよね(笑)。「ええー! この子かわいい」ってなる。

平田氏:
 そこは梅田さんの言葉選びのセンスもあるよね。シチュエーションに合った言葉をチョイスしていて。

4Gamer:
 収録現場では,キャストさんに合わせてセリフを変更されたりも?

梅田氏:
 そうですね。基本的には収録時の台詞と声がマッチしていて,調子が良かった場合は追加させてもらう形でした。もう私たちの想像もつかないくらい,いいボイスがたくさん録れましたよ。


初心者からゲーマーまで遊べる懐の深さ


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4Gamer:
 ゲームが仕上がってから,キャストのみなさんはかなりプレイされているとお聞きしました。遊ばれての感想をお聞かせください。

門山さん:
 私は普段から携帯ゲームやリズムゲームを遊ぶので,このメンバーの中では,一番ゲームで遊んでいます。
 そんな私から見た「レジェンヌ」の印象は,従来のリズムゲームよりも歯応えがあるなと感じています。

平田氏:
 リズムゲームに親しんでいる人にとっては,明確にどのタイミングでボタンを押すかが分からなくて,少し難しいと感じるみたいですね。

4Gamer:
 一般的なリズムゲームの場合だと,ノーツが円と重なる瞬間に合わせてボタンを押したりするので,どのタイミングがパーフェクトなのか予測しやすいです。

門山さん:
 そうなんです。だから,「レジェンヌ」は曲を聴いてちゃんとリズムに乗らないとパーフェクトが出なくて。始めたころは曲ごとの星の配置を覚えるのにも苦労したんですけど,すっかり慣れて,今ではもっぱらハードモードで遊んでいます。

百千さん:
 え,すごーい!

門山さん:
 同じ曲でも8人それぞれが歌ったバージョンがあるので,メンバー全員の歌声を選べるのは,新しいなって思います。この子のバージョンを聴いて,そしてこっちのバージョンを聴いて,という感じで,ずっと遊んでいられるゲームです。
 コースの分岐点も多いので「落ちなかったら星が取れたはずなのに」っていう悔しさもあったりして,何度も挑戦したくなる中毒性もあるんですよ。

4Gamer:
 先ほどの体験プレイで,その中毒性を実感しました(笑)。

百千さん:
 私はあまりゲームはプレイしていなくて,曲の選択画面でスクロールできることさえも,さっき知ったくらいのレベルだったりします。そんな私でもシナリオを読み進めていくうちに,どんどんキャラクターに愛着がわいて,育てたいって気持ちになっちゃいます。
 自分が歌っている曲というのもありますが,初めてプレイされる人でもリズムを取ってプレイするうちに,自分でも歌えるようになると思いますよ。リハーサルモードには声が入っていないので,カラオケモードとして活用していただいて,歌をもっと好きになっていただけるとうれしいですね。

小嶋さん: 
 私もあまりゲームはプレイしないんですが,「レジェンヌ」はそういった人でも楽しめる内容だなと感じます。公演の途中でミスすると綱から落ちてコースを外れることもありますが,そこでゲームが終わったりはせず,最後まで遊べちゃいます。だから「できない,進まない」ということもないので,初心者にやさしい作りなんです。
 曲を耳で楽めるのはもちろんですけど,キャラクターのかわいさ,衣装の豊富さも注目だったりします。ストーリーもいい子たちばかりで,劇団生活を覗き見している感覚で楽しめますし,キャラクター全員を育てていきたいって思わせてくれるニクイ作品です。最初からホーム画面に全員が登場しているのもズルいですよね(笑)。全員分の衣装を揃えたくなっちゃって。

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百千さん:
 分かる!

小嶋さん:
 この子だけ練習着のままか……ってなると,かわいそうになってくるんです。だんだん親心みたいなものが芽生えてきてしまって。

門山さん:
 それ,ゲームにハマる人の思考だ(笑)。

小嶋さん:
 そうかもしれません(笑)。私は本当にゲーム初心者なので,そう思わせてくれるゲームってことですよね。

4Gamer:
 それでは最後に,読者へメッセージをお願いします。

百千さん:
 キャラクターが本当にかわいいので,全員をまんべんなく育ててほしいです。とくに建神 百ちゃんを育てていただきたいですが,みんながもう家族みたいな感じなので,それぞれに愛情を注いでもらえればと!

門山さん:
 このゲームは歌が売りの1つだと思っています。楽曲は1度聴いたら,つい口ずさんでしまうようなキャッチーな曲が揃っていますし,なんと言っても,宝塚出身のキャストさんもいらっしゃいますので,これまでにはない“歌にこだわったゲーム”を楽しんでいただければと思います。その中でも,ましろちゃんの歌を聴いて,ストーリーも攻略してくれたら嬉しいです。

小嶋さん:
 8人のキャラクターはみんな個性豊かで,応援したくなるような子たちばかりです。その個性は楽曲にも表れているので,それぞれの曲を聞き比べていただくと面白いかもしれません。
 リズムゲーム,衣装コーディネート,ストーリーと,いろんな方面から楽しんでいただけるゲームなので,1度でもいいので1人でも多くの人に手に取っていただいて,楽しんでいただきたいと思います。

門山さん:
 上手くまとまったけど,凪緒ちゃんアピールはいいの?

小嶋さん:
 あっ……!

百千さん:
 じゃあ江戸っ子風でコメントをお願いします。

小嶋さん:
 凪緒ちゃんは唯一無二のロッカーで,本当に粋だねえって感じです! ぜひ愛でてあげてください,よろしくお願いします!

4Gamer:
 ありがとうございました。

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