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Intel,Cascade Lakeベースの新型「Core X」を発表。前世代から価格を半分程度に引き下げ
明らかとなっているラインナップは以下のとおりで,製品名を第10世代Coreプロセッサと同じく,5桁の数字で表現している。
- Core i9-10980XE:18コア36スレッド,ベースクロック3.0GHz,L3キャッ
シュ容量24.75MB,1000個ロット時単価979ドル - Core i9-10940X:14コア28スレッド,ベースクロック3.3GHz,L3キャッ
シュ容量19.25MB,1000個ロット時単価784ドル - Core i9-10920X:12コア24スレッド,ベースクロック3.5GHz,L3キャッ
シュ容量19.25MB,1000個ロット時単価689ドル - Core i9-10900X:10コア20スレッド,ベースクロック3.7GHz,L3キャッ
シュ容量19.25MB,1000個ロット時単価590ドル
最大18コア36スレッド対応という点では,前世代製品と変わらないが,最大クロックが向上したほか,CPU側に統合するPCI Express Gen.3レーン数が,最大で48(※プラットフォーム全体では72)と前世代製品から4レーン増えた。また,クアッドチャネルでDDR4-2933に対応するメモリコントローラを搭載するようだ。
新型Core-Xにおける最大のポイントは価格だ。Intelが投資家向けに公開したCPUの価格表によると,たとえば,最上位モデルとなる「Core i9-10980XE」の1000個ロット時における単価は,979ドルである。これは前世代における最上位モデル「Core i9-9980XE」が1979ドルだったので,およそ半額となる。
競合となるAMDのHEDT市場向けCPU「Ryzen Threadripper」の場合,たとえば,16コア32スレッド製品の「Ryzen Threadripper 2950X」の価格を899ドルと設定している。
Intelが2019年9月に公開した資料では,1ドル当たりの性能が,第2世代Ryzen Threadripperを上回ると説明しており,Intelは大幅な値下げによって競合製品に対抗しようというわけだ。
対するAMDはZen 2アーキテクチャと7nm製造プロセスを採用する第3世代Ryzen Threadripperを2019年11月に発売する予定で,HEDT市場でもIntelとAMDによる競争が更に激化していくだろう。
Intel日本語公式Webサイト
- 関連タイトル:
Core X(Skylake-X,Kaby Lake-X,Cascade Lake-X)
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