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【PR】人口9万人越えの“メガロポリス”を目指せ! ほぼ初見プレイの市長による「シティーズ:スカイライン PlayStation 4 Edition」大都市開発記
スパイク・チュンソフトが2018年4月12日に発売した「シティーズ:スカイライン PlayStation 4 Edition」は,2015年3月にParadox Interactiveから発売された同PC向けタイトルのコンシューマ移植版となる都市建設シミュレーションゲームだ。自由度の高い都市設計が楽しめるのはもちろん,住民一人ひとりの生活がリアルにシミュレートされたゲーム性が大きな魅力となっている。
今回4Gamerでは,“ほぼ”初見で,マップ「フォギーヒルズ」での都市開発に挑み,都市発展の指標となる「マイルストーン」の最上位として,人口9万人を突破した者に与えられる称号「メガロポリス」を目指しプレイしてみたので,それを市長視点でお伝えしていこう。
発売から1週間。気になっているけどまだ購入していないという人や,どのようにゲームを進めたらいいか分からないという人には,「果たして目標達成となったのか!?」というのを楽しんでもらうのはもちろん,ゲーム全体の流れや魅力を感じ取ってもらえるだろう。
「シティーズ:スカイライン PlayStation 4 Edition」公式サイト
シティじゃなくてビレッジから?
“クセがすごい”住人の声に耳を傾け街づくり開始
こんにちは。市長です……家一軒建っていない今の段階で,いきなり「市長です」と名乗るのも変な話だろうか。
ともあれ。人口9万人を超える大都市「メガロポリス」を築くためこのフォギーヒルズの地にやってきた。これから築き上げる街の名は,「あすなろタウン」。なぜシティではなくタウンなのかというと,メガロポリスの称号を得たそのときにリネームして,堂々と“シティ”を名乗るつもりなのだ。
最初に与えられた1区画4平方キロメートルの土地を見渡すと,高速道路の近くには大きな川と,そしておそらくこれが地名の由来なのだろう,小高い丘がある。霧(foggy)がかかるどころか抜けるような青空が広がるこの丘を見て,この丘をいずれは高級住宅地にすると決意。さっそく高速道路から2車線道路を延ばし,丘の一帯に「居住区画」を設定した。
すると続々と家が建ち,どこで噂を聞きつけたのか,多くの人達が引っ越してきて,その数はあっという間に100人を超えた。さらにニョキニョキ“生えてくる”家と増え続ける入居者を眺めていると,家々から一斉にカミナリや涙のようなイラストが描かれたフキダシが交互に出てきた。
「怒ったり泣いたり,我が街の住人は感情豊かだなあ」などとのんびり眺めていたところ,謎の鳥のアイコンが出現し,「いつまで水道管工事を待てばいいの!?」「人々に電力を!」といったメッセージ飛び込んでくる。これはChirperというSNSのようなサービスらしく,あのフキダシは電気と上下水道が通っていないことを告げるものであって,住人達はいつまでも対処しないことへの不満をこれでつぶやいているようだ。
住人の不満にはすぐ応じてあげないと,住み着いてもらう前に出ていかれてしまう。
まず電力の項目を見てみると,最初に設置できるものに「石炭火力発電所」と「風力タービン」がある。前者は多くの電力を得られる一方で土地の汚染を引き起こす。後者は安価でエコだが1基ごとの発電量は設置地点の風力に左右されるようだ。どちらも一長一短あるが,今回は風力タービンにすることにした。
さて,設置場所だが,丘の上なら風力に問題はないが,しかし,ここはいずれ高級住宅地にすると決めた場所。風力タービンは騒音の問題もあるので,閑静な住宅地を目指す場所には不似合いだ。ほかの場所を探し,丘の上と同じくらいの風力のある川沿いに建設することにした。
風力タービンと隣接するところに「取水施設」と「排水施設」を設置。当たり前の話だが,排水が流れる川で取水すれば住人達が病気になってしまう。川の流れを確認して,取水施設からなるべく離れた川下に排水施設を置き,上下水道を引いて住宅まで延ばした。
我が街の住人は感情豊かだという感想は,実は間違っていなかった。住民達は電気と上下水道が通ったとたん,「ヒャッホー! 市長サイコー」とご機嫌につぶやいている。「いくらなんでも極端だなあ」と思ったが,彼らは街に足りないものや求めているものをまっすぐ伝えてくれるので,とりあえずその声に応えていけばよさそうだ。
居住区画にある程度住民達が集まったところで,川沿いに工場などが並ぶ「産業区画」,居住区画の丘の下にお店が並ぶ「商業区画」を設定することにした。これらは住人達の雇用の場となるだけではなく,工場ではお店で販売する商品が作られ,住人はそれを商店で購入して生活するという関係にある。このバランスをうまくとりながら街を発展させていくことで,「なんだか住みよい街のようだぞ」と,ほかの土地から新たな住人がやってきて,街が大きくなっていくのだ。
住人達の声に耳をかたむけ,さらに居住区画はグリーン,商業区画はブルー,産業区画はオレンジで表される「区画需要バー」を眺めながらその需要を掴んでバランスよく区画を設定していく。ここまでで最初あった資金の7万ドルのうち半分以上を消費したが,街も徐々に大きくなっていき,少しずつではあるが収支が黒字で安定してきた。
ついつい道路沿いを区画で塗りつぶしたくなってしまうが,需要のないところにいくら建売住宅があっても人は引っ越してこないし,工場を作ってもそこで働く人はいない。早く街を大きくしたい気持ちを抑えて,街づくりの基本となる「道路を引く」「区画を整備する」「インフラを整える」をコツコツ繰り返していると,人口440人を突破し,街の発展の指標となる「マイルストーン」の1つめ「小さな集落」を達成した。
「しゅ,集落……まだ『タウン』どころか『ビレッジ』扱いだったのだったのね」などと言いつつ新しいサービスをチェックすると「ゴミ」「医療」「教育」が開放され,「集積場」「診察所」「小学校」が建築可能になった。
すると一斉に住民達から「ゴミが溢れてハエがたかっている」「この規模の街に病院がないのはおかしい」「ノーモア在宅教育!」といった声があがった。どうやら我が街では,施設が建設可能になるとともにその施設に関する問題が発生するようだ。
汚染と騒音とは無縁の,むしろ住人達にとっては近くにあってほしい小学校と診察所は居住区画に,汚染度が高いゴミ集積場は産業区画に配置した。これらは建築する際,そのサービスが行き届く範囲の道路がグリーンで表示されるようだ。まだ街の規模が小さいため,1つあれば街のすべてを網羅してくれるが,街が大きくなった際は設置の間隔に気を付けなければ。
産業区画から居住/商業区画に向かうゴミ収集車の勇ましい姿を眺めていると,人口900人を突破し「立派な村」に。嬉しいがしかし,「まだビレッジなのか……ぐぬう」と思いつつ開放されたものを確認すると,農業や林業などを重視した「産業特区」の指定,省エネや水道使用量制限といった条例の設定が可能となっていた。
「今のところは川沿いの産業区画を発展させるので農業や林業は後回し。条例ももう少し街が大きくなってからだな」などと,今後の都市計画を練りつつ新しいサービスと施設を確認していると,「消防署」と「警察署」が。「まさか……」と思う間もなく家や工場から火の手が上がり,あちこちの建物から“いかにも”な覆面顔が描かれたフキダシが出現した。
居住/商業区画と産業区画それぞれに消防署と警察署を1つずつ配置したところ,住人達の喜びのメッセージが飛び交った。平和で住みよい街と感じてもらえたのか,住民の幸福度とともに居住区画の地価が上がり,さらに多くの住民が集まってきているようだ。
ビレッジからタウンへ――
辛く,そしてなんだかクセになる“渋滞ジゴク”
順調に人口が増えていき,1400人を超えて「ちっぽけな街」と呼ばれるまでになった。
「ちっぽけ」が付いてはいるが,ついに「タウン」の仲間入りだ。こんな嬉しいことはない。小学校に続く新たな教育施設となる「高校」が作れるようになると,これを真っ先に建設した。ばかにならない建設費だったが,丘の住宅地がなかなかハイソなものになってきたのに,その住人はほとんどが教育を受けていない大人及び子供で,最高でも小学校で教育を受けたレベル。住宅地の価値や住民の生活水準を上げるうえでも,平均教育レベルの向上は必須なのだ。
高校で教育を受けたことで,よりさまざまな仕事に就けるようになったからか,住人達は充実した生活を送れているようで,街の発展の勢いは止まらずに人口2400人を突破。バスやタクシーといった新たな交通機関が追加される「急成長の街」,続けて5000人を超えて,街路樹や自転車レーンの付いた新しい道路などが追加される「忙しい街」と呼ばれる規模となった。
順調だ。順調すぎる。というのも初心を忘れず,住人の声に耳をかたむけ,需要バーを確認して堅実に区画を整理し,バランスの良い街づくりを心掛けてきたからこそ。これさえ守っていれば融資に頼らなくて済むのはもちろん,税金や予算のパーセンテージは微調整程度で黒字安定で,しばらく放置しているだけでも街は安定して成長した。
しかし,ここで大きな問題が起きた。
それは交通渋滞。あまり深く考えずに高速道路から居住/商業区画と産業区画それぞれに道をつないだため,街の入り口が常に車で溢れている状態となってしまったのだ。
実は,人口1000人を超えたくらいから渋滞は増えていたのだが,何ら手を打たないどころか「こんなに人気になったのか,我が街は。おほほ」と,へらへら笑っていたのである。そんな中,人口6000人間近となったときに,消防署の向かいの通りにあるオーガニックショップが,渋滞によって消防車が間に合わず全焼してしまうという深刻な事態を招いてしまった。
住民の安全が守られなくなったというのはもちろん大ごとだが,産業区画でもゴミ収集車と輸送トラックの渋滞が発生し,工場の商品や物資の搬入出が遅延し,街にゴミが溢れるという問題も起きている。
街づくりの最初の一手で横一線に高速の出入り口をつなぎ,そこから工業と住宅に枝分かれするという交差点を作ってしまったがために,多くの信号待ちの列が生まれてしまったわけである。なんとかしなければ。
「おお,そうだ。こんなときこそ,一方通行で信号で止められることがないため,渋滞を緩和し安定した交通の流れが保てる“ラウンドアバウト”こと『環状交差点』を作らねば!」と,なんだかわざとらしい言い回しをしつつさっそく設置しようとしたが,なんと未開放の隣接地域と丘の傾斜の関係で,各道路の中間地点に設置できないのである。まだ隣の土地を開発する予定はなかったが,購入して開発地域を広げ,どうにか設置は完了した。
ほかにも渋滞が起きているところに一方通行や道路拡張を行い対処。2車線道路を4車線以上に拡張するとき,道幅が広がるためその通りにあった建物は解体されてしまうので気が引けたが,状況を察してくれるのかすぐに新しい建物ができるので遠慮なく工事を続行する。しかし,各種サービス施設がある道路は,一度施設を移転させなければ拡張ができず,溜まったゴミをほかの施設に搬出しないと動かせない集積場前の道路拡張はにはかなり手間が掛かった。
4車線から6車線へのアップグレードは道路の幅が変わらないため,周りの建物はそのままで拡張できる。特殊な施設は,何かがあった時のためになるべく4車線以上の道路幅のところに作ったほうがよさそうだ。
辛い辛いと対処していた渋滞地獄。だがしかし,あれこれ考えて対処し,それがうまくハマったときに,妙な恍惚感が訪れるようになっていた。ランナーズハイならぬ“トラフィックジャム ハイ”とでも言うのだろうか。ゴロは悪いけど。
住みよい街。儲かる街。されど工場は潰れていく……
都会に疲れ,緑の木々生い茂る安息の地へ
人口7500人を突破し「大きな街」と呼ばれるようになったころ,渋滞とはまた別の問題が発生した。各区域のバランスは取れているはずなのに,産業区画での人手不足が発生したのである。どうやら教育を充実させたことによって,住人がより良い職業を求めるようになり,「せっかく学校を出たんだから,おしゃれなブティックや雑貨屋で働きたい」と言ったとか言わないとか,ともあれ,こぞって商業施設で仕事を求めるようになったのだ。
まさかそんなことが起こるとは思わず,「大きな街」達成で開放となったと同時に「大学」を建てたため,この“トレンド”はさらに加速し,若き労働者達は新区域に生まれた「オフィス区画」に集中していく。
どんどん潰れていく工場。これを放置していたら,“割れた窓を放置してたら周りの窓も全部壊される”というやつで,きっと治安が悪化して地価が下がり,住民の幸福度が下がってしまう。廃墟となった工場を撤去しながら,「高密度の居住区画」で“団地”を作り,ここを住まいとする住人達が工場で働いてくれるよう,一帯の発展を待つことにした。
人口1万7000人を達成し「大都市」と称されるころには労働者問題も落ち着いたが,今度はあちこちの工場で物資不足が発生。貨物駅を設置したが,やはり根本にある渋滞問題が解決していないようで,廃墟潰しの日々が続くことになった。
おそらく,最初に産業区画を設定した際に,少しでも土地を無駄遣いしないよう窮屈な街並みにしたため,十字路や交差点が多くなってしまったからだろう。急場しのぎで車線の多い道路を作ったりもしたが,おそらく大きい道路ではなく,一方通行を使って産業区画に入る車と出る車の導線を敷くべきだったのだ。しまった。これをいじるとなると,なかなか根気がいりそうだ。とりあえずここは,いったん保留で……。
居住/商業区画とオフィス区画をつなぐ道路は,混雑はするものの「地下鉄」や「バス」によって渋滞は緩和されてきたが,オフィス区画の近くに設けた新興住宅地では,住民達が騒音を訴えるようになった。確かに交通量の多いラウンドアバウトや,にぎやかな商業施設もあるが,でも近くに高校と大学があって,流行りのショップなんかも歩いてすぐの都会なんだから,その当たりの立地も考慮いただき,多少は我慢してくれないかな。とごまかしつつ区画の整理はせず,通常の道路を騒音を緩和する効果があるという街路樹付きの道路にアップグレードした。
いろいろありつつ収支は黒字で,住人も幸福度も90%近くの高値安定のまま,人口は3万6000人を突破し,我が街は「主要都市」と称されるまでになった。
しかし工場は物資不足が続いており,あらたな物資を運ぶ貨物港が開放されたがここで作ったとしても道路問題が解決していない以上,渋滞が悪化するだけではと思い,建設に踏み出せず。さらに団地の住民達もみんな高校,大学と進学するようになり,工場で働く人員は安定せずで,工場放棄は止まらない。ほかの区画はどうにかなっているのに,なぜだ。工場潰しに疲れたとき,ふと産業区画から高速道路を挟んで隣りにある,木々が生い茂る小さな山が気になった。
都会に疲れた。緑に癒されたい。そんな気持ちもあったのだが,ちょっとここらでまだ手を付けていなかった農業と林業に挑んでみてはどうだろう。そう思い立ち,山のふもとの肥沃(ひよく)な土地を農業に特化した「シカモアハイツ」,山の一部を林業に特化した「ヘザーヒルズ」という特区に指定し,周りに小さな家と商店を建てた。都会のアーバンライフとは違う,のどかな田舎町を作ったのだ。
しかしここで,「あれ,もしかしたら工場と同じように『大学出たのに土いじりなんかできるか』って感じで,だれも働いてくれないのでは……」という不安な気持ちも生まれた。しかし,平均して街の住人が高学歴になったためオフィス仕事の就職が難しいのか,それとも農学部出身なのか,それは杞憂に終わった。
急な市長の農業政策について,やはり都市開発から逃げ出したと思ったのか,「農業よりもっと現代的なことをやれ」と煽ってくる住人もいたが,#牛という謎のハッシュタグで「汚い工場より黄色いトウモロコシ畑を」という肯定的な意見をくれる住人の声や,そして野山の緑に心は癒され,メガロポリスを目標に都市開発に挑む気持ちを取り戻すことができた。
観光に特化した新都市,丘の上の最高級住宅地が誕生
そして“最後にして最大”の再開発計画を実行する……
心機一転まず手に付けたのは街の左側だ。川を渡った土地を購入し,新興住宅地とオフィス街,そして観光施設と娯楽施設に特化したニュータウンを建設。さらに地下から原油が湧き出す地域を発見し,ここを「石油産業特区」にした。この産業特区に「石油火力発電所」を設置した。これまで電力は風力と太陽光で賄ってきたが,このニュータウンができたことで太陽光発電所が稼働しない夜間の電力が足りなくなったことへの対策である。
新たにやってくる人もたくさんいれば,別れを告げる者もたくさんいる。ここまで街の規模が大きくなると「墓地」と「火葬場」が足りなくなり,それをしばらく放置したものだからあちこちの家でしばらく遺体を自宅保管していただく状況になっている。
また,不慮の事故だろうか。家だけではなく,オフィスビルやテニスコートなどでも遺体の搬送待ちが起きており,これまで居住区画の近くに墓地や火葬場を設置していたが,急いでオフィス区画への導線も確保することにした。
そんなこんなで,渋滞対策であれこれ考えながら道路をつないだり拡張したりしているうち,苦労よりもただ単純に道路を引くことにハマっていき,アールを効かせた道路で作った住宅地や,一方通行を使ってスムーズな導線を確保したオフィスビル群など,いろんな街並みを楽しみつつ道路を“描く”余裕も生まれてきた。
丘の住宅地の道路は自転車レーンがあるものにアップグレードし,都市条例で「省エネ」「リサイクル」「公園とレクリエーション重視」そして「自転車奨励」を有効に。その結果,丘の上の高級住宅地が,より優雅で暮らしやすい,他の追随を許さない最高級住宅地になったときに人口4万8000人の「巨大都市」を達成。ニュータウンに設けた,ランドマークとなっている交通タワーや高級ホテルなどの高層ビルが並ぶ観光特区「ムーアスクエア」と,巨大なオペラハウスや多くのゲームセンターがある娯楽特区「オータムスクエア」が大きな観光収入を得るようになったころには,メガロポリスの一つ前のマイルストーンである人口7万人の「メトロポリス」と呼ばれるようになり,さらに観光客を呼び込める「空港」の建設が可能になった。
目標まで残り2万人となり,ここで大きな開発計画を実行することにした。
それは,我が街の礎となった産業区画を,ニュータウンのように巨大な観光特区と娯楽特区に作り直すこと。産業区画は結局衰退を止めることができず,というか“いったん保留”といいながら“ずっと保留”したせいで,一部の工場を残して土地がガラガラになってしまったのだ。ならばいっそこの地をニュータウンに負けない規模の観光都市にする。しかも段階的にではなく,一気に区画指定を解除して,観光特区の「マディソンヒルズ」,娯楽特区の「デールパーク」として再開発する。土壌汚染は気になったが,区画を解除してしばらく放置すると,土地は緑を取り戻していた。よかった。
しかし,この強硬手段は悪手だった。わずかな工場がなくなってもとくに影響はないだろう。それよりも「シカモアハイツ」と「ヘザーヒルズ」の上にある土地を購入して空港を設け,新たな開発地帯とつないだことで,「これからは工場での収支よりも大きな観光収支が得られるだろう。うふふ」などと高を括っていたのだが,工場で作っていた商品を売っていたとデパートやショッピングセンターが意外と多かったようで,再開発後しばらくして販売する商品がないことを告げるフキダシが一斉に上がり,そのうちの何軒かがつぶれてしまったのだ。
もちろん需要バーの平穏は乱れ,収支も不安定になり,住民からは「夜遊びする人の街になった。サヨナラ」みたいな非難を受けることとなった。新たな産業区画を設けてどうにか立て直したものの,「マディソンヒルズ」と「デールパーク」が軌道に乗るまでの時間と労力が掛かってしまい,残り2万なら余裕だったはずが,結果は約7万5000人という非常に中途半端な数字で締め切……もとい,任期満了を迎えてしまった。
住人の声を聞き各区画のバランスを見ながら丁寧に都市開発を進める――最後の最後でこの初心を忘れ,欲を出したがためにこんな結果になった。「やはり,あすなろは檜になりえぬのだ。うくく」という悔しさはなくもないが,達成感はある。
時間はかかってしまったものの立て直しはうまくいき,「マディソンヒルズ」と「デールパーク」はニュータウンを超える規模の観光都市となり,任期以降もちょっと街を覗いてみたところ,街は安定感を取り戻していたのだ。きっとこのまま9万人のメガロポリスの称号を得て,10万を超える大都市へと発展し続けていくだろう。
そもそも,まだ最大9区画(36平方キロメートル)開発できる土地のうち,3区画とちょっとしか使っていない。この街の未来は,まだまだ大きな輝きを秘めているのだ。
「シティーズ:スカイライン PlayStation 4 Edition」は,パッケージ版,ダウンロード版ともに5400円(+税),発売日同日に配信されたダウンロードコンテンツ第1弾となる「スノーフォール」も含む5種のDLCが遊べるシーズンパスがパッケージされたダウンロード版「Premium Edition」が1万800円(税込)で販売中だ。
PC版の評判を聞いて気になっていた人はもちろん,昔コンシューマ向けのゲームで街を作っていた,線路を敷いていた,高層ビルのエレベーターを管理していた,奇抜なメニューが目玉のハンバーガー屋を経営していた……という世代の人にはとくにおすすめできるタイトルだ。
「シティーズ:スカイライン PlayStation 4 Edition」公式サイト
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シティーズ:スカイライン PlayStation 4 Edition
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