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リチャード・ガーフィールド氏とValveが組んだデジタルカードゲーム,「Artifact」のβ版がリリース
Valveは2018年11月28日を予定している「Artifact」の正式発売を前に,北米時間の11月19日,β版をリリースした。予約価格は19.99ドル(Steamでは2300円)で,あらかじめ組まれた2種類のデッキと,12枚のカードがセットされたカードパック10種類などが含まれる。
また,カードパックは12枚入りで1.99ドルで,本作のカードにはコモン,アンコモン,そしてレアの3種類があるが,カードパックにはレアカードとヒーローカードが必ず1枚ずつ入っているという。
「Artifact」公式サイト
Steam「Artifact」ストアページ
Valveの新作である「Artifact」は,「マジック・ザ・ギャザリング」の生みの親として知られるリチャード・ガーフィールド(Richard Garfield)氏が参加していることでも知られるデジタルカードゲームだ。人気のMOBA「Dota 2」の世界観を使用しており,マップにある3つのルートを支配することで相手チームに対して優位に立つという「Dota 2」のシステムを表現するため,手札の枚数やユニット数,そして利用できるマナも無制限で,3つのデッキを同時に使ってプレイするというユニークなゲームシステムが大きな特徴になる。
「Artifact」にキャンペーンは用意されていないが,AIとのプレイは可能だ。対戦モードは「Gauntlet」(ガントレット)と呼ばれており,無料でプレイできるカジュアル・ガントレットと,5枚セット4.95ドルで販売されるイベントチケットを使って参加するエキスパート・ガントレットの2種類がある。今後,カードパックで手に入れたカードの中で不必要なものを,イベントチケットにリサイクルできるようなシステムも導入される予定だ。
エキスパート・ガントレットには,コンストラクテッド・ドラフト,ファントム・ドラフトそしてキーパー・ドラフトという3つのチャレンジが用意されている。上記のように参加にはイベントチケットを使う必要があり,2敗する前に3勝するとイベントチケット1枚,同4勝でイベントチケットとカードパックがそれぞれ1個ずつ,さらに同5勝では,1枚のイベントチケットと2つのカードパックがもらえるというシステムになっている(各ガントレットによる差異あり)。
つまり,プレミアムをプレイした場合,チケット1枚につき2敗する前に最低でも3勝すれば元は取れるようだが,この斬新なシステムがちゃんと機能するのか,現時点で不安視するファンも少なくないようだ。
インタフェースと字幕がすでに日本語化されている「Artifact」では,今後,Valveの主催するトーナメントも開催される予定になっており,息の長いデジタルカードゲームへ成長させるため,Valveも力を入れているようだ。詳しくは公式サイトやSteamのストアページなどをチェックしてほしい。
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