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「ハリー・ポッター:魔法同盟」のゲームシステムが明らかに。おなじみのキャラクターも登場する探索やバトルを体験
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印刷2019/03/11 23:00

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「ハリー・ポッター:魔法同盟」のゲームシステムが明らかに。おなじみのキャラクターも登場する探索やバトルを体験

Nianticのオフィスがある,アメリカ・サンフランシスコのフェリービルディング
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 アメリカ・サンフランシスコにあるNianticにて,「ハリー・ポッター:魔法同盟」(原題:Harry Potter: Wizards Unite)のメディア向け発表会が行われた。

 2019年内にiOSAndroid向けに配信が予定されている本作は,NianticとWarner Bros. Interactive Entertainmentの一部門であるWB Games San Franciscoが共同で開発しているモバイルARゲームだ。本稿では,プレゼンテーションやハンズオンをとおして紹介されたゲームシステムの情報をお届けしよう。

ハンズオンはフェリービルディングの屋内や周囲で行われた
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「ハリー・ポッター:魔法同盟」公式サイト


※本記事で使用している画像はすべて開発中のもの

魔法が身近に感じられる,新たなポートキーゲーム


 イギリスの作家J・K・ローリング氏の世界的ベストセラー小説「ハリー・ポッター」シリーズは,ハリー達の子ども世代の活躍を描いた舞台や,シリーズの前日譚となるスピンオフ「ファンタスティック・ビースト」など,その世界観をベースとした「魔法ワールド」(Wizarding World)というジャンルとして大きな広がりを見せている。
 映画や演劇,アトラクションなど,さまざまな形で展開する「魔法ワールド」のゲームを手掛けてきたワーナーグループは,2017年にゲームレーベル「Portkey Games」(ポートキー・ゲームズ)の設立を発表。その際に開発中であることが明かされたのが「ハリー・ポッター:魔法同盟」だ。

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 Portkey(ポートキー / 移動キー)とは,ブーツやカップ,バケツといったものに魔法をかけ,定めた場所に瞬間移動できるキーにした“魔法アイテム”のこと。レーベル名にもあるとおり,スマートフォンというポートキーを介し,ARで魔法ワールドを冒険するという本作は,これまで「Ingress」iOS / Android)や「ポケモンGO」(Pokémon GO。iOS / Android)といったARゲームで世界中の人達に新たな体験を与えてきたNianticにとっても,“次なるステップ”として多くの試みを伴うゲームとなるようだ。

 ゲームの舞台は,原作小説の最終巻「ハリー・ポッターと死の秘宝」で描かれた,ハリー達と闇の魔法使いとの戦いののちの世界。魔法世界を中心に起きた大きな戦いは終わったが,いまもなお闇の力は存在し,それは非魔法使いの人達(マグル)が暮らす現実世界にも影響を及ぼしている。
 プレイヤーは魔法省と国際魔法使い連盟が結成した特殊部隊の一員となり,現実世界を旅しながら魔法に関する事件や出来事を解決していくことになるのだ。

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 ARのマップ上には,「三本の箒」を思わせる建物(Inn)や,ホグワーツの温室に似た施設(Greenhouse)といった,魔法ワールドが好きな人にはおなじみのものがスポットとして表示される。これらのスポットは天候などによって状況が変化するという。こうしたマップやスポットを回ったり,こちらもおなじみマンドレイク(Mandrake)や蛙の脳みそ(Frog brain)といった素材を集めて魔法薬(Potion)を調合したりすることで,ゲームに役立つアイテムが入手でき,プレイヤーのレベルが上がっていく。

 重要となるのが,さまざまな色や形の紋章で表示される魔法の形跡(Magical traces)だ。これをタップすると,魔法動物(Magical creatures)の保護や闇の魔法使いとの戦いといったイベントが発生する。
 ここで登場するキャラクターも,もちろん魔法ワールドの作品でおなじみの顔ぶれだ。今回のハンズオンでも,罠にかかってしまったハグリッドデミガイズ,敵として襲い掛かってくる死喰い人狼人間,そしてディメンターに襲われているハリーが登場した。

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 仲間の危機的状況や敵との戦いに対処する方法はもちろん“魔法”だ。魔法ワールドの作品では多くの呪文が登場し,それらがさまざまな状況や場面で使われてきた。本作ではあらゆる魔法を,プレイヤーが小説や映画の登場人物になったかのように使用できるのだ。
 敵との戦いの際はプロテゴ(Protego)で相手の攻撃を防ぐ。ディメンターを追い払うときはエクスペクト・パトローナム(Expecto patronum)を唱えるといったように,原作と同じく状況や場面にあった魔法を使うことになる。その方法が,「画面に表示された軌道を指でなぞる」というもので,その軌道は魔法によって異なり,また正確かつスピーディに行うことで効果が高くなるという,アクション性が高いものとなっていた。

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 各地を巡り,さまざまな事件を対処していくと,集めた素材や作成した魔法薬,救出した魔法動物,戦った敵といった情報が保存されていく。こうして自身の冒険が記録され,本作の背景にある魔法事件の真相が解き明かされていくのだという。

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 本作では,「Wizarding Challenges」という複数のプレイヤーで挑むPvEモードも用意されている。今回のハンズオンでは,砦(Fortresses)に集まり,そこに登場する敵の集団とそれぞれ1対1で戦い,すべて倒すことでクリアとなるバトルが体験できた。
 このコンテンツでプレイヤーは,闇祓い(AUROR)魔法動物学者(MAGIZOOLOGIST)魔法学校の教員(PROFESSOR)という3種類の中から1つの職業(Profession)を選ぶのだが,それぞれ異なるパラメータとスキルがあり,細かく分かれた能力傾向とスキルツリーはRPGとしてもかなり本格的なものとなっている。また,各職業には敵との相性があるので,ともに戦う仲間によって異なる戦略性も生まれそうだ。

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 気になるコンテンツが「Portkey Portmanteau」だ。マップからポートキーを見つけ出して使用すると,現実世界に新たな空間が開き,それをくぐって進むと360度全方位に魔法世界でおなじみのスポットが,VRのようにスマホの画面いっぱいに広がる。ポートキーを使った旅が体験できる同コンテンツは,魔法ワールドの作品世界が好きな人にとって見逃せないものとなりそうだ。

 自身の「Ministry ID」が作成できるところもファンにとって嬉しいポイントだろう。プレゼンでの紹介のみで実際に試すことはできなかったが,スマホ用コミュニケーションアプリ「SNOW」のようにフレームや装飾といったものを設定し,かなり自由度の高いポートレートが作成できるものとなりそうだ。

 今回はあくまで“First look”というものだったが,マップ探索はこれまでのARゲーム同様にシンプルながら,魔法薬の作成,PvE,キャラクターの細かなパラメータやスキルツリーなどは,Nianticが“次なるステップ”として力を入れているだけありゲーム性はかなり高いものになると感じられた。今後もより新たな体験を生む要素を考えながら,コアゲーマーからカジュアルプレイヤーまで,さまざまな層が楽しめるよう調整が行われていくことになるようだ。

 国内では本日(3月11日),日本版第1弾トレイラーとともにFacebook,Twitter,Instagramの公式アカウントも公開されている(関連記事)。本作が気になる人はこちらでも各種情報を追いかけておこう。
 魔法世界と現実世界がARで融合し,魔法が身近にあると感じられるゲームとなる本作の今後に注目だ。

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