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ちーむえーけー!! が2年連続優勝を達成。「荒野CHAMPIONSHIP-王者の絆」決勝大会をレポート
本大会では,全国予選(オンライン)や選抜戦,西日本/東日本の王者決定戦といった激戦区を勝ち抜いた18チームと,荒野High Leagueの上位2チームの計20チームが,“日本最強王者”の座をかけて戦った。
賞金総額は2500万円にものぼる。優勝チームには1000万円の賞金と「ゲーム内特製チャンピオンアイテム」が贈呈された。そんな大会の内容を本稿でレポートしよう。
※画像は配信映像をキャプチャしたものです。
「荒野行動」公式サイト
「荒野CHAMPIONSHIP-王者の絆」公式サイト
今回の大会はオンラインを介しての開催となり,出場選手は自宅から対戦に参加し,観戦者はYouTube Liveの配信で大会の様子を見守る形となった。実況などが行われるスタジオの豪華っぷりは過去大会と比較しても遜色はなく,画面越しでもその迫力は十二分に感じられた。
また,今回は1試合ごとに観戦者(視聴者)の中から抽選で“ラッキー観戦者”を選んでプレゼントが進呈される企画や,SNS連動企画なども合わせて実施されており,視聴者を飽きさせない仕組みが多数展開されていた。
まずは,簡単にレギュレーションを紹介しておこう。本大会はポイント制で,全5試合で獲得したポイントの合計を競う形式が採用されている。ポイントにはチームの最終順位による“順位ポイント(生存ポイント)”のほかにも,チームメンバーが敵プレイヤーを撃破するごとに得られる“キルポイント”も設定されているのが特徴だ。
観戦のポイントは,各チームがどちらのポイント獲得に焦点をあてているかだ。以前に行われた同レギュレーションでの大会においても,順位ポイントを稼ぐために潜伏を選ぶチームや,リスクを冒してでもキルポイントを稼ぐチームなど,各チームの強みを生かした戦い方が見られた。アーカイブを観戦する際には,そういったチームの個性にも注目してみるとより面白くなるだろう。
参加チームは以下のとおり。東日本予選と西日本予選で結果を残したチームはもちろんのこと,2019年8月に行われた「荒野Championship-元年の戦い」(関連記事)を制した「ちーむえーけー!!」や,過去大会でも上位の成績を残し続けている「TeamαD」をはじめとして,荒野行動のトッププレイヤーが集結している。まさに日本最強を決定するにふさわしい顔ぶれと言える。
東日本 | 西日本 |
---|---|
TeamαD | ちーむえーけー!! |
【FG】Mantis | AnG |
Appleπ | Apostel666 |
Raccoon | BD |
Кαr❀ | BsTgrizzly |
モブ吉家 | No.name |
今日好き〜佐渡島編〜 | RisKy |
時代は | ちーむリア友(笑) |
芝刈り機っす | 鶴田家 |
祝祭 | 梶原家 |
また,今回は以前の大会に比べて各種情報が見やすく調整されており,試合中もキル数のランキングや残りメンバーの人数をすぐに確認できる仕様になっていた。
それに加えて,試合後にはV3氏による具体的なハイライトの解説が行われた。視聴者のコメントも拾われつつ見どころが分かりやすく紹介され,誰でも楽しく試合を観戦できる工夫が見て取れた。荒野行動で高みを目指している人にとっても,大いに参考となったことだろう。
わずか5ポイントが勝敗を分ける大激戦
2020年の最強チームがついに決定する
それでは,実際の対戦の様子を見ていこう。第1試合の舞台は「激戦野原」で,平地が多い激戦野原は射線を切るための起伏や建物がやや少なく,局地戦を避ける移動ルートの選択など,各チームのマップ研究がモノを言う戦いとなった。
降下航路はマップ右端を縦に貫く形となったが,安全地帯はマップ中心下部に収束。海や離島に安全地帯が食われなかったためか,序盤から戦闘が発生しやすい激戦野原としては比較的落ち着きのある立ち上がりとなった。
安全地帯の収束が4段階目に達すると各所で戦闘が頻発しはじめ,直前までリスクを最小化しつつ安全地帯内の強ポジションを確保していた,モブ吉家や祝祭といったチームが一気にキルを稼いでいく。
最終盤では疲弊したTeamαDとモブ吉家が激突し,TeamαDが勝利を収めるも,フルメンバーを生存させた状態で待ち構えていた今日好き〜佐渡島編〜がそれを撃破。東日本予選ではギリギリの本戦通過となった今日好き〜佐渡島編〜が,シード権を持つTeamαDを抑えて勝利を掴む展開となった。
続く第2試合のマップは「嵐の半島」で,こちらは先程とは打って変わって激しい起伏が特徴のマップだ。右上を斜めにかすめる航路に対し,初期時点の安全地帯はマップ西南に収束したため,序盤は多くのチームが長距離移動を強いられることに。
安全地帯の収束が第4段階に入るまでに局地戦によって多くのチームがメンバーを失っていたが,第5段階に入ると一気に乱戦が発生。安全地帯は複雑な形状が特徴の水工場に収束し,乱戦を生き抜いた各チームは建物の中に身を潜めながら戦う格好となる。
そんな中でも緻密な連携で4人生存状態を維持したちーむえーけー!!が有利に戦いを進めるかと思われたが,不意のグレネードで人員を2人まで一気に失ってしまう。
最終局面では生き残ったAk_えけえむ選手&Akるぅきぃ選手が遮蔽物から追い出される形となり,それを梶原家のふりふりず選手&こあえら選手が迎え撃つ構図となる。煙幕を利用したAk_えけえむ選手&Akるぅきぃ選手がふりふりず選手を撃破するも,生き残ったこあえら選手によるカウンターショットが見事に決まり,最後には梶原家が勝利を掴む結果となった。
第3試合のマップは「東京決戦」。高層ビルが林立している東京決戦ではチーム間の距離の把握が難しく,不意の遭遇戦が起こりやすい。同時に総力を上げてのぶつかり合いは発生しにくいのが特徴だ。
エリア縮小に伴って戦闘が激化し,多くのチームがメンバーを失う中でTeamαDはフルメンバーを保持。最後の戦いではその人数を活かして残りメンバー2人の今日好き〜佐渡島編〜を殲滅し,第1試合の借りを返した。
第4試合のマップは,第1試合でも使用された「激戦野原」。しかし展開は第1試合とは異なり,降下地点はマップを斜めに突き抜け,初期地点の安全地帯はマップ中央のやや東寄りに配置される形となった。特に上位陣と中位以降のチームの点数差も広がってきていただけに,安全地帯の縮小が第3段階に入る直前には5チームが脱落。人数は54人にまで絞られる文字どおりの“激戦”が展開される。
多くのチームがメンバーを失う中,これまで最終局面まで生き残るものの目立つ結果を残せなかったちーむえーけー!!,そして鶴田家がフルメンバーで生存。
安全地帯の縮小が始まる直前,ちーむえーけー!!のメンバーは一斉に煙幕を張って鶴田家が立てこもる家屋へと突入を仕掛ける。そしてわずか数秒のうちに鶴田家を殲滅し,ちーむえーけー!!がメンバーを4人残して第4試合をモノにした。
最後の戦いの舞台は,第2試合でも採用された「嵐の半島」だ。離島や海方面に降下したチームはかなり少なく,各チームの降下位置がそのまま初期の安全地帯に重なる形となる。
安全地帯の収束が第5段階に入った時点では,ちーむえーけー!!と鶴田家,Raccoon,時代は,Apostel666の5チームが残存していたが,多くのチームがメンバーを失う中でちーむえーけー!!は5人全員が生存。数の優位を活かして次々に敵チームを撃破し,ちーむえーけー!!が第4試合に続いて第5試合をも制する結果となった。
これらの試合を経て,合計380ポイントを獲得したちーむえーけー!!が優勝。2年連続で“荒野王者”に輝いたちーむえーけー!!には,賞金1000万円と「ゲーム内特製チャンピオンアイテム」が進呈された。
レポートは以上となる。大会全体の様子はYouTube Liveで配信(https://youtu.be/1Nt3t1spYWA)され,現在はアーカイブを確認できる。気になる人はぜひチェックしてみてほしい。
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