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ADATAが開発中の携帯型ゲームPC「XPG Nia」は,新型メモリ「LPCAMM2」採用でメモリをユーザーが交換できる
XPG Niaが採用するLPCAMM2とは,メモリ技術の標準化団体であるJEDECが,ノートPC向けに策定した規格である。マザーボードに対してメモリモジュールが平行になるように取り付けることで,筐体の容積を減らしてよりさらなる薄型化を実現できるわけだ。
加えてLPCAMM2では,データ転送速度を最大9600Mbpsまで上げられるのも特徴の1つである。DDR5に対応したSO-DIMMの転送速度が最大5600Mbpsなので,LPCAMM2は,かなり高速だ。
通常,携帯型ゲームPCのメインメモリは,マザーボードに直接実装している。メモリ容量を増やそうと思っても,ユーザー側で交換することは,かなり難しい。それがLPCAMM2の採用によって,手軽にメモリモジュールを交換できるようになれば,アップグレードも容易になるだろう。
ADATAによると,XPG Niaでは最大64GBのLPCAMM2メモリを搭載できるとのこと。メモリモジュールを手掛けているADATAならではの仕様と言えよう。
ちなみに内蔵ストレージは,M.2 Type 2230サイズの小型M.2 SSDを搭載する。こちらは最大2TBまでのSSDを取り付けられる。
XPG Niaは,このほかにもユニークな特徴を備えている。7インチサイズの液晶ディスプレイには,フロントカメラを搭載しており,Windows Helloの顔認証ログインが可能だ。
また,フロントカメラと視線追跡技術を使って,視点付近は高解像度,視点から離れた場所は低解像度で描画してGPU負荷の最適化を「Foveated Rendering」にも対応する予定だという。
展示機の搭載CPUは,AMDのノートPC向けAPU「Ryzen 7040」シリーズを採用していた。ただ,まだ詳細なスペックは確定していないそうで,ブースの説明員によると,「高性能かつ高機能な次世代CPUを採用するか,それともすでに多くの製品に採用されているCPUを採用して価格を抑えるか,ゲーマーからのフィードバックがほしい」と述べていた。
ADATAのXPG公式Webサイト
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