バンダイナムコエンターテインメントは本日(2019年2月14日),3D対戦アクションゲーム
「JUMP FORCE」(
PlayStation 4 /
Xbox One)を発売した。
本作は「週刊少年ジャンプ」創刊50周年を記念して開発されたジャンプヒーローのオールスターゲームだ。“ジャンプのお祭りゲーム”の歴史は長く,1989年に発売されたRPG「ファミコンジャンプ」を皮切りに,これまでもさまざまなジャンルやハードで展開されてきた。
本稿では,これまでに発表された「JUMP FORCE」のストーリーや参戦キャラクター,ゲームシステムなどを,オープンβテストをプレイした印象を交えながら,あらためて紹介していこう。
現実世界とジャンプ世界を融合させたゲームオリジナルのストーリー
「JUMP FORCE」の物語のコンセプトは
「現実世界とジャンプ世界の融合」。
現実世界に次元の壁を越えて,フリーザやセル,黒ひげ,戸愚呂(弟)といったジャンプ世界の悪役たちと,謎の組織「ヴェノムズ」が攻め込んでくるところから物語が始まる。
ニューヨークに降り立つフリーザ。物語冒頭で主人公に牙をむく
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悪いやつらだけなく,世界各地にはジャンプ世界の巨大建造物や宇宙船,海軍船,巨大植物などが出現。ステージもジャンプ世界と現実世界が融合したものになっている
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ヴェノムズは総司令「カイン」と側近「ガレナ」を中心とする狂戦士たちの軍団だ。カインやガレナのデザインは鳥山 明氏が手がけている
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そんな本作の主人公は,なんと“プレイヤー自身”だ。物語冒頭ではいきなりフリーザのデスビームを受けて,ひん死の状態に陥ってしまう。
このまま命を落とすかに思われた主人公だったが,駆けつけたトランクスから超人的な能力を得られる
「コズミックキューブ」を受け取り,ヒーローへと覚醒。現実世界とジャンプ世界の狭間にある「アンブラス・ベース」を拠点に,「Jフォース」の一員として,ジャンプヒーローたちと共に世界の危機に立ち向かうことになる。
コズミックキューブは宿る人間によって“善”と“悪”,2種類のエネルギーを放つという。ヴェノムズは悪意を持つ者を集めてキューブを与え,現実世界で支配エリアを拡大しているのだ
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Jフォースを束ねるオリジナルキャラクター「グラバー」。デザインはカイン,ガレナと同じく鳥山 明氏によるもの
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Jフォースには,悟空を中心とするアルファチーム,ルフィを中心とするベータチーム,ナルトを中心とするガンマチームの3チームがあり,主人公もいずれかのチームに所属する
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主人公となるプレイヤーのアバターは,キャラクターメイキングで性別や容姿,声を組み合わせて自分だけのヒーローを作っていく。顔のパーツは,髪型,眉毛,耳,目元,鼻,口と輪郭など細かく分かれており,コスチュームも好みのものをチョイスできる。
また,主人公はジャンプヒーローたちから技を教えてもらうことで,「かめはめ波」などの漫画やアニメでお馴染みの技が使えるようになる。さらに「技スキル」を組み合わせて威力の底上げを図れるほか,一部の技は,「エレメント」を付与することで炎や雷などの属性をまとわせられる。自分好みに技をカスタマイズすることが可能なのだ。
主人公は,技を3つ,覚醒技を1つまでセットできる。憧れのあの必殺技を自分のものにしよう
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総勢41人のジャンプヒーローたちが現実世界に降り立つ!
本作には17作品,総勢41人のジャンプヒーローが登場する。参戦作品とキャラクターは以下のとおりだ。
・「ドラゴンボール」
 孫 悟空 |
 ベジータ |
 ピッコロ |
 トランクス |
 フリーザ |
 セル |
・「北斗の拳」
ケンシロウ
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・「CITY HUNTER」
冴羽 獠
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・「聖闘士星矢」
 星矢 |
 紫龍 |
・「ジョジョの奇妙な冒険」
空条承太郎&スタープラチナ
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DIO&ザ・ワールド
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・「DRAGON QUEST -ダイの大冒険-」
ダイ
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・「幽☆遊☆白書」
 浦飯幽助 |
 戸愚呂(弟) |
・「るろうに剣心」
 緋村剣心 |
 志々雄真実 |
・「遊☆戯☆王」
 武藤遊戯 |
 オシリスの天空竜(召喚モンスター) |
 ブラック・マジシャン(召喚モンスター) |
 ブラック・マジシャン・ガール(召喚モンスター) |
・「ONE PIECE」
 モンキー・D・ルフィ |
 ロロノア・ゾロ |
 サンジ |
 サボ |
 ボア・ハンコック |
 マーシャル・D・ティーチ(黒ひげ) |
・「NARUTO -ナルト-」(「BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-」を含む)
 うずまきナルト |
 うちはサスケ |
 はたけカカシ |
 我愛羅 |
 大筒木カグヤ |
 うずまきボルト |
・「HUNTER×HUNTER」
 ゴン=フリークス |
 キルア=ゾルディック |
 クラピカ |
 ヒソカ=モロウ |
・「BLEACH」
・「DEATH NOTE」(非プレイアブル)
夜神 月&リューク
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・「僕のヒーローアカデミア」
緑谷出久
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・「ブラッククローバー」
アスタ
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ご覧のとおり,登場作品は1980年代と1990年代に連載が始まった漫画を中心に,いわゆる“バトル漫画”がほとんどを占めているのも印象的だ。
特に「ドラゴンボール」「ONE PIECE」「NARUTO -ナルト-」(「BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-」を含む)は参戦キャラが最も多く,ストーリーでは悟空,ルフィ,ナルトをそれぞれ中心とした3つのチームが登場し,パッケージでも大きくフィーチャーされている。
また,「現実とジャンプ世界の融合」というコンセプトのため,本作ではグラフィックスや演出もそれを意識したものとなっている。服の質感や筋肉の表現などはアニメ調で描かれたグラフィックスではなく,写実的に描かれているほか,戦闘で受けたダメージや衣装の破壊などもしっかりと表現され,描写にこだわりが感じられる。
衣装の質感や破壊表現はリアル。一方,前作にはあった攻撃時の「ドカッ!バキッ!」といったコミック調の擬音演出は,採用されていない
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ハイスピードな戦闘やド派手な覚醒技が楽しめる「3 on 3バトル」
本作の基本ルールは,プレイヤーが好きなキャラクターを3人選んで戦う
「3 on 3」のチーム戦だ。CPUと戦うモードやトレーニングモード,ローカル対戦といったオフラインで遊べるモードのほかに,オンライン対戦モードが用意されている。
3D対戦アクションと聞くと身構えてしまう人もいるかもしれないが,ボタンを連打するだけで簡単にカッコいいコンボが決まり,基本的に複雑なコマンドを要求されることはない。また,キャラクターごとに技のコマンドが異なることもないため,誰でも簡単に好きなキャラクターでハイスピードなアクションが楽しめる。
各キャラクターのアクションはとてもスピーディ。瞬間移動や高速移動を繰り返しながら戦うジャンプヒーローの姿は漫画やアニメさながらだ
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戦闘中に特定の条件を満たして攻撃を当てると,エリア破壊やエリア移動が起こり,ステージの状況が変わる。このときの演出も気持ちよく,リターンも大きいため,積極的に狙っていきたい
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体力ゲージや技ゲージはチーム内で共有となる。状況に応じて誰で戦うのが適切かを常に判断する力が求められそうだ
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さらに目玉となるのが,覚醒ゲージを使用してキャラクターをパワーアップさせる
「覚醒」や,覚醒ゲージを消費して放つ
「覚醒技」「覚醒総攻撃」の存在だ。
一定時間パワーアップする「覚醒」状態。キャラクターによっては見た目も変化する
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「覚醒技」は,悟空の「元気玉」や,ルフィが放つ「ギアアタック4」など,ジャンプヒーローたちを象徴するいわゆる“必殺技”。威力があるのはもちろんのこと,演出もとてもカッコイイものになっている。
そして「覚醒総攻撃」は,チームメンバーとの交代で生じるクールタイムをゼロにするというもので,操作キャラクターを変えながら次々にコンボを決められる。
本作の美麗なビジュアルエフェクトも相まって,とてもカッコイイ「覚醒技」
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「覚醒総攻撃」で操作キャラクターを次々と変え,絶え間なくコンボを決めよう
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自分自身を投影したアバターでジャンプヒーローと共闘できるなど,「もし,現実世界にジャンプヒーローが来たらどうなるだろう」というジャンプファンなら誰しもが想像した夢を実現した作品と言えるだろう。
子供の頃,かめはめ波やギャリック砲のポーズを真似して「ドラゴンボール」ごっこをしたり,傘でアバンストラッシュの構えをしたりしたという人は少なくないのでは
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80年代と90年代のジャンプのバトル漫画が好きな人には,バッチリと刺さる本作。この記事を見てビビッと来た人は要チェックだ。
※画面は開発中のものです。