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PlayStation VRで誰もがアクション映画の主人公に。「ライアン・マークス リベンジミッション」のプレイインプレッションをお届け
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印刷2019/05/29 13:00

プレイレポート

PlayStation VRで誰もがアクション映画の主人公に。「ライアン・マークス リベンジミッション」のプレイインプレッションをお届け

画像集 No.001のサムネイル画像 / PlayStation VRで誰もがアクション映画の主人公に。「ライアン・マークス リベンジミッション」のプレイインプレッションをお届け
 ソニー・インタラクティブエンタテインメントは2019年5月30日,PlayStation 4向けのVRゲーム「ライアン・マークス リベンジミッション」をリリースする。

 本作は,まるでギャング映画の世界に飛び込んだかのような体験ができるシューティングアクションゲームだ。PlayStation VRによる没入感とド派手な演出の数々がウリとなっている。

 今回,そんな本作をいち早くプレイする機会を得たので,ゲームの紹介と併せてインプレッション記事をお届けしていこう。なお本作はDUALSHOCK 4とPlayStation Move(以下,PS Move / 2本必須)のどちらでもプレイ可能であり,筆者はPS Moveで試遊している。そのため,本稿はPS Moveでの感想となる。

 主人公は,ギャング組織「マークス・ファミリー」のボスの息子であり,イギリス陸軍のエリート特殊部隊員として活躍するライアン・マークス。父の逝去を機にロンドンの家族の元に帰ったマークスだが,そんな時,トニー・シャープ率いる敵対組織の襲撃を受け,大切なものを奪われる。マークスは復讐を誓い,彼らを追跡することに。

敵対組織からの襲撃を受ける序盤のワンシーン
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復讐計画を練るマークスたち
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 というのが,ざっくりとした導入部分である。ピンときた人もいると思うが,ストーリーラインは王道のギャング系アクション映画を踏襲しており,洋画好きならば,プレイしながらニヤニヤしっぱなしになること請け合いだ。筆者もアクション映画が好きでよく観ているのだが,良い意味で既視感を覚えた。

 とはいえ,ハードな展開で一辺倒かというとそうでもない。ユーモアに富んだセリフや仕草など,思わずクスッしてしまうようなシーンがところどころに散りばめられているのも面白い。マークスが空港に到着した際,仲間に「HENTAI」と書かれたボードで出迎えられる場面には思わず笑った。

「HENTAI」として出迎えられるマークスさん
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 基本的なゲームデザインは一人称視点のシューターで,コントローラを銃に見立てて次々に襲い来る敵を撃ち倒していくというもの。遮蔽物に隠れたり,手榴弾を投げたりといったアクションはもちろん,ペンチやドライバーなどの小道具を使ってギミックを解くといった,シューティング以外の要素も随所にある。
 筆者としては,遮蔽物に隠れながらの銃撃がスリリングでプレイし応えがあると感じた。何しろVRなので,眼前に遮蔽物が見え,その向こうからチラチラと確認できる敵がこちらに銃撃してくるのだから堪らない。映画の主人公はこんなハラハラした気持ちで戦っていたのかと,思わず感情移入してしまう。

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 システムがシンプルで分かりやすいのも嬉しい。360度に広がる3D空間で視界と両手を自由に動かせるので,直感的な操作が楽しめる。
 先にも触れた,銃撃や遮蔽物に隠れるアクションはもちろん,銃をホルスターにしまったり出したり,銃をクルクル回したりといった,映画好きなら一度は憧れる仕草も再現できてしまう。

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 バトルの要とも言えるリロードを行うときは,弾倉を取り出して銃にセットするなど,本物めいたリアルな手順を踏むのがクールだ。また,扉を開けたり,ハシゴを登ったり,狭い通路を這ったりなど,細かいアクションの一つ一つが,プレイヤーとシンクロするのだから堪らない。PS Moveとは親和性が高く,デバイスがそのままプレイヤーの手となっているように錯覚してしまう。
 DUALSHOCK 4でもプレイ可能ではあるが,個人的にはPS Moveをオススメしたい。マークスとのシンクロ率が格段にアップするはずだ。

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 本作のプレイフィールをより刺激的にしているシステムが,「スローモーション」だ。その名の通り,映画のワンシーンのように,一定時間スローモーションになるので,敵が銃撃を仕掛ける前に先制して攻撃できる。敵が大人数で押し寄せてきたときなどは,とくに威力を発揮しそうだ。ただ,スローモーションは一定時間しか使えなく,使ったあとはクールタイムを必要とするので,ここぞという場面で使うことが望ましい。

スローモーションを使いこなして難局を打破しよう
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 それにしても,VRの視点でスローモーションを起こし,敵を一掃する爽快感は格別だ。「スローモーション」自体はさして珍しいシステムではないが,VRで行うことで,こうも臨場感が増すとは思わなかった。
 武器のカスタマイズに関しても性能のアップのみならず,色を変更することもできるので,性能面だけではなく,デザイン面でも好みを反映できそうだ。

武器を自由にカスタマイズ可能
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 本作を一通りプレイしてみての感想は,「撃つ」ことのみにフォーカスしているのではなく,アクション映画の醍醐味とも言える,ギミックの解除,遮蔽物へのエスケープ,弾倉をセットする細かい所作,復讐を軸とした興味深いストーリーなどなど,映画の持つ様々な魅力的な要素をまんべんなく内包をしている。VRでこれほどまでに「映画」を意識した作品はあまり見かけたことがない。


 世界観がやや尖っているので,人によって好き嫌いがあるかもしれないが,ハードな雰囲気が好物な人には,自信を持ってオススメしたい作品だ。

「ライアン・マークス リベンジミッション」公式サイト

  • 関連タイトル:

    ライアン・マークス リベンジミッション

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