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「ぷよぷよチャンピオンシップ SEASON3 STAGE1」が開催。新シーズン開幕戦の覇者は,ぴぽにあ選手!
本大会は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で開催が延期されていた。そのためSEASON3は9月,11月,2月と3回のみの開催となり,それぞれの優勝者には賞金100万円と,2021年3月に行われる「ぷよぷよファイナルズ SEASON3」出場権が授与される。
大会は2試合先勝を1セットとし,先に2セットを取った方が勝利となるルールで,新シーズンの開幕戦となった今回は,31名(うち1名は欠場)のプロ選手がエントリーし,トーナメントに挑んだ。本稿ではその模様をお届けする。
大会ではおなじみの橘 ゆりかさん(左)と椿 彩奈さん(右)が進行。中央はゲスト解説者のえちご氏 |
今回ゲスト解説者として,ぷよぷよの名プレイヤーmomoken氏(左)とえちご氏(右)が登場した |
大会は初戦から決勝のような激戦が繰り広げられた。1回戦第3試合,TOM選手対SAKI選手の戦いでは,やや押され気味でTOM選手にマッチポイントを許したSAKI選手が,後半に追い上げを見せて逆転勝利。続くlive選手対fron選手は互いに1歩も引かないフルカウントの戦いを繰り広げ,わずかな対応の差でfron選手が制する。
第8試合のMATTYAN選手対タイタン選手は.序盤から連鎖の応酬,取った取られたのシーソーゲームが繰り広げられたが,MATTYAN選手のわずかなミスを逃さず,タイタン選手が2回戦に進出する。
また2回戦では,SEASON 1覇者のdelta選手とSEASON 2覇者のともくん選手が当たる好カードが実現。相手の連鎖への確実な対応を見せるdelta選手が1セットを先取するが,続く2セット目は全消しを絡めたカウンターを決めたともくん選手が押し切り,1−1のタイに持ち込む。最終セットは,両者1本ずつ取ったフルカウントから,ともくん選手が素早い攻めを決め,delta選手を破って準々決勝に進出した。
2回戦終了後のトーナメント表。右ブロックのcoo選手は,本大会を棄権している |
ベスト8に残ったのは,oka選手,SAKI選手,fron選手,ぴぽにあ選手,タイタン選手,レイン選手,meta選手,ともくん選手。
準々決勝第1戦,oka選手対SAKI選手の試合は,初戦から2分近くにも及ぶ長期戦が繰り広げられる。先にoka選手が1セット目を制し,続く2セット目もマッチポイントまで追い込むが,SAKI選手も粘り強い対応を見せて取り返す。最終セット1本目は,oka選手が畳みかけるような連鎖の応酬を見せるが,SAKI選手がお邪魔ぷよの落下直前に欲しいぷよの色を引き当て,本線の連鎖に繋げて勝利する。追い込まれたoka選手も続く2本目を制しフルカウントまで持ち込んだが,最後はSAKI選手が粘り強く組んだ10連鎖を決めて勝利した。
左からoka選手とSAKI選手 |
続く第2戦のカードは,ぴぽにあ選手対fron選手。両者しっかりと連鎖を組んでから大連鎖を決める見応えのある戦いを見せる。立て続けに2本取ったぴぽにあ選手が1セットを制すると,fron選手も負けじと2セット目で1本を返したが,最後は画面外のぷよを連鎖につなげる高等テクニックを見せたぴぽにあ選手が2連勝を決め,準決勝に進出する。
左からぴぽにあ選手とfron選手。 |
第3戦はレイン選手対タイタン選手。試合は,常にレイン選手が先制攻撃を仕掛け,タイタン選手がそれに対応するという形が展開される。素早い攻めで1セットを取ったレイン選手だったが,タイタン選手も確実な対応と,相手のお株を奪う早い攻めを見せ1−1に持ち込む。レイン選手の速攻はその後も続き,ラストはいきなり本線を発火しての12連鎖を決め,タイタン選手に反撃の隙を与えずに勝利した。
左からレイン選手とタイタン選手 |
第4戦はMETA選手対ともくん選手という,ともに10代の若手対決となった。両者攻めも守りも強い様子を見せていたが,勢いはともくん選手にあり。META選手の見事な対応のさらに上をいく大小の連鎖で攻め,勝利を重ねていく。ともくん選手は守りに回ったときの対応も的確で,META選手に1セットも取らせず,準決勝へと進んだ。
左からMETA選手とともくん選手 |
全員が勢いのある勝ち方で迎えた準決勝の第1戦は,ぴぽにあ選手対SAKI選手。全消しからの攻防で1本を取ったSAKI選手に対し,ぴぽにあ選手も相手の虚を突く大きめの連鎖で1本を取り,食らいていく。続く試合,ぴぽにあ選手は,解説のmomoken氏も驚く8連鎖からのセカンド8連鎖で1セットを取る。その後は,SAKI選手に1本許すものの,攻撃的な連鎖で2連を決め,ぴぽにあ選手が決勝進出を決める。
早めに発火した8連鎖からセカンドの8連鎖を見せるぴぽにあ選手。それを受けたSAKI選手は苦い顔 |
続いて準決勝第2戦は,両者ともに公式戦での勝率が60%以上という成績を残している実力者,レイン選手とともくん選手の戦いとなった。ともくん選手のわずかなミスを突いてレイン選手が1本を取ったと思ったら,次は12連鎖に対して13連鎖を返したレイン選手に,7連鎖ダブルという芸術的なセカンド連鎖をともくん選手が返していく。その攻防は会場で観戦していたプロ選手達も歓声を上げていたほどだ。
その後は大連鎖の応酬を制したレイン選手が1セット目を獲得する。続く2セット目は,ともくん選手も1本を返すものの,大連鎖から早い攻撃に切り替えたレイン選手が続く2試合を立て続けに連取し,2−0で勝ち上がった。
15連鎖12万点をたたき出したともくん選手だったが,一歩及ばず勝利はレイン選手の手に |
レイン選手は,決勝の相手となったぴぽにあ選手について「前シーズンからライバル的な存在として意識していた。戦ういい機会を得たので,全力を出したい」と語る。一方のぴぽにあ選手は,「昔は自分のほうが強かったが,レインくんに追い越された。最近はまた追いついてきたので,最後まで勝ちを諦めずに頑張ります」と意気込みを述べた。
左からレイン選手とぴぽにあ選手 |
ここまでの試合を見てきた解説のmomoken氏いわく,「本調子ではないかも?」と分析されていたぴぽにあ選手だったが,決勝が始まると,レイン選手の先制に対して的確に対応を見せていく。さらにmomoken氏に「ずるい」と言わせるほどの理想的なぷよの色を引くなど,ツモ運も味方につけ,あっという間の3連勝でぴぽにあ選手がマッチポイントに。レイン選手も意地を見せて,早めの攻めで1本を取り返すが,最後の試合では,本線の連鎖勝負にわずかに追いつけず,見事ぴぽにあ選手が優勝を果たした。
神がかったぷよの引きで思わず笑顔を見せたぴぽにあ選手 |
当日は勝利のたびに天を指さすポーズを取っていたぴぽにあ選手。決勝もそのポーズで決めた |
勝利後は「めちゃくちゃ嬉しい」と素直に喜びを表したぴぽにあ選手。momoken氏の「本調子ではない」という評については,1〜2回戦ではその気持ちが空回りして緊張してしまい,それが本調子ではないと思われた理由だったと試合後のインタビューで語った。
TGS大会に出場が決定した上位4選手には,特製のジャケットが贈られた |
優勝者のぴぽにあ選手を筆頭に,レイン選手,SAKI選手,ともくん選手のベスト4の選手は,オンラインで開催される東京ゲームショウ2020の「セガアトラスTV」内で,2020年9月27日12時より行われる「ぷよぷよチャンピオンシップTGS2020特別大会〜四天王アルティメットマッチ〜」に出場予定なのでそちらもお楽しみに。
賞金の目録を受け取り,笑顔を見せたぴぽにあ選手 |
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