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次世代VR HMD「Meta Quest 3」は2023年秋発売。高性能化と周囲をカラー映像で見られる機能が見どころだ。従来モデルは値下げ
なお,Meta Quest 3の発売に伴って,現行の「Meta Quest 2」は値下げして,今後はソフトウェアアップデートで性能向上を図るという。
Meta Quest 3がこの秋登場、Meta Quest 2は値下げしパフォーマンスが向上
Meta Quest 3は,より高解像度になったディスプレイパネルの採用と,新型SoC(System-on-a-Chip)による高性能化,そしてパンケーキレンズの採用などによる筐体の薄型化が特徴となっている。SoCには,Qualcomm Technologiesと共同開発したという「次世代Snapdragon」を採用しており,Meta Quest 2のSoCに比べて,2倍以上のグラフィック性能を実現する。
もう1つの目玉が,「Meta Reality」だ。これは,販売中のハイエンドVR HMD「Meta Quest Pro」にも搭載されている,着用したまま周囲の情景をカラー映像で見られる「カラーパススルー」機能で,メインストリーム機としては初となる(※Meta Quest 2のパススルー映像はモノクロ)。2つの約400万画素RGBカラーカメラと,高性能深度センサにより,Meta Quest 2と比較して10倍以上高精細なカラー映像でパススルーを行うという。
パンケーキレンズの採用によって光学系も一新しており,Meta Quest 2と比較して40%のスリム化を実現。本体の厚みを抑えて,長時間身に付けていても快適なデザインになった。
一方,Meta Quest 2については,6月4日に128GBモデルを4万7300円,256GBモデルを5万3900円(いずれも税込)に引き下げる。今後予定しているソフトウェアアップデートにより,CPU性能は最大26%向上し,GPU性能もMeta Quest 2で最大19%,Meta Quest Proで最大11%向上するとのことだ。
チップセットの詳細については今年後半に,また,Meta Quest 3の詳細については,北米時間9月27日にMetaが開催する独自の開発者向けイベント「Meta Connect」で発表となる予定だ。
- 関連タイトル:
Meta Quest(旧称:Oculus Quest)
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