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次世代「maimai」は筐体の完全リニューアル&新要素を搭載。「maimai でらっくす」のロケテストが秋葉原で開催中
なお,ロケテスト版の収録楽曲やプレイ特典は公式サイトで確認してほしい。
「maimai」シリーズ公式サイト
体験会には「maimai でらっくす」のプロデューサーを務める新井健二氏とディレクターの小早川 賢氏が出席し,従来の「maimai」との変更点や新たに搭載される機能の説明が行なわれた。
まずはリニューアルされる筐体の情報を紹介しよう。プレイヤーはもちろん,公式イベントでも「(ドラム式)洗濯機」と呼ばれる特徴的なフォルム,円形のタッチモニター,その外周に設置されている8個のボタンといった,従来の基本的な部分は踏襲しつつ,「maimai」以降の音ゲーである「CHUNITHIM」や「オンゲキ」で搭載された要素に対応しているのが特徴だ。具体的には筐体下部にイヤホンジャックが追加され,カードメーカー機能や電子マネーへの対応も予定されている(今回のロケテスト版は未対応)。
加えて「動画投稿やスクリーンショットの投稿が盛ん」(小早川氏)な「maimai」のプレイヤーに合わせて,筐体上部には「思い出カメラ」というプレイヤーを撮影するカメラを搭載。これを利用することで自分の顔写真つきのプロフィールを作成したり,プレイヤーの姿が入ったリザルト画面の撮影が可能になっている。
プレイ中に激しく体が動くことを考慮し,筐体下部にイヤホンジャックが設置された |
筐体上部に搭載された「思い出カメラ」 |
システム面では「タッチモニターの活用」(小早川氏)に注力したという。「TOUCHノーツ」「TOUCH HOLDノーツ」が新たに加わったことで,筐体中央のモニターに触れる機会が大幅に増えているようだ。また,ボタンをタップして処理するノーツはプレイヤーが気持ちよくボタンを叩けるように調整されており,タップがGOOD判定のタイミングであってもPERFECT扱いになる「EXノーツ」が追加され,「HOLDノーツ」では終点で手を離さなくても判定が悪くならず,途中で手を放しても押し直せるといった仕様に変わっていた。
タッチモニターを使ったアクション自体は「いまの音楽ゲームでは別段珍しくない」(小早川氏)ものではあるのだが,「maimai でらっくす」の見る&触るべきポイントが増えた影響はなかなか大きい。しかし,タップの判定が易しい(小早川氏によると,現行の「maimai」シリーズより意図的にいい判定が出やすくなっているとのこと)おかげでプレイ自体は快適で,出現するノーツが少ない低難度の譜面でもノーツを叩いている感を存分に楽しめる。
音楽ゲームが得意ではないプレイヤーに配慮しつつも,しっかりと力が入っていると感じたのが,既存の「maimai」プレイヤーが喜びそうな細かい仕様の調整だ。同じ曲でも難度を上げればタッチノーツ入りの譜面に変化する楽曲をはじめ,プレイヤーの好みで画面の明度やノーツのスピードを細かく調整できる機能が搭載されている。
さらに,今回は相手がCPUとなる“疑似対戦”という形ではあったが,データ対戦も試験的に実施している。これは「maimai」が6年間稼働し続けたことにより生まれた「どんな難しい譜面もハードルに感じない」(小早川氏)超上級者に向けて用意されたものだという。
さまざまな新要素が盛り込まれていたロケテスト版だが,新井氏と小早川氏にとってはあくまでも叩き台のようだ。「今回は新機能を触ったお客さんのリアクションが見たい。ユーザーの声で仕様はどんどん変わっていくと思います」とのことで,ロケテスト終了後もJAEPO 2019(2019年1月25日〜27日開催)あたりで何らかの発表を検討しているという。大いに気になるところだが,12月13日から稼働する現行の「maimai」では最後バージョンとなる「maimai FiNALE」をプレイしつつ,続報に期待しよう。
「maimai」シリーズ公式サイト
- 関連タイトル:
maimai でらっくす
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