アクションRPG「アヴァベル 〜女神に召喚されたら英雄だった件〜」プレイレポート。スキルで仲間をズバッと召喚する爽快感がやみつきに！

　アソビモ監修，Clegames制作のスマホ向け新作アプリ「アヴァベル 〜女神に召喚されたら英雄だった件〜」（iOS / Android。以下，「めがゆう」）は，2019年2月にリリースされた「アヴァベル ルピナス」に続く“アヴァベルプロジェクト”の第2弾タイトルとして登場するアクションRPGだ。すでに「めがゆう」の略称でファンに親しまれている本作が，ついに2020年8月12日，正式サービスがスタートとなる。


　ユニークな世界設定に個性的なキャラクター，シンプルで爽快なバトルが際立つ本作は，それもそのはず，全世界で累計5000万ダウンロードを達成した同社のアクションMMORPG「アヴァベルオンライン-絆の塔-」と，やはり全世界で3000万ダウンロードを突破したCLEgamesのアクションRPG「ソウルシーカー : 6番目の騎士団」のコラボレーション作品だ。ラノベ風のタイトルが表すとおりプレイ感は軽く，それでいてやり込み要素が満載の「めがゆう」。先行プレイレポートで，その概要と見どころをお伝えする。

「アヴァベル 〜女神に召喚されたら英雄だった件〜」公式サイト

破滅の淵にある異世界を救うため
“召喚英雄”たちが魔王封印の旅に出る

　平和のもとに長らく繁栄を続けていたものの，堕ちた神々によって絶望と混沌の渦に巻き込まれた祝福の地“アルメス”。突如として崩壊の危機に陥った世界を救うため，アルメスの女神は別の世界から英雄を召喚する。女神の呼びかけに応じた英雄たちは戸惑いながらも手を取り合い，魔王封印の方策を求めてアルメスを巡ることになる――。

物語は，英雄たちが異世界に召喚された直後から始まる。事態を飲み込む前に，さっそくモンスターと交戦するはめになる英雄たち。戦闘が終わると女神が姿を現し，アルメスの置かれた状況と旅の目的を語り出す

　ゲーム開始からしばらくは，ワールドマップのステージ攻略を中心にプレイを進め，メインストーリーを進めつつ新たな機能やコンテンツを開放していこう。ひとまずの目標は，エリア4「闇の遺跡」の制覇だ。それでキャラクター育成に関わる主要な機能とコンテンツはひととおり出揃い，より難度の高いエリアやコンテンツに取りかかる準備ができるようになる。

ゲーム冒頭で，主人公（プレイヤーキャラクター）をジークかイーリスから選ぶ。どちらも森属性の近接物理攻撃職で，ジークは万能型，イーリスは防御型という違いがある。ただ，戦闘スタイルにそれほど大きな差はないので，好みで決めてかまわないだろう

ワールドマップに並ぶエリアを静寂の森から順に攻略していく（難度はノーマル）。ステージに挑戦するには冒険エネルギーを消費し，戦闘で敵を殲滅すればステージクリアだ。各エリアは10のステージから成り，最終ステージをクリアすると次のエリアが開放される

戦闘は“サポーター”の使いどころが重要

　戦闘はクォータービューの3Dフィールドで行われる。プレイヤーは，最大5体の英雄でパーティを組めるのだが，戦闘中に操作できるのはそのうちのリーダー1体だけ。残りのサポーターは，バトル開始時はフィールドに出てもいない。

　戦闘画面の右下には，リーダーの通常攻撃アイコンと全メンバーのスキルアイコンが並んでおり，サポーターのスキルアイコンをタップすると，スキル発動と同時にサポーターがフィールドに登場する。そこから一定時間，オートバトルでリーダーと一緒に戦ってくれるのだ。これが本作のバトルシステムの特徴で，ワンタップでスキルの使用とメンバー招集を同時にできるのはかなり簡便，かつ，プレイしていて楽しかった。

編成でリーダー1体と最大4体のサポーターを選ぶ。戦闘ではリーダーのみがダメージを受け，最初から最後まで出ずっぱりなので，手持ちのなかでもとくに戦力の高い英雄を置きたい。なお，獲得した英雄はもれなくリーダーにできるが，それはつまり全英雄がプレイアブルキャラクターになることを意味する

バーチャルパッドで移動，アイコンタップで通常攻撃/スキル発動と，リーダーの操作はじつにシンプル。通常攻撃はアイコンのロングタップで連発でき，リーダーの攻撃内容にかかわらず，目標の補足もある程度自動で行われる

1〜4の数字が付いたスキルアイコンをタップすると，サポーターが現れてスキルを炸裂させる。スキル発動後もサポーターはそのままフィールドに残り，通常攻撃で敵を攻撃してくれ（サポーターはダメージを受けない無敵状態），アイコンのゲージがいっぱいになると立ち去る

戦闘中に“オートバトル”をオンにすると，リーダーの移動と通常攻撃が自動操作になる。さらに“オートスキル”もオンにすると，全ユニットのスキル発動までがオートになり，プレイヤーは戦況を眺めているだけでOKな状態に。ワールドマップの序盤はフルオートで問題なく攻略できた

仲間を集めて最強のパーティを作り上げろ！

　冒険の仲間は，メインストーリーの報酬などで獲得できることもあるが，基本的には召喚（ガチャ）で増やしていく。「キューブのかけら」を消費する「キューブ召喚」は，1日1回だけ無料で回せるので，毎日忘れずに回して英雄をゲットしよう。

　また，ワールドマップでエリア1（難度ノーマル）をクリアすると「選抜召喚」がオープンする。これは，30回までやり直しができるスペシャルな10連ガチャで，利用すれば高戦力のパーティを組めるだけの英雄を確実に揃えられるのだ。

4種類の召喚のうち，英雄を増やすメイン手段はキューブ召喚になる。「キューブのかけら」はショップで買えるほか，ログインボーナスなどの報酬でも獲得できるので，数が集まったらガチャを回そう

「絆召喚」はレア度の高い英雄を1体選んで絆を結び，その英雄の友好度を高めて獲得を目指すもの。友好度は英雄と交流することで上昇するが，会話やプレゼントはリソースを消費する

最初のエリア制覇のご褒美である選抜召喚。★5の英雄がドロップし，その他のラインナップにも不満がなければ確定でいいだろう

　序盤は，経験値獲得によるレベルアップか装備品による能力補強がおもな強化手段だが，それで十分に勝ち抜ける。あれこれ悩まずワールドマップの攻略に打ち込めるのは，じつのところかなり気楽。主要な機能/コンテンツが開放されて本格的な強化が行えるようになるまでは，ゲームに慣れることに集中しよう。

レベルアップの手段には，ほかのキャラクターを素材にして経験値を得る「強化」もある。英雄と素材の属性（炎，氷，森，光，闇の種類）が一致すると獲得経験値がアップ。ステージのクリア報酬でもドロップする★2以下のキャラクターはすべて強化素材に用いていいようだ

ステージで拾得した装備品を装着させて能力強化。すべての装備品には攻撃や体力，CC抵抗などのセット項目が設定されており，装備品のセットを合わせると装備効果にボーナスが付く。これは重要なので覚えておこう

装備品も強化が可能で，素材にはほかの装備品や「強化石」というアイテムを使う。装備強化の効果はとても大きいので，使用するあてのない装備品は素材に回し，レギュラーメンバーの装備品を強化してやろう

　英雄のランク/レベル上限を引き上げる「進化」，特定の能力値を大幅に底上げする「覚醒」，そして「スキル強化」と，その他の強化システムにはスマホ向けRPGでなじみ深いものが並ぶ。新たに機能/コンテンツが開放されるごとに丁寧なチュートリアルが入るので（ゲーム内ヘルプも便利！），このジャンルに明るくないプレイヤーも安心して遊べるはずだ。

ワールドマップで5ステージ突破するごとに出現する「突発ダンジョン」では，ダンジョンの種類ごとにゴールド（ゲーム内通貨）や強化素材を大量に集められる。現れるのは1日に6回だけで，ダンジョンは3種類からランダムで選ばれる

「覚醒ダンジョン」や「無限の塔」などのバトルコンテンツ，「魔法図書館」や「鍛治屋」などホーム画面のコンテンツもまた，ワールドマップの進捗により開放される。何はともあれメインストーリーを進め，冒険世界を充実させていこう

本作ではマルチプレイ用コンテンツも楽しめる。そのうちの1つ，PvPコンテンツの「アリーナ」は難度ハードでエリア1をクリアするとオープン。正式サービス開始後にはボスレイドも実装されるようだ

　「アヴァベルオンライン」と「ソウルシーカー」のコラボタイトルであることは冒頭で触れたが，両者のいいとこ取りをしているだけあってゲームの完成度は文句なし。なんと言っても各種システムが非常に分かりやすく，これなら誰もがすんなりと作品世界に入り込めるはず。そして，仲間の召喚機能が目を引くバトルはテンポがよく，プレイ感も快適。“オート操作でも気持ちのいいバトル”はとくにプッシュしたい部分なので，ぜひ実際に遊んでたしかめてほしい。

「アヴァベル 〜女神に召喚されたら英雄だった件〜」公式サイト