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写真で見る「Radeon RX 6800 XT」&「Radeon RX 6800」リファレンスカード。長さ約270mmのオーソドックスな仕様のカードだ
本稿ではカードのレビューに先立ち,これらリファレンスカードの外観をチェックしてみよう。なお,本稿で掲載するリファレンスカードはレビュー用の機材であり,販売する予定はないものだ。また,本稿はGPUの詳細説明は行っていないので,未見の人は西川善司氏による解説記事を参照してほしい。
Radeon RX 6800 XT搭載リファレンスカード
まずはRX 6800シリーズの上位モデルとなるRadeon RX 6800 XTのリファレンスカードから見ていこう。
3基の大型ファンを並べたクーラーを搭載するカードは,実測のカード長が約270mmで,実測重量は約1500gとなっている。「GeForce RTX 3080」(以下,RTX 3080)搭載のリファレンスカードが,それぞれ約287mm,約1351gだったのに比べると,17mmほど短いが重量は重いわけだ。
NVIDIAは,GeForce RTX 30シリーズで基板のサイズを短くできるように設計したことをアピールしていたが,Radeon RX 6800 XTリファレンスカードを見る限り,基板はほぼカードの全長に渡っているので,AMDは従来と同じ設計方針で搭載カードを構成したようである。
GPUクーラーは2.5スロットほどの厚みがあり,ブラケットより上側にもクーラーがはみ出している。今どきのハイエンドグラフィックスカードでは,よくあるサイズ感といったところか。
空冷ファンはごく普通のファンで,RTX 3080のリファレンスカードが,前面と背面を貫通する新しい構造のファンを採用していたのに比べると保守的に見える。しかし,むしろRTX 3080が,新しいファン構造を必要とするくらい放熱が大きかったというべきだろう。ただ,基板長の短縮や新しい構造のファンといった要素は,将来的により微細化したプロセス技術を採用するGPUが登場したときにも役立つので,先行投資と言えなくもない。
PCI Express(以下,PCIe)補助電源コネクタは,一般的な8ピン仕様のコネクタが2つで,カードの後端近くに並べて取り付けられていた。ここもごく普通の設計といったところか。
ブラケット部分にある映像出力インタフェースは,Display
Radeon RX 6800搭載リファレンスカード
続いては,Radeon RX 6800搭載リファレンスカードを見てみよう。
といっても,外観はRadeon RX 6800 XT搭載カードとそっくりで,2枚を撮影していたときには,間違えないように注意する必要があったほどだ。
カード長は実測で約270mmで,上位モデルはまったく同じ。ただ,重量は約1394gなので,若干軽くなった。厚さもジャスト2スロット分になっているが,高さはRadeon RX 6800 XT搭載カードとほぼ同じだ。
AMDの公称GPU消費電力は250Wで,300WのRadeon RX 6800 XTよりはだいぶ省電力なのだが,PCIe補助電源コネクタは上位モデルと同じ8ピン×2仕様となっている。
ブラケット部分に並ぶ映像出力インタフェースは,Radeon RX 6800 XT搭載カードとまったく同じ種類と配置で,Display
さて,駆け足となったが,Radeon RX 6800 XTとRadeon RX 6800のリファレンスカードを見てきたが,GPUが新しくなった一方で,リファレンスカード自体はある意味で保守的なものだったように思える。
それでは,製品版のカードはどうなるだろう。「Radeon RX 5700」シリーズのときは,リファレンスカードと同一仕様の製品がグラフィックスカードメーカーから登場したあとで,しばらく間を開けてから,カードメーカー独自仕様の搭載カードが出るという流れだったことを覚えている人もいるだろう。
それに対してRadeon RX 6800シリーズでは,すでにASUS
どんな搭載カードが市場に登場するのか,今から楽しみだ。
AMDのRadeon RX 6800 XT製品情報ページ
AMDのRadeon RX 6800製品情報ページ
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